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2020年11月の記事一覧
〘異聞・阿修羅王/結3〙須彌山
切っ先を突き付けた摩伽(まか)と、突き付けられた須羅(しゅり)は、微動だにせず、ただ睨み合った。
「フッ……このおれに教えてやるなどと、相変わらず口の利き方を知らぬ奴よ」
須羅の方は笑みさえ浮かべており、本当の意味で『睨み合って』いる訳ではない。だが、場の空気としては間違ってもいない。
「……良かろう。おれも乾闥婆(けんだっぱ)に免じて、聞いてやるとしよう」
譲歩の姿勢を
The Latest Mythology -vol.50-(note神話部週報)
週報vol.50記念
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【今週の神話】すーさん/~神話・民話からコンニチハ~ 17 不死を求めて ギルガメシュさまとエンキドゥさま壮麗な葬儀は儚い旅の始まり。友を失ったギルガメッシュは不死を求める旅路に立った。神ではない普通の人々こそが知っていた真理を、ギルガメッシュはどう受け止める?
◇
悠凛さん〘異聞・阿修羅王/結1〙真の力ついに摩伽(インドラ)と須羅(阿修羅
〘異聞・阿修羅王/結2〙隠し事
つい、と演舞の型のように、須羅(しゅり)は爪先を摩伽(まか)に向けた。
「お前にもわかっておろう? この須彌山(しゅみせん)に限界が来ていることは……」
摩伽の片眉が反応する。
「限界が来ているから破壊し、消し去れと言うか……? そのようなことを言うておったら、何もかもを、そうせねばならぬではないか」
「壊れたものは直す、出来なくば新たに作る、人と違い、肉体が劣化すれば代替
〘異聞・阿修羅王/結1〙真の力
※異聞・阿修羅王32 の次話ですが、時系列的には 序1・序2 の続きになります。
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右手に持つは日を司る日輪刀。
左手に持つは月を司る月光刀。
左右に腕を大きく広げた阿修羅王──須羅(しゅり)独特の構え。
その不思議なまでの美しさ、艶やかさに、これまで幾度となく見て来たインドラ──摩伽(まか)でさえ、思わず心の中で唸った。同時に、今
~神話・民話の世界からコンニチハ~ 17 不死を求めて ギルガメシュさまとエンキドゥさま
こんばんは。今日は秋晴れが美しい良い天気でした。
私事ですが、月曜、火曜と所用のため、毎週火曜日朝の更新を、今回は日曜のこのときと致します。そして、申し訳ありませんが、コメントのレスポンスなどもちょっと鈍くなると思います。どうぞご了承のほどを。
さて第十七回は! 第十四回でエンキドゥさまと親友となり、第十五回でともに怪物フンババを倒し、第十六回でエンキドゥさまが死の別れとなり、死の恐れに取りつ
The Latest Mythology -vol.49-(note神話部週報)
【今週の神話】Tome館長さん・yaya⭐︎さん・イーグルフェロモンさん/神話の定め前作「水面の神話」で好評を博したコラボが再結成! 詩劇の深淵に漂うのは、忘れ去られた神と神話の孤独。
♢
悠凛さん/〘異聞・阿修羅王32〙夢の続き時は来たり。乾闥婆の忠告、インドラの予見の通りに。しかしその網を掻い潜るような劫火が迫る。緊迫する謁見の間。
・・・・【土曜絵画de神話】~弥勒(修行中)~♢
吉
〘異聞・阿修羅王32〙夢の続き
寝所を出たインドラは、何かに導かれるように謁見の間に向かっていた。
「む……?」
入り口に佇む影を認める。
「……乾闥婆(けんだっぱ)か……?」
「……インドラ様……!?」
呼びかけられ、乾闥婆の方が驚きに目を見張った。
「如何した? 今時分にこのようなところで……」
「インドラ様こそ……」
控えた乾闥婆を見下ろしたものの、すぐに視線を謁見の間に移す。
「……
原作:Tome館長 https://note.com/tomekantyou1
「神話の定め」 https://poetome.exblog.jp/27197669/
イラスト:Tome美術館 http://artome.blog60.fc2.com/
楽曲:イーグルフェロモン https://eagleferomon.wixsite.com/eagleferomon-music
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