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自分にも他人にも厳しくて、神経質なひとは、海外生活に向いてないけど、それでも海外生活を成功に導くための方法

私は、かなり神経質なひとだと思う。

よく言えば細部にも気を配れ、悪く言えばこだわりすぎている。潔癖だし、その割に部屋は汚いし、虫がいるだけで大声を上げて逃げる。だから、汚いところには住めないと昔からわかっていた。衛生的でないような、たとえば屋台の食べ物や屋外での食べ物にはかなりの抵抗がある。野菜ジュースを入れたカップに麦茶を入れると、野菜ジュースの味がして嫌だ。

日本語にもうるさい。「これを直して欲しい」という表現を見ただけで吐き気がするし、「ここにあるもの飲んだり食べてね」なんて言われるとそのひとと縁を切ろうか真剣に考えるし…というのは半分冗談だが、自分や他人のtypoや誤用にはかなり敏感だ。だから、私の書く文章には誤字がありません、と言えたら良いのだが、当然人間だから誤字もする。ただ、他人の誤字や誤用も、自分のそれも、寛大に許せない。

神経質で、こころの余裕がなくて、いつも不安を抱えているようなひとは、生きづらいと思うし、彼らは海外でいちばん生きにくくなると思う。

「あれはだめ、これはいい」という基準が厳しくて、自分にも他人にも厳しいひとは、生きづらいと思う。私がそうだからわかる。自分を愛せないとかそういったことではないが、自分を認められないし、他人を寛大な目で見られない。

海外に行くと、いろいろな問題が起きる。日本での常識など一切通用しない。深夜にパーティーを行い騒音を催し大音量で寝させてくれない隣人、深夜なのに勉強していて明かりがついているため(2人1部屋の学生寮なので、両方が寝ないと寝られない)寝させてくれない隣人、電車でイヤホンをしないで大音量でゲームする隣人、そういったひとたちにたくさん出会う。そのたびに「あんたは最低だ」なんて思っていたら、海外生活1日目で胃痛か頭痛に見舞われるだろう。違いを愛せる、あるいは認められるひとでないと、海外生活は向いていない。

日本での生活は、ある程度予想がつく。こうしたらこう反応する、こうされたらこうすればいい。そういったことが経験というデータベースに蓄積され、わかるようになる。海外は、そのデータベースをいちから作らないといけないし、そもそもデータベースをいくら苦労して作っても、そんなもの平気で破ってくる。囲碁なら、相手がどこに打ちそうかわかるものだが、左端の1の1、つまりなんの意味もないところにいきなり石を置くようなことをするひとが海外には案外いる。それでもその手がいちばん合理的だと思っているひともいたりする。

それでも、神経質だからという理由で海外生活を諦めろなどとは言わない。身体や精神に症状が出たら、それを早めに突き止めて、自分を愛して大事にしていれば、自分にも他人にも迷惑はかけずに済む。自分を過小評価しないで、ちゃんと認めてあげられたら、他人の失敗や困難もやがて愛せるようになると信じている。

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