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【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌学53:"花粉症・アレルギー"を抑える『酪酸菌』を育てよう】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 カエルは食物アレルギーやハウスダスト・花粉症などのアレルギー症状とはこれまで関わりを持たず生きてこれたのですが、親友が花粉症で困っているというので、過去に書いた『酪酸菌』のnoteを紹介したのです。

 この中で、『クロストリジウム・ブチリカム』という酪酸菌について紹介をしているのですが、このクロストリジウム・ブチリカムのことであまり深く調べていなかったので、改めて調べたりしてみました(o・ω・o)
 
①クロストリジウム・ブチリカムを腸内に取り込む手段は?
 
②クロストリジウム・ブチリカムを含めた『酪酸菌』を効果的に増やすには?

 シンプルにこんな感じです。
 その前に、「アレルギーが酪酸菌で改善するってどういうこと?」という大前提にも触れておきましょう。


◆腸内細菌(酪酸菌)を整えるとアレルギーが改善するのはなぜか?

 そもそもアレルギーとは、

STEP1
花粉・ハウスダストなどのアレルゲン(抗原)が体内に侵入

STEP2
免疫反応をコントロールする『制御性T細胞(Treg細胞)』が過剰に反応。

STEP3
アレルギー症状が起きる

 細かい説明を省くと上記のようなステップで発生します。
 そして、STEP2の制御性T細胞の過剰反応とは制御性T細胞の数の不足によるコントロール不全で起きます。
 アレルゲンが侵入した際に制御性T細胞が足りていれば適切な免疫反応で処理されますが、不足している場合、制御性T細胞が過剰稼働の状態に陥ります。
 この制御性T細胞のオーバーワーク状態のことを『免疫過敏症』と呼び、この免疫過敏症が『花粉症』『アレルギー症状』と呼ばれる訳です。
 
 そして、制御性T細胞を増やす役割を担っているのが『酪酸』という腸内で生成される成分であり、酪酸を生成しているのが『酪酸菌』という訳です。

 この『酪酸菌』の中でも代表的な細菌が、『クロストリジウム・ブチリカム』という細菌なのです。

 大まかですが、これが酪酸菌・制御性T細胞・アレルギーの関係です。


①クロストリジウム・ブチリカムを腸内に取り込む手段は?

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□クロストリジウム・ブチリカム
 
フィルミクテス門クロストリジウム属の偏性嫌気性、芽胞形成性、グラム陽性、酪酸産生性の桿菌。
 
10~20%の人の腸管内に常在している。
 
1933年に日本の宮入近治博士が発見したことにより宮入菌とも呼ばれる。
 
腐敗菌をはじめとした種々の消化管病原体に対して拮抗作用を有し、Bifidobacteria(ビフィズス菌)やLactobacillus(ラクトバチルス属)等のいわゆる腸内有益菌と共生することにより、整腸効果を発揮する。
 
芽胞形成細菌であることから、製剤中における安定性および胃酸に対する抵抗性が乳酸菌群と比較し高い。(プロバイオティクスとして経口摂取した際に胃酸による死滅が少ない)

 クロストリジウム・ブチリカムの基本情報は上記の通りです。
 私たちの腸内に既にいる菌であり、ビフィズス菌・ラクトバチルス属などと同様にヒトの身体に恩恵をもたらす細菌だということが解っています。

□酪酸菌による恩恵
 
✅結腸のエネルギー源
⇒大腸の粘膜上皮細胞に必要なエネルギーの60〜80%が酪酸菌が生成する酪酸でまかなわれている。
 
✅腸管増殖因子(腸そのものを構築する)
✅傷害腸管の修復(リーキーガットの改善)
✅抗炎症作用(体内炎症レベルを低下させる)
✅大腸がんの抑制作用

 その恩恵は多大であり、腸内の酪酸菌を増やす・育てるメリットが大きいことは一目瞭然です。
 
□クロストリジウム・ブチリカムはどうやって摂取する?

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 問題は腸内に酪酸菌が少ない場合です。
 10〜20%の人しか保有していないというのがデータによる見解ですので、外部から取り入れるしかありません。
 ただ、酪酸菌が含まれる食べ物は臭豆腐くらいしかないらしく、食べ物から酪酸菌を増やすのは困難だといいます。
 
□サプリメントによる継続的な摂取

 もっとも現実的なのがプロバイオティクス(細菌サプリメント)による経口摂取。

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 iHerb(海外で販売しているプロバイオティクスが購入できるサイト※送料無料)にて販売されている『プロバイオティック3というサプリメントですが、臨床試験済みの信頼性の高いプロバイオティクスです。
(蛙・ω・)<臨床試験されているかすら分からない日本のサプリメントを飲むくらいなら、カエルはコチラをオススメします(カエルも購入歴あり)

□元々腸内にいる細菌以外は定着しない

 プロバイオティクスは継続摂取しないと意味がありません。
 市販のヨーグルトや納豆・キムチなどの発酵食品もそうですが、外部から取り入れた細菌は腸内に定着することなく体外に排出されるため、しばらく腸内にとどまることはあってもいずれ無くなってしまうからです。
 長期間取り込むことで定着する可能性もありますが、よほど長い期間続け、辛抱強く育てない限り難しいと思います。
 
 プロバイオティクスは大体が1日1〜2粒の摂取で、上で紹介した『プロバイオティック3』は1日2粒なので1パックで1.5ヶ月ぶんってことになります。



②クロストリジウム・ブチリカムを含めた『酪酸菌』を効果的に増やすには?

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 酪酸菌のご飯は『食物繊維』です。
 これは代表的な善玉菌のビフィズス菌・ラクトバチルス属と同様です。

□酪酸菌が好むご飯
 
✅水溶性食物繊維
⇒イヌリン・難消化性デキストリンを含む食材(菊芋・チコリ・ごぼう・ニンニク・たまねぎ等)
⇒イヌリン・難消化性デキストリンのサプリメント等で摂る
 
✅レジスタントスターチ
⇒グリーンバナナ・冷やした米・加熱後冷やしたじゃがいも・さつまいもなどの食材
⇒レジスタントスターチのサプリメント
 
✅ポリフェノール・オリゴ糖
⇒ブルーベリー・ココア・生姜等
 
□その他 酪酸菌が増える行動
 
✅中〜高強度の運動習慣で酪酸菌が増える
⇒HIITトレーニング・ジョギング等、負荷が高めの運動を週3回以上、が推奨

 
 イヌリン・難消化性デキストリンなどの食物繊維は酪酸菌やビフィズス菌の大好物です。
 食べ物では菊芋・チコリ・ごぼう・ニンニク・たまねぎに多く含まれています。
 カエルは以下の粉末サプリメントを飲んでいます。

 
 レジスタントスターチ(難消化性の炭水化物)も酪酸菌やその他善玉菌の栄養になります。
 食べ物では熟れる前のグリーンバナナや加熱調理後に冷やした米・じゃがいも・さつまいもに多く含まれます。
 粉末サプリメントは以下。

 
 ポリフェノール・オリゴ糖も幅広い腸内細菌のご飯です。
 手頃に手に入る冷凍ブルーベリーやフラクトオリゴ糖など。

 
 プロバイオティクス(細菌)とプレバイオティクス(ご飯)を併せて摂ることで、酪酸菌の効果を最大化させることができます。
 
 
 花粉症やハウスダストアレルギーなど、日常的に苦しい思いをしている人には、一度試してほしいです(o・ω・o)
 
『腸活』という意味でも、決して無駄になることはないので。
 
 
 なるべくコンパクトにまとめた
 
『アレルギー対策の酪酸菌育成note』
 
 いかがでしたでしょうか?(o・ω・o)
 
 皆さんの日常生活改善の役に立てれば幸いです。どうぞよしなに。
 
 今回はここまでです。最後に良かったら♡スキをお願いします。
 それではまた(o・ω・o)ノシ



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