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哲学

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#真理

東洋思想が行き着いた哲学、道(タオ)の説明

東洋思想が行き着いた哲学、道(タオ)の説明

中国には道教という土着の民族宗教がある。それは日本でいう神道や、インドのヒンドゥー教のように、誰か明確な開祖がいるわけではない自然発生的な宗教である。自然発生的宗教は、民族特有の精神性が反映された思想体系であり、そういった意味で道教は、古代中国人の精神性といっても過言ではないわけである。

そんな道教では、道(タオ)といった概念を最上の思想と考える。では、道とは一体なんなのか。

道とは、真理であ

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真理に辿り着く方法、デカルトの『方法序説』 ≪目安時間8分≫

真理に辿り着く方法、デカルトの『方法序説』 ≪目安時間8分≫

『方法序説』は1637年に公刊されたフランスの哲学者、ルネ・デカルトの著書です。

 刊行当時の正式名称は「理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法の話」で、デカルトが方法論の発見・確立に至るまでの経緯が述べられています。

我思う、ゆえに我あり
「我思う、ゆえに我あり」という有名な言葉は、デカルトの『方法序説』で提唱された命題です。

 デカルトは真理の探究にとりかかろうと望んだと

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死とは何か? ≪目安時間5分≫

死とは何か? ≪目安時間5分≫

生きているものは必ず死ぬ

 当たり前のことですが、直視し難い問題です。そして、それはなぜでしょうか。

死とは一体何なのでしょうか?

死ぬことの意味 そもそも地球上に「生と死」が生まれたことは、神の目的のためでもなければ、宇宙人の実験のためでもありません。それは自然の過程として必然的に生まれたものです。

 宇宙ができ、偶然に地球ができました。そして、偶然、自己複製をする遺伝子をもつ細胞が生ま

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真理の探求と、その限界について ≪目安時間5分≫

真理の探求と、その限界について ≪目安時間5分≫

 真理とは何だろうか?

真理を知れば全ての物事の根本を知ることができるのではないだろうか…。早速、真理の探究に取りかかってみましょう。物事の目的を遡っていけば、その終着点に真理があるはずです。

人間はなぜ存在しているのか?

人間はこの世界が存在するから生きている、我々は常に相互依存の関係にある。

この世界はなぜ存在しているのか?

宇宙が始まる以前の無の状態の均衡が崩れ、対立するものが生じ

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