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自分のために許す

感情を切り替える


賢者はすぐに許す。時の価値を知っているから、むだな苦しみで時が流れていくのに耐えられないのである。
サミュエル・ジョンソン(イギリスの詩人)


おそらく誰もが他人から不当な扱いを受けてネガティブな感情になった経験があるかと思います。

そのような経験は死ぬまで完全になくすことは難しいかもしれません。

では、ネガティブな感情とどのように付き合えば良いでしょうか?

今回は感情の切り替えについて考えてみます。

人生の残り時間を考える


ネガティブな感情を感じた時、
切り替えるのが重要だということは誰もが理解していることでしょう。

しかし、そう簡単に行かないというのが人間というものです。

そんな時、冒頭で上げたサミュエル・エリクソンの言葉は、
時間を意識することにより、自分を冷静に見て気分を切り替えることを助けてくれます。

他者から不当な扱いを受けて嫌な気分になっている間も人生の時間は終わりに向かって進んでいます。

どれだけ時間が残っているかは分かりませんが、減っていることは確実です。

できるだけ大切に過ごしたいものです。

そんな中で、嫌な気分に振り回される時間は早めに手放しましょう。

嫌な気分になっている時、
自分の人生の充実感を他人に委ねている状態にあります。


他者からの不当な扱いを受けた時、

正当な扱いをして欲しい。

と考えるのは自分の感情の決定権を他人に委ねている状態です。

相手が自分にとって都合の良い扱いをするか、しないかによって感情が支配されてしまいます。

相手の行動によって自分の感情が左右される状態にはならないほうが、自分の人生の主導権をもつことができ、より充実した人生を歩むことができます。

相手が自分にとって良い行いをする場合でも注意が必要です。
その成功体験によって、その後、他人に感情の揺れを依存することになるからです。

外部に関わらず自分で自分の感情を良い状態に保つ意志が重要です。

自分のために許す

もし、不当な扱いを受けても、
すぐに許しましょう。

許すというと相手のためのような印象を受けるかもしれませんが、

不快な他者のことを考えて過ごす時間を最小化するために許すのです。自分のためです。

いじめられて、いつか復讐すると考えることは、
復讐の瞬間やその後復讐を後悔するまで、ずっといじめられているのと変わりません。

不快な相手がずっと頭に住み着くことになるのです。

許して関わりを断ち、
二度と不快な他者のことを考えないくらいに楽しく過ごすべきです。

現在つらい状況にある人には、到底受け入れがたいことがしれませんが、

快も不快も自分の人生を充実させるために役立てる以外道はありません。

不快なもののために生きるほど、
私達の人生は長くありません。

不快な他者を裁くのはあなたの役目ではありません。
貴重な時間をくれてやる必要はないのです。

他者を尊重できない人間は、
自分で自分を罰することになります。

他者を尊重できない=自分を尊重できないからです。

人に向ける刃は自分に向いているのです。

そのことに早かれ遅かれ気付くでしょう。
今世では無理かもしれませんが。

いずれにしても自分に関係のないことです。

自分の人生を生きるため、
すぐに許しましょう。

すぐに許して、
その後の自分の行動を変えていくのです。

周りを変えようとしても無意味です。
変わるのは常に自分です。

自分が変わればもう同じ轍を踏むことはありません。

それを相手に言う必要もありません。
ただ無言で自分の人生を進むだけです。

どんな経験も自分の成長に繋げ、
より幸福で自由な自分の人生を生きていきましょう。
次第にあなたの周りから不快な人間は少なくなっていくでしょう。


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