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現状を手放す

今できることなんてどうだっていい


私たちは行動を起こす時
つい、

今の自分で何ができるか?

ということを基準に物事を考えてしまいます。

基本的に私たちは、
身の安全を保つように本能がプログラムされているため、
現状の自分から見て大きな変化を起こすような行動をとらないようになっています。

しかし、現状から物事を決めることは豊かな人生のための足かせになることがあります。

今回は 現状の自分という枷を外し、
人生を楽しく過ごすための心持ちについて考察します。

子供のように

小さな子供を見ていると、

今自分に何ができるか?

という発想がないことに気づかされます。

彼らはひたむきに、自分の欲求に対して、
それを実現するための機能を高める行動を淡々と繰り返します。

失敗しても立ち上がり、
ときに泣いたりしますが、
すぐにケロッと立ち直って、
また欲求を満たすように行動を続けます。

例えば、歩けるようになるために、
まず立ち上がる必要があり、
立ち上がるには足の筋肉が必要になります。

最初は立てませんが、
何度も繰り返すうちに、

足に筋肉がついていき、
バランス感覚も身についていき、

次第に立つことができ、
そこから何かにつかまり歩くことができます。

現状から物事を彼らが考えていたら、
一生歩くことができません。

本当に従って、また、周りの大人を見て芽生えた、「歩きたいという欲」に忠実に行動を起こしています。

そこには現状を歩けないという思考は一切ありません。

彼らは未来だけを見ているのです。


一方で年を重ねていくと、
できることが増えていくにつれて、
自分の行動を現状の能力の中から選択していくようになります。

できるようになることが増えたことで、
それらに支配されてしまっているのです。


所有を手放す

断捨離やミニマリズムに関する情報で、
よく言われることですが、

ものがあればあるほど、
ものに使う時間が増え、
人生をものに支配されてしまうのです。


これと同じで、
能力も獲得することによって反対に支配されてしまう場合があります。

もちろん、
物も能力も自分の人生を豊かに、
より自由にする側面もあります。

物や能力があれば便利になり、
色々なことが、短時間で高度にできるようになります。


穴を掘るにも手で掘るより、
パワーショベルを使った方が、
より早く深く穴を掘ることができます。

しかし一方で、
パワーショベルには 維持費や置き場の確保など管理コストがかかります。


物の場合の管理コストは分かりやすいです。


能力に関しては、
邪魔にならないのでは?と思うかもしれませんが、

能力のコストは先に述べた

現状を基準に考えてしまう。

というものでしょう。

能力があるとその能力を基準に物事をしようとしてしまうのです。

能力を所有してしまった結果、
能力に所有されてしまう危険性があるのです。

ですから、
物や能力との距離感を適切に保ち、
所有という依存関係を解消する必要があります。

ないとできない。
持っている物や能力を前提に行動を考える。

を手放す必要があるのです。


必要なときに必要な分だけ。

あくまで欲求を一番上に置き、
役に立つなら使う。

という中立的な立場を取ることが、
過去から自由になり、
人生をより楽しく過ごすために重要です。

初心忘れるべからず。

ひたむきに淡々と。


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