クリスマスなんて

クリスマスなんて切なくなるだけだった。
ゆっくりと降りしきる雪、
イルミネーションきらめく町、
サンタのコスプレする店員さん、
町は聖夜の夜に暖かい炎を少しずつ灯していた。
僕は一人、心が切なかった。
「あの人と一緒にいられたら」
なんてことを思っていた。
距離だけが縮まらない。
雪に足をとられながら進んでいるみたいで、
あの人の姿を見るたび苦しくなる。
申し訳ないようなそんな気がした。
今はあってもごめんしか言えそうにない。
それでも、
クリスマスの奇跡が起きてほしい。
なんて、思わないけど。
君と話せるなら奇跡もプレゼントもいらない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?