社会人五年目の自分

社会人五年目の二十二歳の春をむかえた。

会社には新入社員がはいってくる日だった。

最初は「大学生を卒業した人なら同じ歳か。」ぐらいにしか思っていなかった。何日かたって新入社員が配属になりその部署での研修が始まった。新入社員の人が一番最初にきたのが僕のいた場所だった。その人は大学を卒業した女性の人だった。背丈は小さく可愛らしい人だった。
「よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
挨拶を済ませるとその人はメモをとる準備をしていた。それからというもの僕はいろんなことを聞かれては答えて仕事をしての繰り返しだった。でも、仕事の話だけじゃなくプライベートのことだったり、音楽のことだったり色んな事を話した。その人とは会社で話すことが増えていった。そんなある日僕は会社の仲間とその人でご飯に出かけた。食事中の会話は面白く楽しかった。ご飯に出かけた次の日、その人のSNSを見つけてそれを見続けていくと僕はその人に対して食事の会話の時に傷つける心無い言葉を言ってしまっていた。気が付かなかった。僕はどうしたらいいのかわからず。会社で会った時そのことを言ってしまった。更に傷を深くしてしまった。
「ごめんなさい、ごめん、ごめん。」
謝る言葉しか出てこなかった。それでもその人は落ち着いて話してくれた。
「○○○○って不器用とか言われたことない?」
「そういえば兄貴に言われたことがあるかな。」
色々僕の性格を知ろうとしてくれていた。このことがきっかけで僕はその人から色んなことを学んだ。会話力、表現の仕方、勉強したほうがためになることなどなど心が感謝でいっぱいになるくらい教えてくれた。僕は少しずつ自分の能力を高めることが出来てきたきがする。まだ足りないことはおおいけどあの人と出会わなければ変ることも前に少しでも進むこと出来なかったと思う。今はその人は会社にいなくなってしまったけれど僕はあの人に会った時新しいことを話せるように日々勉強をしている。本当に会った時、僕は言おうと決めていることがあるそれは
「僕を変えてくれて、助けてくれて本当に本当にありがとう。」
これが僕の社会人五年目の出来事です。

「あとがき」
この話は2年前くらいの話です。
変わることごできずにいた自分に手をさしのべてくれた。
自分の生き方が変わって自分らしく生きていい少しずつだけどそう思えた。
瞬間を書いて見ました。

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