記事一覧
インレーの魔術師 ~ミャンマー・ニャウンシュエ
見知らぬ地で、食べ物を見つけてそして口にした、ということについて改めて振り返る。何気なくやっていたそのことが、なんと貴重だったことだろう。
あたりまえだが、「食べ物」それは自然にただ「ある」のではなく、在らしめる――作り出す人々がいるからこそ成り立ったものだ。「食べる」ということは、それが存在する世界に踏み込んでいる、ということでもある。
それを共有させて貰うことで、少しでも知りたい。彼らに
トルファンのナン~新彊ウイグル自治区
「ナンに興味があります。」…ということを言いたげに、ジッと立っていた。
ハンチング帽をかぶって長身、その目鼻顔立ち…。誰にといえばもうこの人しか思い浮かばない、「いか○や長介」そっくりのおじさんは、タンドールの窯仕事に没頭していると思いきや、ちょっと近付こうと思った時点でもう、目をギロリとさせてこちらを睨んだ
「仕事は見世物じゃねぇぞ」とかいうよりは、猫が獲物に気づいた、探るような目。ナン作りに