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エッセイのようなもの

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コウノトリが運んでこないタイプの愛

コウノトリが運んでこないタイプの愛

愛とは。永遠のテーマである。
私は親に愛されていない、といえば大抵の人はいや、そんなことはないだろうと言うだろう。私だって言います。私は親に愛されていると思うしそう思いたい。だけどふとした瞬間、何故か私のために親がしてくれたことが私にとって愛ではない何かのように感じて無性に気分が悪くなることがある。それは特定の行為とかではなくて、おそらく私のその日の機嫌とか、あるいは親の機嫌とか、状況とか雰囲気と

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世界平和征服

世界平和征服

ひとりの時間が好きだ。それはもうどうしようもないくらいひとりでいる時間ばかりなのに、私は毎日毎日まだまだひとりでいる時間が足りないと感じているほどに。

ひとりで書く文章が好き。文章を思いついたままに書くことを愛している。美しい言葉はもっと軽くて透明でどこかに飛んでゆきそうな儚さを持ち合わせているくらいがいいと思う。勿論人を傷つけ殺す言葉は刃物なので軽く使ってはならないけれど。

人生を儚くも美し

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もうちょっとだけ先のエンドロールに

もうちょっとだけ先のエンドロールに

生きてゆくことが非常に面倒である。それは決してもう全てどうでもいいとか、死んでしまいたいとかそういう訳ではないのだけれど、人生って長すぎるし、私の人生は物語ではないので終わらない。人生はドラマみたいに終わって欲しい。とてつもない幸せを感じた時、何かを成し遂げた時、何かが始まる前に、エンドロールが流れて、人生に関わってくれた全ての人に感謝して、終わる。そうしてもう二度と物語の幕が上がらなければよいの

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春の匂い

春の匂い

貴方の存在が脳裏にチラつく時、雑貨屋の同じ色で統一されたコーヒーメーカーがホットサンドメーカーがオーブントースターが電気ケトルが急に愛おしく思えて、それらに夢を見てしまう。それを使う未来があるとかないとかそんな正確性はどうだってよくて、ただそんな未来があったらいいなということが今日も明日も生きていくための光であり希望だ。
今まで何も思わずに生きてきた日常すらも貴方の存在を重ねることでうっとりする。

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