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箱根の大神様と古代祭祀 神話は今も生きている ことの葉綴り。二五ニ

霜月、神楽月、立冬

おはようございます。
今日は、暦の上では、冬に入る「立冬」ですね。
実りの秋を感じる季節、木枯らし1号が吹き始め、空気が澄んで空も美しいですね。
朝晩の寒さが日に日に感じ、日暮れも早くなりました。
霜が降りるようになることから、11月は「霜月」ともいいますね。
また、古から、田畑での収穫や農作業を終えて、神さまに新穀をお供えし、神楽を奉納する季節でもあることから「神楽月」とも呼ばれます。
紅葉も楽しみですね。
そんな、立冬の朝も、「ことの葉綴り。」に向かいます。

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箱根大神、御三神とは?

先日、時間が急遽空いて、秋のお参りに箱根神社さまへ行ってまいりました。
今朝は、その箱根神社さんのことをと、ふと書きたくなりました。

箱根神社には、箱根大神(はこねのおおかみ)さまがご祭神です。
この箱根大神(はこねのおおかみ)さまとはご存じですか?
神話の物語でも、ご紹介をした
天照大御神さまのお孫で、天孫降臨された、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと。ここでは邇邇芸命の漢字で登場されます)さまと、


天孫降臨された、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)さまが、
一目惚れをして、ご結婚された、木の花の媛(ひめ)こと
木花咲耶姫(このはなさくやひめ。ここでは、木花佐久夜毘賣の漢字です)

木花咲耶姫が、火をつけた産屋でご出産をされてお生みになった、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと、ここでは、火遠理命ほをちのみこと、こと、山幸彦として登場)さま。

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父、母、子、共に見守ってくださる神様

父、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)さま
母、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)さま
子、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)さまの
神話の大人気スター“家族”の三柱の総称
箱根大神(はこねのおおかみ)」さまとして、お祭りされているのです!

神話の神代の物語は、とってもおもしろいです。
マガジンにも、ストーリーごとにまとめていますので、ご興味ある方は、ぜひご一読くださいね。

マガジン「天孫降臨 邇邇芸命と木花佐久夜比賣」


マガジン「海幸彦山幸彦のものがたり」


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箱根元宮 古代祭祀の聖地

箱根神社さんは、古来、関東の総鎮守箱根大権現と、みんなが崇敬してきたお宮です。
交通安全、心願成就、厄除けにご神徳の高い、運開きの神さまなのです。
千二六十年以上の歴史があります。

そして、箱根神社さんから、ロープウェイで約10分。
駒ヶ岳の頂上にご鎮座するのが、箱根元宮さま。
霊峰の神山を北に拝し、古代の祭祀がおこなわれていたところ。
起源は、約二千四百年前、第五代、孝昭天皇の御代……こちらは、ご紹介してきた、「欠史八代」の“知られていない神様”ですね。

子孫に、有名歌人の柿本人麻呂がいましたね……って、ほんと、いろいろと、つながっていますよね。

箱根元宮に話を戻します。
第五代、孝昭天皇(こうしょうてんのう)の御代に
聖占仙人(しょうぜんしょうにん)が、神山にお鎮まりになられる
山神の御威徳を感じられ信仰されて、そして、この駒ヶ岳山頂に
神仙宮を開かれたのです。
そして、利行丈人、玄利老人に受け継がれて、神山天津神籬(あまつひもろぎ)として、駒ヶ岳を、天津磐境(あまついわさか)として、祭祀をされたのが、始りなのです。

天津神籬(あまつひもろぎ)とは、
古来の祭祀をおこなうときに、臨時に設けたお祭りをする場所で、神さまをお迎えするところ。


天津磐境(あまついわさか)は、
古代で祭祀をおこなうときに、
神さまをお迎えして、お祭りするために岩や石を用いて、祭場を設けたところのことです。下記にも出てきます


そして、こちらのご神威は、あまねく天下に輝き渡り、
歴代の天皇の崇敬をうけて、人々の崇敬も集めて、
仏教伝来以降は、修験の霊場として知られていったのです。

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さらに、箱根神社さんは、「九頭龍神社」さんも有名ですが。
それはまた次回!

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―次回へ

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