実話怪談 #00 「まえがき」
実話怪談について
僕は小さな店を切り盛りしている自営業者です。その職業柄というべきか、年間約七百人のお客さんと言葉を交わします。会話の内容は人それぞれですが、なかには奇妙な体験談を話す方もいらっしゃいます。いわゆる怪談話というやつです。
その怪談話を収集しておよそ十五年になります。
拙い文章ではありますがそれを文字に書き起こし、実話怪談集として一話ずつ公開しています。全部で五十話程度になる予定です。
基本的に一話完結であり、各話に繋がりもありません。一話目から順番に読んでもらっても構いませんし、気になった話だけ読んでもらっても構いません。お好きなように、ご自由に読み進めてください。
各怪談話へのリンク
クローゼット(1月20日)
苦手(1月20日)
自宅の怪現象(1月21日)
引き寄せる(1月21日)
祖母の声(1月22日)
トンネル(1月23日)
コン、コン(1月23日)
勘違い(1月23日)
気になる(1月23日)
裸足の足音(1月24日)
図書室(1月25日)
黒いママ(1月26日)
窓の外(1月27日)
煙(1月28日)
入ってくる(1月29日)
帰り道(1月30日)
バス停(1月31日)
白い影(2月1日)
開かずのトイレ(2月2日)
深夜の病院(2月3日)
落ち着かない(2月4日)
キャンプ場(2月5日)
右隣(2月6日)
ザワザワ(2月7日)
地鎮祭:前編(2月8日)
地鎮祭:後編(2月9日)
林間学校(2月10日)
うしろ(2月11日)
名前をよぶ声(2月12日)
電話ボックス:前編(2月13日)
電話ボックス:後編(2月14日)
ドアの向こう(2月15日)
冷たい目(2月16日)
空き地(2月19日)
事故物件:前編(2月21日)
事故物件:後編(2月22日)
後悔(2月24日)
お供え(2月26日)
九時二十一分の電話(2月29日)
あの音:前編(3月3日)
あの音:後編(3月5日)
廃墟(3月7日)
忘れる(3月9日)
倦怠感(3月12日)
視界の端(3月18日)
シニマブイ:前編(3月22日)
シニマブイ:後編(3月24日)
ときどき本当に(4月8日)
ギィィ……(4月21日)
意図がわからない(4月26日)
クミちゃん(4月30日)
石段(5月2日)
最後に
実話をもとにしていますが、個人情報保護や身バレを考慮して、登場人物の人となりや話の背景を少し改変してあります。また、文章のテンポやリズムを整えるために、あるいは内容をわかりやすくするために、あえて脚色を加えた部分もあります。
ですが、話の根幹である奇妙な現象には、なるべく手を加えないようにしました。
なお、作中に出てくる個人名や団体名はすべて仮名です。同名の個人や団体が実在していたとしても、本作とはいっさい関係がありません。
サポートしていただけたら、祝盃をあげようと思います。と言いたいところですが、僕はお酒が飲めません。大好きな梨を大人買いしようと思います。ちなみに僕は梨を皮ごと食べます。柿も皮ごと食べます。