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高齢者が授業を子どもたちと一緒に受けられる制度を導入するべきという案について

私は、耳が聞こえない人が通う筑波技術大学の元学生で、現在は放送大学の学生である耳が聞こえない近藤  史一です。


案の趣旨

私たちは、豊橋市の小中学校において、高齢者或いは社会人がお好きな教科の授業を子どもたちと一緒に受けられる制度を導入する案を考えました。この制度は、扶桑市にある「町民聴講生制度」を引用したもので、生涯学習の場として小中学校で行われている授業や行事などの教育活動の場を広く町民に開くというものです。高齢者や暇を持て余した人が子どもたちと同じ授業を受けることは、子どもたちにとっても聴講生にとっても、教える先生にとってもとても良い勉強になると考えます。

この案を出した背景と述べた理由

私は、この制度が日本の高齢者社会において重要だと考えます。なぜなら、高齢者は社会から孤立しがちであり、その影響で認知症やうつなどの精神的な問題や、運動不足や栄養不足などの身体的な問題が起こりやすいからです。厚生労働省の調査によると、日本の高齢者の約4割が孤独感を感じており、そのうち約3割が認知症やうつ病などの精神障害を有しています。また、高齢者は運動量や食事量が減少し、筋力や免疫力が低下し、転倒や感染症などのリスクが高まります。

一方、子どもたちと一緒に授業を受けることは、高齢者にとって多くのメリットがあります。まず、学び直しや新しい知識の習得によって、脳の活性化や記憶力の向上が期待できます。脳は使えば使うほど若返ります。学習することで脳内に新しい神経回路が形成され、認知機能が保たれます。次に、子どもたちとの交流によって、心の豊かさや生きがいが得られます。子どもたちは高齢者に対して敬意や好奇心を持ち、お互いに様々な話題を提供してくれます。高齢者は子どもたちから元気や笑顔をもらい、自分の経験や知恵を伝えることで自己肯定感や社会的役割感を高めます。また、子どもたちと一緒に運動したり給食を食べたりすることで、身体的な健康も向上します。運動は筋力やバランス感覚を改善し、血圧や血糖値などの生活習慣病の予防に役立ちます。給食は栄養バランスが良く、食事の楽しみや食欲を増やします。子供達も、目上の人を敬えて教養がある人になれると思います。

以上のように、高齢者が子どもたちと一緒に授業を受けることは、高齢者の健康や幸福に大きく寄与すると考えられます。しかし、日本では高齢者が学校に参加することに対する認識や文化が十分に浸透しておらず、核家族化により学校でも家庭でも昔のように高齢者を奨励する風潮がありません。私たちは、この現状を改善するために、豊橋市の小中学校で高齢者がお好きな教科の授業を子どもたちと一緒に受けられる制度を導入することを強く望みます。しかし、学校側も負担が考えられるで、かかる予算に関しては行政と対話するのが大事です。基本は無料だが、場合に応じて一定の金額を学校に支払って行政の収入を増やすといった点も考えています。

扶桑の聴講生制度について


聴講生制度の事業要領


豊橋市聴講生制度推進事業実施要領の案

第1 趣旨

  この要領は、豊橋市民聴講生制度推進事業の実施に関する必要な事項を定めるものとする。

第2 事業の目的

生涯学習の場として、小中学校で行われている授業、行事等の教育活動の場を広く町民に開き、町民と児童生徒そして教育者の共生と協力、競争の中により質の高い教育活動の展開を期待するとともに新しい学校のあり方を模索する。

第3 事業のねらい

(1)学校教育を生涯学習の基礎基本を学ぶ場ととらえ、町民の希望者にも、生涯学習確立のための再教育の機会とする。
(2)完全に地域に開かれた学校の姿を求め、学校が地域を作り、地域が学校を作るという関係を醸成する。
(3)町民と児童生徒がともに生活する場や学びあう場を持つことで、高齢者には生きがいを提供し、児童生徒には思いやりと学習意欲の向上を期待できる。
(4)学習活動の場面によっては、聴講生も指導者として知識技能を生かすことができ、より質の高い学習活動が可能になる。
(5)授業に適度な緊張感を与え、高齢者による監視によるいじめの削減、教員の意識の改革をもたらす。  

第4 事業の内容

(1)希望により、学校教育活動の一部、あるいは全部を聴講生として児童生徒とともに学習する場を市民に提供する。
(2)必要に応じて、通知表を学校で作成し、又終了証を教育委員会で作成し、聴講生の励みとする。

第5 事業の推進

(1)教育委員会が、市民の希望を取りまとめ、市内小中学校との調整を図る。
(2)町民聴講生は、学級定員数外であるが、原則として各クラス2名までとし、クラス
人員が多くならないように配慮するとともに聴講生の子、孫の学級は避ける。
(3)健全な教育活動の支障をきたすような行為があった場合には、聴講生の身分を取り
消す。
(4)受講料は(未定)だが、教材費・給食費等は実費聴講生の個人負担とする。
(5)事故やトラブル等があった場合、学校、教員、児童生徒への責任が伴うことがある。

まとめ

私は、豊橋市の小中学校で高齢者や社会人が好きな教科の授業を子どもたちと一緒に受けられる制度を導入することで、高齢者や社会人の健康や幸福度が向上し、子どもたちの学習や人間形成が促進されると信じています。このアイデアが採用されることを祈っています。

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