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週刊誌論評:週刊文春「新 家の履歴書」~官能と純愛~

今週の週刊文春を読んで驚いたのは、週刊現代で官能小説を連載中の睦月影郎先生が自身の初キスが23歳であると告白した件です。
官能小説家は早熟である、というのは読者(私)の勝手な思い込みだった模様。
また、その初キスの相手とはそれだけの関係でわかれたそうですが、それからたくさん恋はしたものの愛したのはその彼女だけとも述べられていました。

官能小説家から清らかな愛が語られるとは思いもよらず、いや、むしろだからこそなのかもしれぬと気づかぬうちに自分のものの考え方がこわばっていたことを突きつけられたような想いがしました。

睦月影郎先生が登場したのは、「新 家の履歴書」という今まで暮らした住まいとそれにまつわる人生について語るコーナーだったのですが、もちろんそれだけではなく男女の性質にも言及。

男は「バカと変態」、女は「させてくれる人とくれない人」のそれぞれ二種類しかないという見解も披露。
納得するようなしないような…。
因みに変態には知性が必要なのだそうですよ。
それには妙に納得しました。

ほかにも、漫画家を目指していた睦月影郎先生が意外な相手の作風に挫折していたことなど、人生の悲喜こもごもが揺れ動いている魅力的なインタビューでした。

このコーナー、面白くない回もあるんです。
毎回読んでいるわけではないのですが。
今までで印象的だったのは、火野正平さんの回くらい。
これからも惹きつけられる回とたまに出逢いたいと願います。


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