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【オススメ書籍】組織の本質を知る(コーヤチャンネル)

鈴木広野の運営するYoutube『コーヤチャンネル』に関連して、若手ビジネスパーソンのキャリアに役立ちそうなオススメ本をテーマ別にまとめました。

このページで紹介するのは『組織の本質を知る』ことができる名著。

かつてアリストテレスは「人間は社会的動物である」と言いました。力のない新社会人は組織に育ててもらうことで一人前になれる。仮にフリーランスになったとしても取引先は大企業かもしれない。どこまでいっても、私たちは組織と無縁で生きることはできないわけです。

だからこそ、組織の本質を知ることとは、「この世界の生き抜き方を知る」ことに他なりません。ここでは4つの観点に分けて、組織の本質を知る上で役に立つ本をリストアップしました。全てを読む必要はありません。気になったものから1つずつ読んでいってください。『真理は人を自由にする(新約聖書より)』。これを読んでいるあなたが自由なキャリアを手に入れられることを願っています。
(※こちらの「キャリアについて考える」の読書リストも併せて参考にしても
らえると効果的です)




株式会社・日本型大企業を知る

まずは「株式会社」というものの仕組みを正しく知りましょう。純粋な株式会社の成り立ちについて学ぶことも大切ですし、一歩踏み込んだ「日本型大企業」について学ぶことも大切です。
(コンサルの人は「クライアントについて知る」という意味でこの本を読んでほしいです。そしてスタートアップの人は、①(toBスタートアップの人は)顧客企業を知るという意味と、そして、②自分が今いるスタートアップを大企業病に罹らせないためには何ができるのか?という文脈で読んで頂きたいです)


青野慶久著『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』

⇒本書は青野さんの衝撃的な炎上ツイートから始まる。

このツイートを見てドキッとした人は少なくないはず 。青野さんは自身の経営経験から、会社という存在がいかに働く従業員を不幸にしていくか、そのメカニズムをリアルに語っていく。「人が幸せになるために作った会社が、むしろ人を不幸せにしているのではないか?」。一度でもそう思ってしまった人はぜひ読んでほしい一冊。
(※こちらのインタビュー記事もどうぞ)


山口周著『仕事選びのアートとサイエンス~不確実な時代の天職探し 改訂『天職は寝て待て』~』

⇒今や売れっ子の山口周さんだが、コンサル時代に人事・組織開発領域のパートナーを務めており、HRの話題に明るい。特にこの本の第1章は、日系大企業の人事の仕組みが理論的に語られており、読んでいて腹落ち感がある。組織の本質に知りたい人はこの本の第1章だけでも読むと勉強になるのでぜひオススメしたい。


山崎元著『会社は2年で辞めていい』

生涯で12回(!)転職をした山崎さんは転職・人事制度に造詣が深い。この本は典型的な転職本だが、その中で日系大企業の人事の仕組みについて語られている箇所があり、この部分を読むと組織の本質について理解が深まるのでオススメ。会社組織の本質と転職ノウハウ、1冊で2つのノウハウをまるっと手に入れられるおトク感のある本
(※キャリア論・転職論についてはこちらの読書リストにもまとまっています)


佐藤優著『組織の掟』

『組織には、決して明文化されないが逆らうことのできない<掟>が存在する』
外務省出身の作家・佐藤優さんはそう語る。「組織は上司に味方する」「ヤバい話は聞かないでおく」「外部の助言で評価を動かせ」「問題人物は断固拒否せよ」「斜め上の応援団を作れ」「後輩のために仕事をサボれ」───。組織で生き抜くための極意が書かれた必読書


佐藤優著『交渉術』

⇒酒にワイロにスパイ活動、ハニートラップ───。外務省時代に経験した数々の修羅場が赤裸々に語られた衝撃作。この本を読めば、外務省など中央官庁に限らず 、日本企業も「綺麗事だけでは生き抜いていけない」ということがよくわかる。最近はパーパス・SDGs・働き方改革など外向けのキラキラしたワードが飛び交うが、その表層の一枚下にある組織の本質を知らないビジネスパーソンは痛い目に遭う。会社組織の生臭い本質に迫りたい人はぜひ読んでほしい一冊


冨山和彦『30代が覇権を握る! 日本経済』

⇒一言で言えば「世代間対立」を描いた本。社会保障費、年金、年功序列制度───世代間対立はあらゆるところで起きており、その現実から目を背けてはいけない。なぜならこの本で冨山さんが主張する通り、この現状を野放しにして一番損をするのは私たち若者世代だからだ。2-30代の若手ビジネスパーソンこそ当事者意識を持って読んでほしい政治経済本


森岡毅『苦しかったときの話をしようか』

⇒伝説のマーケター・森岡さんが就職活動を迎えた愛娘に書いた手紙が書籍
化された本
。その手紙の中では、これから実娘が踏み込むであろう社会や組織のリアルが、愛する親の立場から厳しくも温かく語られていた───。世の大人たちが誰も教えてくれない不都合な真実を知ることができる必読の一冊
(※こちらの「20代のうちに読むべき本」の読書リストにも掲載しています)


堀江貴文著『99%の会社はいらない』

⇒堀江さんには普通の人には見えない未来を見る力がある───。この本は少し昔の2016年に出版されているが、時代は確実に堀江さんの予言する方向へと動きつつある。「会社とはそもそも本当に必要なのか?」。ゼロベースで考えるキッカケを与えてくれる一冊


池上彰著『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』

⇒会社組織の本質を知りたいならマルクスの資本論は欠かせない。マルクスが見抜いた「資本家による従業員の搾取」の構造は今なお続いている。その構造を冷静に見抜くことが、会社との距離感を見誤らないために大切になってくると思う。池上彰さんの分かりやすい解説に助けられながら資本論の論理を追体験できる一冊。
(※こちらの「金融・お金に強くなる」の読書リストにも掲載しています)


人間の本質を知る

組織は人によって成り立っています。だからこそ、人の本質を知ることは、そのまま組織の本質を知ることにつながるでしょう。悪意ある人に足を掬われないために、読んでおきたい本をリストアップしました。


佐藤優著『嫉妬と自己愛 「負の感情」を制した者だけが生き残れる』

出世競争、SNSでの自慢大会───。私たちは普通に生きているだけで、他者の嫉妬や自己愛を多く目にする機会があるはず 。もしかしたらあなた自身が、嫉妬や自己愛に自我を「コントロール」されてしまっているかもしれない。
「いや、自分には嫉妬なんて感情はありません」という人。もしそういう人がいたら、むしろこの本を読むべきだ。なぜなら本書で語られている通り、嫉妬心のない人は他者から自らに向けられた嫉妬心にも鈍感で、それゆえに大惨事を引き起こしてしまいかねないからだ。知の巨人・佐藤優さんだからこそ書ける、現代のビジネスパーソンが嫉妬と自己愛の時代を生き抜くための必読書


山崎元著『仕事とお金で迷っている私をホンネでズバッと斬ってください』

⇒お金とキャリアのプロ・山崎元さんによる人生相談本。厚さの割にサラッと読めるのでオススメ。「転職」や「離婚危機」など、寄せられた人生相談のリアルさもすごいし、それに対する山崎さんの遠慮のカケラのない一刀両断の回答もすごい。この本を最後まで読めば、会社や人生に対する価値観が必ず変わるはず 。


菊澤研宗著『改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか』

⇒慶應義塾大学商学部の菊澤教授による、組織の経済学について分かりやすく書かれた良書。理論的に書かれているので腹落ち感がある。これを読めば、結局のところ組織で抜本的な改革はできないということがよくわかる。皆さんの職場の中で目にする誰かの不条理な行動も、もしかしたらこの組織の経済学の理論で紐解けるかもしれない。


大企業病を知る

組織を語る上で外せないのが「大企業病」についての考察。細谷さんの『会社の老化は止められない――未来を開くための組織不可逆論』にもある通り、大企業病は不可逆のプロセス、つまり「一度大企業病に罹ってしまうと元には戻れない」という性質を持っています。その現実をしっかり受け止めた上で、私たち1人1人が正しいキャリアを選択していくことが、人生100年時代をサバイバルする上で必要になってきます。


冨山和彦著『有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が〝手遅れ〟になる前に』

⇒企業再生のプロ・冨山和彦さんによる辛辣すぎる大企業批判の本。とにかく手厳しい。「日本相撲協会はムラ社会型共同体の典型例」「アップルだっていつかクールでもセクシーでもなくなる」「古い権力に適合する優等生は必要ない」───。失うものは何もない若手ビジネスパーソンのうちに読んでおきたい、人生の先輩からの本音のアドバイスが満載の一冊


冨山和彦著『会社は頭から腐る』

⇒カネボウにJAL…破綻企業の再生を通して冨山さんが悟った真実、それは「破綻企業は一流の現場を持ちながら、経営が三流だった」ということ。産業再生機構時代、約40社の破綻企業の再生を一気に成し遂げた冨山さんだからこそ知ることができた、会社の生死のリアルが語られた衝撃作。


冨山和彦著『選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論』

⇒「選択と集中」という言葉。これはよく見ると同意語の反復でしかない。正しくは「選択と<捨象>」とするべき。しかし「捨てる」という言葉に抵抗を感じるがあまり、お茶を濁したい思いがあり、それが「選択と集中」という言葉の修正に表れているのではないか───。冨山さんはそう語っている。以下、この本の一節を引用するので、興味を持った人はぜひ読んでほしい。

「選択と集中」とよくいわれるが、大事なのは単に「集中」することではなく、「あれかこれか」と選択した上で、選ばれなかった事業や機能を「捨てる」ことなのである。これを私は「選択と捨象」と言っている。
しかし、日本の伝統的な経営からいうと、事業の「選択=捨てる」ことは、ずっとタブーとされていた。手塩にかけてきた事業が不振となり、最後は捨てたということになれば、「人手なし」の経営者になることを意味していた。
どうしても会社が生き残れないときに、全社的に希望退職を募ってスリム
化することはまだ許されるが、手塩にかけてきた事業を売却するとか、ましてその事業から撤退するということはありえなかった。
なぜなら、その事業を進めてきた人たちが社内に残り、多くの場合は出世し、幹部として社内に残っていたからである。もし縮小や撤退ということになれば、そうした先輩たち、自分を出世させてくれた恩人の顔に「泥を塗るのか」という話になりかねない。そして、当該事業部門の人たちからは「何で自分たちだけが放り出されるんだ」と恨まれる。
情理の名人であることを主な武器にしてきた人たちは、この手のストレスには非常に弱い。だから、「痛みはみんなで分け合おう」とばかりに全社一律の賃金カットに走るなど、「すり合わせ型」(≒抜本的な問題解決先送り型)の案で社内の調整に入ろうとする。そうした日本企業の体質は今でも変わらず 、根強く残っているのである。

冨山和彦著『選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論』より


細谷功『会社の老化は止められない――未来を開くための組織不可逆論』

大企業病が起こるメカニズムをこれでもかと詳細に記した本。平易な言葉で書かれており、納得感もすごい。いま大企業にいる人は自分の会社の現状と照らし合わせながら読むと会社理解が深まるし、いまスタートアップ・ベンチャーにいる人は、自分の会社が今後上場準備などでどのように大企業病に罹っていくリスクがあるか把握することで予防策を講じることができる。


リスト・シラスマ『NOKIA 復活の軌跡』

⇒実際に大企業病が起きてしまった会社の末路を描いた「法人版しくじり先生」。個人のしくじり系コンテンツは山ほどあるが、法人のしくじりエピソードがここまで赤裸々に、しかも学びのある形で語られることはレアなので読まないと損。
著者のリスト・シラスマ氏は2008年に外部からノキアの取締役に就任。奇しくもその前年の2007年、スティーブ・ジョブズがiPhoneを発表する。つまりリスト氏はNOKIAが携帯電話領域の絶対王者だった時代から、たった数年でスマートフォン戦争に大敗して全てを失うまでの歴史の目撃者だった。2012年にNOKIA会長に就任してから、NOKIAの立て直しに奔走し、業態を新たにしてV字回復を成功させる。そしてV字回復成功後、歴史の証言としてこの本を書いたわけだ。
DXが進むこの時代。昨日のNOKIAは、明日のあなたの会社かもしれない。破壊的イノベーションに備えるための第一級のケーススタディー、読まない理由がない!


デヴィッド・グレーバー著『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』

⇒「ブルシット・ジョブ(Bullshit Jobs)」を訳すと「クソどうでもいい仕事」。あなたの会社にもきっとありませんか? 著者のデヴィッド・グレーバー氏はアメリカ出身の文化人類学者で、『大企業でブルシット・ジョブが生まれるメカニズムを、文化人類学のメソッドで解明してしまった』というとんでもない天才。読むのには骨が折れるが痛快な一冊。


ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー共著『なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践』

『変わりたいのに、変われない』。人も組織も同じ悩みを抱えている。なぜ変われないのか?意思が弱いからか?そうではなく、変わりたいという意思の裏側に、変化と逆ベクトルになる「裏の目標」が潜んでいるからだと著者はいう。その「裏の目標」を撃破しない限り、本当に変われることはない。「免疫マップ」という著者独自のメソッドを使って、変わりたいのに変われない人と組織への処方箋を示した1冊。超分厚いが、意欲ある人は読む価値ありの1冊。


戸部良一・寺本義也・鎌田伸一・杉之尾孝生・村井友秀・野中郁次郎共著『失敗の本質』

⇒言わずと知れた組織論の古典的名著。太平洋戦争における日本軍の失敗事例から反省を読み取っている。これを読むと、現在の日本の大企業・官僚組織でもまったく同じことが繰り返されており、失敗から学べていないということに愕然とする。読むのに相当に骨が折れるが、それだけの価値のある名作。
(※私はまだ読んだことはないが、入門編もあるらしいのでこちらが良い方はぜひ)


では、どうするか?

これらの現状認識を踏まえた上で、闘うか、逃げるか──?どの道を選ぶとしても、ここにリストアップした読書リストは必ずあなたの気づきになること間違いなしです。


冨山和彦著『「不連続な変化の時代」を生き抜く リーダーの「挫折力」』

⇒著者の冨山和彦さんは数十社の破綻企業の再生を成功させてきた伝説のコンサルタント。そんな彼が、企業向けのコンサルティング ノウハウではなく、若手ビジネスパーソン向けに「不連続な変化の時代」の生き抜き方を書いたのがこの本。
「空虚なエリート意識や虚栄心は早めに砕いておこう」 「<抵抗勢力>を切り崩すリアルな方法」 「<いい人>から脱却し<マキャベリズム>を身につけよ」 「いつでも<捨てられる>自分をどう作るか」───
数々の修羅場を潜り抜けた冨山さんだからこそ書ける本物の自己啓発本。


森岡毅『マーケティングとは「組織革命」である。』

マーケティング担当者以外も読んでほしい「組織の動かし方」の本。著者の森岡さんは大阪USJをV字回復させた伝説のマーケター。その森岡さんが語るのは、「いくら良い戦略を立てても、組織を動かせなければ意味がない」ということ。上の冨山さんとは少し違った切り口で森岡流の組織の動かし方を語った良書。
(※森岡さんがリーダーシップ論を語った『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』もオススメです)


荒川詔四著『参謀の思考法――トップに信頼されるプロフェッショナルの条件』

⇒元ブリチストンCEOの荒川さんの著作。この手の大企業元CEOが書いた本の中では抜群に面白い
この本は荒川さんが40代で当時の社長の社長秘書=参謀役を務めた時の経験が元になっている。自分自身が権限を持っていなくとも組織改革するにはどうすれば良いか、リアルな体験談とともに教えてくれる良書。
※以下、本からの引用がダイヤモンド・オンラインで掲載されているのでぜひ。→     


高城幸司著『社内政治の教科書』

「<課長>になってからの仕事の中核は社内政治と考えたほうがいい」。著者の高城さんはこう語る。リクルートで6年間連続トップセールスに輝いたトップセールスマンだった高城さんは、かつて社内の根回しに走り回る上司や、やけに社内事情に詳しい同僚に対して「内向きになってどうする?」と冷ややかな目で見ていたものの、マネージャー(課長職)に就任してから社内政治に阻まれてやりたい仕事ができなくなってしまうという挫折経験があった(リクルートでさえそうなのか…)。そんな挫折経験を経て身につけた社内政治のノウハウを、この本で余さず教えてくれる。


エイミー・C・エドモンドソン『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』

⇒心理的安全性はGoogleが「心理的安全性の高いチームはパフォーマンスが高い」というサーベイ結果を発表してから一躍注目が集まった概念。上の冨山さんの本が「剛」の改革論なら、この本は「柔」の改革論と位置づけられるかもしれない。アカデミックなロジックや豊富な具体例を交えて心理的安全性を解説した良書。


山口周『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』

⇒コンサル時代に数々のプロジェクトを炎上させずに成功させてきた山口さんの語るプロマネ論。いま現在プロジェクトベースの仕事をしていない人にも参考になる目からウロコの「生きた知恵」が学べる一冊。サラっと読めるのでオススメ。
(※コンサルの仕事の仕方についてはこちらの読書リストにもまとまっています)


佐藤優著『人に強くなる極意』

「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断らない」「お金に振り回されない」「あきらめない」「先送りしない」───。外務省出身の知の巨人・佐藤優さんが、8つのテーマでビジネスパーソンに向けた仕事のノウハウを教えてくれる一冊。高度な内容を、水準を落とさず平易な言葉で伝えてくれる。


佐藤優著『「ズルさ」のすすめ』

⇒上記「人に強くなる極意」の続編的位置づけ。ストレスの多い現代社会を生きるには、時には「ズルさ」も必要だと佐藤さんは語る。「人と比べない」「嫌われることを恐れない」「問題から目をそむけない」などのテーマで、ビジネスパーソンの処世訓を語った一冊。


冨山和彦著『結果を出すリーダーはみな非情である』

⇒いわゆるミドル・マネージャーを対象に組織改革論・リーダーシップを語った本。副題に「30代から鍛える意思決定力」とあるが、大企業を飛び出す人が増えている今の時代であれば20代から読んでおいて損はない一冊。普段上司からは絶対聞けないような目からウロコのアドバイスがもらえるはずだ。


冨山和彦著『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』

⇒コロナ直後の2020年6月に出版された本。冒頭から「今こそ<日本的経営モデル>から完全決別せよ」と語っており、冨山節全開・フルスロットル。冒頭の一節を引用する。

新しい時代のあるべき会社の姿、経営のモデルを展望し、それに向かってトランスフォーメーションを進める方法論を考察していく最初のステップとして、かつて高度経済成長を支え、その時期に確立した旧来の日本的経営モデル、日本的「カイシャ」モデル、日本的経済社会モデルに対して私が激しく否定的である理由、あえて「決別」という言葉まで使ってその呪縛を断ち切るべきと考えている真意を述べたい
もちろん、私は経営実務家なので、日本の企業、産業、社会が持っている強みや素晴らしさについては百も承知である。そんなことは分かったうえで、私は旧来のモデルとの決別こそが、日本と日本人の良さを21世紀において生かすことになると確信している。未来指向でその良さを生かす新しいモデルやアーキテクチャを作り直すことが、CXが目指すべきものであり、そこに進むためには、まず古いモデルがかつてどう機能し、やがてどう機能しなくなったかを、詳細かつ具体的に明らかにする必要があるのだ

冨山和彦著『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』より

気になった人はぜひ読んでほしい。これまでの冨山和彦さんのどの本よりも
具体・詳細に踏み込んだ改革案が書かれた渾身の一作。コンサル・ベンチャー界隈の人も、教養を身につける・思考力を磨く意味で読んで損はない


関連リンク

以下のリンクでもオススメ本をまとめています!ぜひご覧ください!

20代のうちに読むべき本
読書の仕方がわかる
キャリアについて考える
仕事の速さを極める
思考力を鍛える
メンタル管理・ストレスマネジメント
Excelを極める
スライド作成・PowerPointを極める
議事録・文章力を磨く
マーケティング
データ分析・テクノロジー
金融・お金に強くなる
デザイン
デザイン思考
新規事業
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スタートアップ・ベンチャーに入ったら読む本(※インターン含む)
組織の本質を知る
学生・就活生が読むべき本
【決定版】あなたの人生を変える100冊の本!
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