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【オススメ書籍】スライド作成・PowerPointを極める(コーヤチャンネル)

鈴木広野の運営するYoutube『コーヤチャンネル』に関連して、若手ビジネスパーソンのキャリアに役立ちそうなオススメ本をテーマ別にまとめました。

このページで紹介するのは『スライド作成・PowerPoint』に役立つ本。

Step1:調べる
Step2:考える
Step3:伝える

以上の3カテゴリーに分けて、本当に仕事の役に立つ良書を厳選してご紹介します。
(※なお、スライド作成のYoutube動画リストはこちらから)




調べる

まずは「調べる」プロセス。特に大企業やコンサルで働く人は、ここが疎かになると、どれだけデザインテクニックがあっても良いスライドは作れません。正しいインプットを得るための技法は、ここで紹介した5冊から学べます。一見するとスライド作成に直結しないように思うかもしれませんが、ビジネス基礎力を身につけるためにぜひ読んでほしい本ばかりです。
(※今後、ChatGPTの登場により「調べる」プロセスは何かしらの変化が生まれてくると思われます。アップデートがあれば共有します)


佐藤優著『僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』

⇒まず何よりもオススメしたいのがこの本!
ジャーナリストの池上彰さんと、元外務省の佐藤優さんという「最強タッグ」による、正しい情報を読み解くテクニックが書かれた良書。特に第3章の「ネットから情報を得る技術」の中で語られている「ネット上の情報は玉石混交であり、実はネットは上級者向けのメディア」という言葉は、20代の若手ビジネスパーソンにとって肝に銘じておきたい内容。
正直、令和の世の中にフィットしていない感も否めないが、情報を読み解く技術として確実に一級品の内容が語られている必読の一冊。


山口周著『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』

⇒同じく「インプット」ということではこの本をオススメしたい。
著者の山口さんは独自の主張や語り口で多くのファンを集めているベストセラー作家だが、その大元にある読書術、そして読書した後の思考の技術まで知ることができる。読書の基礎体力をつける上で役立つ一冊。
(※読書の仕方についてこちらの読書リストにもまとめています)


佐藤優著『調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意』

⇒佐藤さんの本の中では読みやすい一冊。そして調べる技術(Input)と書く技術(Output)について、分かりやすく書かれている。2022年末にChatGPTが登場、2023年にMicrosoft Copilotが発表されてから「スライド作成もAI業務が担うようになる」とまことしやかに囁かれているが、この本の内容をマスターすれば、AIに代替されないスライド作成スキルが必ず身につく
(そもそも「スライド作成もAI業務が担うようになる」と言っている人の大半は、本当の意味でのスライド作成は何か知らない人か、煽ることで何かしらの得がある人のどちらかです)


佐藤優著『読書の技法』

⇒同じく佐藤優さんによる読書についての解説本。ただし内容はかなり高度。月平均300冊、多い月は500冊以上を読破する佐藤さんが公開する読書術は、必ずみなさんのキャリアアップにつながるはず 。一流のスライドは一流のインプットから、一流のインプットは一流の読書術から!
(※読書の仕方についてこちらの読書リストにもまとめています)


アクセンチュア 製造・流通本部 一般消費財業界グループ、宮尾 大志著『外資系コンサルのリサーチ技法―事象を観察し本質を見抜くスキル』

⇒アクセンチュアのコンサルタントによるリサーチスキルの解説本。いわゆるコンサル流のリサーチ術が一通り学べる良書。ただしここに書かれている内容は今後ChatGPTの登場で大きく変わってくる可能性があるため、本書の内容はキッチリ抑えつつ、各自でアップデートを欠かさないようにしてほしい。


考える

続いて「考えるプロセス」。ここを上手くできるかがスライドの肝になってきます。また、ここの部分こそ、どんなにAIが進化しても決して代替できない部分でもあります。
(※「思考力を鍛える」というテーマで、こちらの読書リストにもまとまっています)


仲島ひとみ・野矢茂樹共著『それゆけ! 論理さん【大人のための学習マンガ】』

⇒まずはこの本から!論理的思考力の基礎の基礎が学べます。
Excelも議事録も会議運営もスライド作成も、あらゆる仕事は超地味な論理判断の集積です。だからこそ、1つ1つの論理判断の精度とスピードを高めることが、そのまま仕事の能力に直結します。論理的なスライドを作る上で、必ず抑えておいてほしい内容が書かれた一冊。


野矢茂樹著『論理トレーニング101題』

この本はとにかく難しい。たったの101題ですが、解き終わる頃にはヘトヘトになっているはず 。それでもこの本を読めば、論理的でスキのない超一流の文章を書けるようになること間違いなし。
スライドは1つ1つの文章を磨くこと、スライド同士の論理的整合性を担保することが非常に大切。そのトレーニングを積むためには、巷の安っぽいスライド本ではなく、この論理トレーニング101題を解いて本質的な論理の力を身につけるのが近道です。
(※「思考力を鍛える」というテーマで、こちらの読書リストにもまとまっています)


赤羽雄二著『ゼロ秒思考』

⇒思考プロセスの成否は「本質的な価値を見出せるかどうか」が全て。そのためには「ギリギリまでまとめに入らない能力」が大切になってくる。ではどうするか?この『ゼロ秒思考』で書かれているメモ書きのメソッドを使って、様々な観点から問いを投げかけつづけること。その思考の物量が、最終アウトプットで「本質的な価値」を出せるかどうかにつながってくる。よく言われる「発散→収束」のプロセスにおける「発散」の部分で手が止まってしまわないように、この本を活用してほしい。
(※1つ下の「問いのデザイン」の本と併せて読むのがオススメ)
(※マコなり社長のYoutubeでもオススメされている本です)


安斎勇樹・塩瀬隆之共著『問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション』

⇒上の「ゼロ秒思考」のところで「様々な観点から問いを投げかけつづける」と書いた。この本は「問い」のつくり方=デザインの仕方を教えてくれる良書。2冊合わせて使えば、「①<問いのデザイン>で良質な問いを生み出す → ②<ゼロ秒思考>で思考を掘り進める」の最強無限ループが誕生する。


山口周著『外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~』

⇒天才コンサル・山口さんの知的生産術の全てが書かれた素晴らしい本。たった1000円足らずで手に入ってしまうのは余りにもコスパが良すぎる。いわゆるロジカルシンキング本を読んでも成果が出ないと悩んでいる方にぜひ読んでほしい。


佐藤優著『超したたか勉強術』

⇒元外交官の佐藤優さんによる『インテリジェンス(国際情報分析)のテクニック』が贅沢に盛り込まれた一冊。ただし内容はかなり高度なので、読むのに骨は折れる。このページの「調べる」プロセスでリストアップした他の本を数冊読んで、それでも飽き足りない!という方はぜひチャレンジしてほしい。本物の思考力が手に入ること間違いなし。


佐宗邦威著『世界のトップデザインスクールが教える デザイン思考の授業』

⇒いわゆるデザイン思考について書かれた本。ダイレクトにスライド作成に役立つわけではないが、いわゆるロジカルシンキングの対になる考え方として、読んでおくと認識を相対化するのに役立つ本。
(※デザイン思考についてはこちらの読書リストにもまとまっています)


ちきりん著『自分のアタマで考えよう――知識にだまされない思考の技術』

⇒人気ブロガー・ちきりんさんによるロジカルシンキング本。この本の中で、ちきりんさん自身が豊富な具体例とともに「自分のアタマで考える」ことを実践しつづけており、それ自体が刺激になる。この本でちきりんさんが実践する考え方の中のどれかに、あなたが今ぶつかっているスライド作成のカベを乗り越えるためのヒントが隠されているはず 。本物の思考力を身につけたいならぜひ。
※ちきりんさんのオススメブログ記事をいくつか抜粋。全20代ビジネスパーソンに読んでほしい。
→           


伝える

最後に「伝える」プロセス。ここまで抑えれば、一流のスライドを作れること間違いなしです。


北田荘平・渡邉真洋共著『伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニック』

スライド作成の「Dos and Don’ts」(やっていいこと/悪いこと)が簡単に理解できる良書。自分の作ったスライド資料のネガティブチェックにも使うことができる。まずはこの本の通りにスライドを作れば、致命的に間違ったスライドをつくることはなくなるはず 。


山口周著『外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック』

スライド作成の言わずと知れたバイブル的存在。恐らくスライド資料作成本の中では一番有名なのではないだろうか?
コンサル流のスライド資料作成術が手に入る良書なのでぜひ読んでほしい。なお、これだけ自分でスライド資料についての本を出しておきながら以下のツイートをするあたり、なかなかにクレイジー。


コール・ヌッスバウマー・ナフリック著『Google流資料作成術』

主にグラフを使った資料作成に役立つ本。私はデータ分析官をしていた時にこの本を読んでデータ分析資料を作っていたが、成果に大きくつながった。上の山口さんの本とセットで読めばほとんど死角がなくなる。


高橋佑磨・片山なつ共著『伝わるデザインの基本 増補改訂3版 よい資料を作るためのレイアウトのルール』

⇒パワポに限らず 、ビジネスの現場で伝わるデザインの基礎的な素養について学べる良書。仕事ができるビジネスパーソンになりたいなら避けては通れない、あらゆる成果物で使えるデザインノウハウが書かれている。
(※デザインについてはこちらの読書リストにもまとめています)


米倉明男・生田信一・青柳千郷共著『レイアウト・デザインの教科書』

⇒さらに高度なことを学びたいならこの本がオススメ。デザインの中でも「レイアウト」について語られた一冊。イラストが多いので雑誌感覚でスラスラ読めて、しかも学びの量が多すぎる。これだけ毎ページ毎ページ、1枚ずつページをめくるごとに学びのある本はそうそう世の中にないと思う。超
絶オススメ。
(※デザインについてはこちらの読書リストにもまとめています)


坂本伸二著『デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる~学び、考え、作る授業~ (Design &IDEA)』

⇒テイストとしては上の米倉さんの本に近く、豊富な事例をベースにビジュアルで分かりやすく学ぶことができる。しかもレイアウトだけでなく、色づかいやフォント、インフォグラフィックに至るまでカバーされており、守備範囲が広い。読めば必ずスライド作成能力がアップする。
(※デザインについてはこちらの読書リストにもまとめています)


日高由美子著『なんでも図解――絵心ゼロでもできる! 爆速アウトプット術』

⇒スライドの中身に何を書けば良いか迷った人はこの本を読んでほしい。伝えたいことをどのようにスライドの平面に落とし込んでいくか、この本を読めばその「発想法」が手に入る。副産物として、ホワイトボードを使ったディスカッションにも強くなれるのも美味しいところ。
(※こちらの「新規事業」の読書リストでもオススメ本として挙げています)


木下是雄原作、久間月慧太郎画『まんがでわかる 理科系の作文技術』

⇒100万部越えのベストセラー『理科系の作文技術』の内容がマンガ化されて登場。私はコンサル時代の最初の上司からオススメされてこの本を読んだが、今でも仕事に役立っていると感じる。マンガ版は原著の内容を水準を落とさず 、けれども分かりやすく伝えているのでオススメ(原著は難しいので読まなくて良い)。正しい文章を書きたい人にオススメ。
(※議事録・文章力についてはこちらの読書リストにもまとまっています)


池上彰著『伝える力』

⇒最後はおなじみ池上さん。「伝える」ということにまつわる全てのビジネススキルを漏れなく解説してくれており、スライド作成はもちろん、あらゆる能力が読むだけ一気に高まる必読書。ぜひ読んでほしい。


関連リンク

以下のリンクでもオススメ本をまとめています!ぜひご覧ください!

20代のうちに読むべき本
読書の仕方がわかる
キャリアについて考える
仕事の速さを極める
思考力を鍛える
メンタル管理・ストレスマネジメント
Excelを極める
スライド作成・PowerPointを極める
議事録・文章力を磨く
マーケティング
データ分析・テクノロジー
金融・お金に強くなる
デザイン
デザイン思考
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コンサルに入ったら読む本
スタートアップ・ベンチャーに入ったら読む本(※インターン含む)
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学生・就活生が読むべき本
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