【オススメ書籍】マーケティング（コーヤチャンネル）

2024年3月9日 23:18

鈴木広野の運営するYoutube『コーヤチャンネル』に関連して、若手ビジネスパーソンのキャリアに役立ちそうなオススメ本をテーマ別にまとめました。

このページで紹介するのは『マーケティング』の本。
私自身は、（少しだけですが）スタートアップにいた時にマーケティング業務に携わったのと、YoutubeというtoCマーケティング力が求められる活動を続けています。その中で役に立った書籍を紹介します。

本質を理解する

まずはマーケティングの本質を理解できる２冊を紹介。あなたがマーケターではなかったとしても、この２冊は必ず読んでほしいです。

ちきりん著『マーケット感覚を身につけよう―「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』

⇒マーケティングに必要なのは「その商品を届けたい相手に取って、何が刺さるのか？」を見極めるスキル。
残念ながら、いま売られている書籍のほとんどはそうした本質的な部分をすっ飛ばして、瑣末で賞味期限の短いスキルの紹介に終始してしまっている。ハッキリ言って、質の悪いマーケティング本を何十冊と読むよりも、この本を１冊読んでしっかり考え抜いた方が確実に成果が出る。これから先、AIがマーケティングの現場を変えようと、決して古びない本質的なスキルが身につく必読の一冊。
※ちきりんさんの関連ブログ記事はこちら。「マーケット感覚って何？」という方はぜひ。 →　①　②　③　④　⑤　⑥　⑦　⑧　⑨　⑩

森岡毅著『ＵＳＪを劇的に変えた、たった１つの考え方成功を引き寄せるマーケティング入門』

⇒言わずと知れたマーケティング界のレジェンド・森岡さんの代表作。
何より経営危機にあった大阪・USJを、ハリーポッターのアトラクションなどでV字回復させているという実績を持っているのがすごい。顧客目線の貫き方、戦略的に考えることの大切さ、そして何より成果を出すために守備範囲を広くカバーするというプロフェッショナリズム。様々な学びがある一冊です。マーケターではない方もぜひ。
（※この本が面白かった方は、『ＵＳＪのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか？』と『確率思考の戦略論ＵＳＪでも実証された数学マーケティングの力』もどうぞ！）

深く踏み込む

さらに深く踏み込んで考える２冊をご紹介します。

鹿毛康司著『「心」が分かるとモノが売れる』

⇒雪印乳業・エステーなどのメーカーを渡り歩いていてきたマーケター・鹿毛さんの著書。マーケティングに必要なのは、小手先のテクニックではなく、お客様の「心」を理解することだというのが、豊富な事例を通してよくわかる良書。

芹澤連著『“未”顧客理解なぜ、「買ってくれる人＝顧客」しか見ないの
か？』

⇒当たり前だけれど、つい無視されがちな真実。それは、「今のお客さま」をターゲットとしたマーケティング施策をいくら打ったとしても、「将来のお客さま＝未顧客」を取り込むことにはつながらない、ということ。ロジックがしっかりしており、腹落ち感がすごい。文系・理系どちらの素養も兼ね備えた芹澤さんだからこそ書ける、示唆に富んだ良書。

技術を学ぶ

後にマーケティングの枝葉のテクニックを学ぶ上で参考になる本を２冊ご紹介します。ただし「枝葉」と言っても、書かれている文章は本質的な内容ばかりです。

大橋一慶著『セールスコピー大全:見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方』

⇒コピーライティングとは「人間の心を理解して、購買行動につなげるアクションを起こさせる文章を書くスキル」のこと。どの本を読むか迷ったらこの本を選んでほしい。紹介されているテクニックの量・質ともに申し分なし。
今後、コピーライティングの仕事は、案出しを中心に急速にChatGPTなどのGenerative AIに置き換えられていくが、それでも「最終ジャッジ」や「AIへの再注文（プロンプトエンジニアリング）」などの人の仕事は残る。その時に差別化につながってくるのが、この「セールスコピー大全」を読んで、テクニックの本質の部分から理解しておくことだと思う。
（※Youtube動画の作成にも使えるスキルです。Youtuberの方はぜひ読むべし！）

カトウヒカル著『思わずクリックしたくなるバナーデザインのきほん』

⇒ありそうでなかった『広告バナー』のデザインに関する本。ユーザーがパッと見ただけで内容を理解できて、しかも興味をそそられるようなバナーをどうすればデザインできるのか？この本を読めばよくわかる。
Youtubeなどのサムネイルのデザインにもオススメ。