【オススメ書籍】学生・就活生が読むべき本（コーヤチャンネル）

2024年3月9日 23:20

鈴木広野の運営するYoutube『コーヤチャンネル』に関連して、若手ビジネスパーソンのキャリアに役立ちそうなオススメ本をテーマ別にまとめました。

このページで紹介するのは『学生・就活生が読むべき本』。
就職活動中の学生や、ベンチャー企業でインターンしている学生に、将
来のキャリアパスを考える上で参考になる本を厳選しました。
私自身が日系大企業からキャリアをスタートさせ、外資コンサル→AIスタートアップと異なる業種を渡り歩いてきた過去があるので、多面的な視点からキャリアに役立つ本をセレクトできたと自負しています。この本を読むだけで、後悔しないキャリアを歩めるようになることを保証します。

面接対策

ありきたりな面接対策本ではなく、本当の意味での思考力・コミュニケーション力が身につく１冊を紹介します。騙されたと思って試してみてください。就活生の上位５％に必ず入れます。

赤羽雄二著『ゼロ秒思考』

⇒元マッキンゼーのコンサルタント赤羽雄二さんが書いた思考力を鍛える本。
この本に書かれている「メモ書き」のトレーニングを試してみてほしい。使う道具はA4用紙とペンの2つだけ。まず問いを一番はじめに書き、そのあとでそこに対する答えを1分の制限時間内でできるだけたくさん書き殴っていく、というシンプルなもの。たったこれだけのシンプルな動作を継続して繰り返すだけで、ビックリするほど頭の回転が速くなる。はじめて1ヶ月くらいで効果を実感するはずだ。面接で必要な思考の瞬発力を身につけるために最適な本。

効率化

就職活動などのパソコン作業の効率化を図る上では、この本がオススメです。

赤羽雄二著『速さは全てを解決する『ゼロ秒思考』の仕事術』

⇒上と同じ赤羽さんの著書。パソコン作業のスピードが劇的に速くなるTipsがこれでもかと紹介されている良書。
特に就職活動はES作成/Webテストやスケジュール管理、自己分析など、とにかくやることが多すぎる。ここに書かれているノウハウを忠実に試せば、今よりずっと短時間で多くのタスクをこなせるようになるはずだ。

キャリアとは何か考える

続いて、学生の皆さんのキャリア選択に役立つ本を紹介します。学生のうちからこれらの本を読んでいる人は相当にレアなはずなので、読むだけで確実に差をつけられます。面接の中でこの本に書かれていることを話すだけで、面接官から驚かれるかもしれません。
（※キャリアについてはこちらの読書リストにもまとまっています）

塩野誠著『２０代のための「キャリア」と「仕事」入門』

⇒経営コンサルティング・ファームIGPI（経営共創基盤）のパートナー・塩野誠さんによる著書。彼自身が戦略コンサル・起業・ライブドア・ゴールドマンサックスなど一流企業を渡り歩いてきた人なので、そこで培ったキャリアアップのノウハウが余さず書かれている。
何よりこの本の魅力は「忖度なしで本音が語られている」ということに尽きる。就職活動の会社説明会でよく聞くような、就活生の耳障りの良いキラキラしたワードではなく、幸せなキャリアを歩むために本当に必要な情報を淡々と語ってくれる。

北野唯我『このまま今の会社にいていいのか？と一度でも思ったら読む転職の思考法』

⇒就活メディア「ONE CAREER」の取締役・北野唯我さんが書いた転職に関する本。転職の本ではあるが、就職活動中の学生でも絶対に知っておくべきキャリアの知恵が満載な本なので、ファーストキャリアを選ぶ上でも役立つこと間違いなし。物語形式なので一気読みできるはず。

山崎元著『一生、同じ会社で働きますか？』

⇒こちらも転職ノウハウ本。著者の山崎さんは三菱商事の財務部からキャリアをスタートさせて、以降12回の転職（三菱商事→野村投信→住友生命→住友信託→シュローダー投信→バーラ→メリルリンチ証券→パリバ証券→山一證券→DKA→明治生命→UFJ総研→楽天証券）を繰り返してきたという超強者。なので転職事情にめちゃめちゃ詳しく、たくさんの会社を見てきただけあって会社をニュートラルな目線で評価できるのが強み。
具体的な転職ノウハウの箇所などは直接就活の参考にならないかもしれないが、本書の半分くらいは就活生が読んでも参考になるはず。「就職したらこういう世界が待っているのか」という解像度を高める意味でぜひ読んでほしい。

森岡毅著『苦しかったときの話をしようか』

⇒P&Gのマーケターからキャリアをスタートさせた超有名マーケター・森岡さんのキャリア論。
この本は就活を迎えた大学生の娘さんへの手紙を書籍化したものなので、就活生・20代ビジネスパーソンとの親和性が非常に高い。特に本書に書かれている「T(thinking・C(communication)・L(leadership)のフレームワークで自分の好きなことを見抜く」という部分は、自己分析に悩んだ就活生の参考になること間違いなしだ。

塩野誠・佐々木紀彦著『ポスト平成のキャリア戦略』

⇒IGPIパートナー塩野さんと、Newspicksの立ち上げメンバーである佐々木紀彦さんによる著書。学生の中でも特にTop of Topを目指すような優秀で野心のある学生が読むべき本。対談形式なのでサラっと読めるのも嬉しい。タイトルに「ポスト平成」とあるように、平成・昭和の古い時代の働き方を否定的に捉えており、そこから脱却してどのような働き方を身につければ良いのか、詳細に書いてある。ファーストキャリアの選択にも参考になる良書。

冨山和彦著『有名企業からの脱出あなたの仕事人生が〝手遅れ〟になる前に』

⇒IGPI（経営共創基盤）の創業者・冨山和彦さんの書いた「痛烈な日系大企業批判本」。就職先の選択肢に日系大企業を含めている人は、一度この本を読んだ上で日系大企業を目指すかどうかを考えてみてほしい。後悔しないファーストキャリアを選択する上でぜひ読んでおきたい一冊。

伊賀泰代著『採用基準』

⇒マッキンゼーで12年に渡って採用責任者をしていた伊賀さんが、マッキンゼーの採用基準を赤裸々に語った有料級の１冊。この本を読めば、たとえマッキンゼーに入ることはできなくとも、これからの会社員に求められる新しい能力とは何なのかがよくわかる。
（※この本を読んで面白かった人は、こちらの本と併せて読むと効果的です）

楠木建著『好きなようにしてください』

⇒一橋の名物教授・楠木さんによる人生相談本。就活生やビジネスパーソンからあらゆる悩み相談が寄せられるが、それら全てに「好きなようにしてください」と一律に返事を返し、以下楠木さんの持論が述べられるという独自のスタイルで話が進む。キャリアに悩む就活生や20代ビジネスパーソンの背中を押してくれる温かい一冊。

外部環境を正しく認識する

人生100年時代、AIが人間の仕事を駆逐する未来、終身雇用制度も既にアテにならない───。そんな「時代の流れ＝外部環境」を正しく知ることが、幸せなキャリアを送る上で欠かせません。オススメ本をピックアップしたのでぜひ読んでみてください。

堀江貴文・落合陽一共著『10年後の仕事図鑑』

⇒今をときめく天才２人が語った未来予測本。あなたが新卒就職して、20代の貴重な数年間を費やして学んだ仕事が、実は10年後にAIに代替されてしまうような仕事だとしたら───？ファーストキャリアを選択する上で、「10年後の仕事がどうなっているか？」を自分なりに予測することは大切だ。全就活性が読むべき必読書。この本が面白かった人は新井紀子さんの『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』も併せて読むと理解がさらに深まるのでオススメ。

藤井保文著『アフターデジタル2 UXと自由』

⇒GAFA/Netflix/TikTokなどのテクノロジー企業は、それまでのビジネスの「勝ちパターン」を完全に変えてしまった。
この本の使い方はシンプルだ。

Step1：まずこの本を読んで、「これから来るアフターデジタル時代の勝ちパターンとは何か」を学ぶ
Step2：就職説明会やOBOG訪問などで来る社員に対して、「デジタル・DX時代を生き残っていく上で、会社としてどのような領域に注力していますか？」と質問する。
Step3：その回答が、アフターデジタル２で提示されている「新しい時代のビジネスの勝ちパターン」にどれだけ適応しているかチェックする

→もしこのテストの結果がパッとしない会社だったり、あるいはそもそも会った社員が質問に即答できないような会社であれば、悪いことは言わないので就職の選択肢から外した方が良い。確実に数十年後に滅びゆく会社だからだ。

ちきりん著『未来の働き方を考えよう人生は二回、生きられる』

⇒人気ブロガー・ちきりんさんの書いたキャリア本。
ここで残念な真実をお話しする。それは、「皆さんのご両親からのアドバイスは99%時代遅れだ」ということ。そのまま従うと痛い目に遭うので、ハッキリ言って全無視した方が良い。では何をアテにすれば良いか？
→ちきりんさんのアドバイスをアテにしてほしい。年代的には皆さんのご両親より上の世代にあたるが、この本は時代の流れを的確に捉えたアドバイスが満載だ。人生100年時代のキャリア戦略を考えるための必読書。
（※ちきりんさんのこちらの記事もぜひ。 →　①　②　③　④　⑤　⑥　⑦　⑧　⑨　⑩　⑪　⑫　⑬　⑭　⑮　⑯　⑰　⑱　⑲　⑳）

落合陽一著『働き方５．０～これからの世界をつくる仲間たちへ～』

⇒落合陽一さんが「未来の働き方はどう変わるか？」を語った良書。学生が読むにはやや難易度が高いが、確実に力になる一冊。著者はテクノロジーの未来に明るいので、この本を読めば、テクノロジーが未来の社会をどのように変え、それによって私たちの働き方がどう変わっていくのか、解像度を高めることができる。