2022年5月の記事一覧
noteでは起りえない事
ここにまとめましたが、
このツイートになんと巖谷國士さんご本人からたった一つの「いいね」を貰いました。1/1ですよ。これnoteでは有り得ないことですね。
これはリツイートで小谷野敦さんご本人が回答してくれちゃっています。解ります? これ、noteではないことですよね。少なくともこれで漱石論を巡る謎の一つは解決し、小谷野敦さんにも「美禰子の旦那は銀行員」という思いこみを解消してもらうこと
『趣味の遺伝』はどういう話か
夏目漱石の『趣味の遺伝』はその他の作品にいや増して、とても不思議で、奇妙で、複雑な構成の作品です。
外国人の感想を読んでも、この作品の奇妙さに辿り着いている人は皆無です。今日、この本で、
石原千秋さんの「進化論を超えて」を読んで、あっさりその部分がスルーされていることを確認したので、改めてその奇妙な点について整理しておこうと思い、この記事を書いています。
私が『趣味の遺伝』を読んで、
夏目漱石はなぜ三角関係に拘ったのか?あるいは谷崎潤一郎の『神と人との間』を読む
案外タイトルの毒は気が付かれないと、そこを落ちにして書いてきたパターンが続いたので、今回は最初にやっつけてしまう。何が『神と人との間』だ。『肉塊』じゃないかと早速言いたくなる。この台詞でまた先を読まぬ内から、あの手の話かと確定してしまう。実際にあの手の話が始まり、延々と続いていく。延々と……。
途中で読むのを止めたくなり、何でこんなものを読んでいるのかなと思いながら読み、何でこんなものを谷崎は
夏目漱石は何が凄いんじゃ?
ベートーベンは何が凄いのかということがテレビでさらっと解説されていました。それを仮に夏目漱石でやってみるとどうなるでしょうか?
①『吾輩は猫である』の古今東西の知識に根差した機知とユーモアが凄いんじゃ。
②『坊ちゃん』のキャラクターの立て方が凄いんじゃ。
③『草枕』の「冒頭の掴み」が凄いんじゃ。
④『三四郎』の濃密な大学生活の書き方が凄いんじゃ。
⑤『それから』の高等人種のクズっぷりが