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教室→のプロジェクト

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私の教室におけるプロジェクト学習の記録です。
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「プロジェクト・マップ」でアイデア整理

「プロジェクト・マップ」でアイデア整理

プロジェクト・マップ授業をプロジェクト化する際には、自分の中でプロジェクトのゴールを決めたり、単元の学習内容を整理したり、評価方法を決めたりと、事前に色々と考えをめぐらせています。授業が始まると、子ども達の動き次第で大きく変わることもあるのですが、ある程度プロジェクトのイメージができていないといわゆる「活動あって学びなし」という状況になりかねません。

自分の中にあるイメージをまずは出し切った方が

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“小学生向け”生成AI超入門授業 ~ChatGPT編~

“小学生向け”生成AI超入門授業 ~ChatGPT編~

「生成AIそのもの」を授業する「AI活用授業」「ChatGPT活用授業」といった実践事例の報告が増えてきています。私も授業を取材していただいたり、実践を雑誌に載せていただいたりと その一人ではあるのですが、「生成AIそのもの」を扱った授業というものはまり見かけません。(そもそも何の時数で計上するのかという話もあるかも知れませんが…)
今年度「情報化社会」をテーマにしたプロジェクト学習を行う予定のた

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プロジェクト学習とは

プロジェクト学習とは

プロジェクト学習とプロジェクト学習「もどき」プロジェクト学習(PBL)について勉強していると必ずと言っていいほど目にするのが、「これはプロジェクト学習か否か」という議論です。論文でも書籍でも、ネット上でも散見されます。
プロジェクト学習かプロジェクト学習「もどき」なのか、さまざま意見はありますが、めちゃくちゃ乱暴にまとめると以下のような感じです。

まず、プロジェクト学習は始める際の基準として「社

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プロジェクトの範囲は広い

プロジェクトの範囲は広い

「プロジェクト」と言えば「課題解決学習」ととらえる人が多いようである。しかし、キルパトリックが提唱した「プロジェクトメソッド」の「プロジェクト」はもっと広い。芸術鑑賞や上達練習も含まれている。作ったり演じたりする活動も含まれている。もちろん課題解決も含まれているが、それがすべてではない。

キルパトリックは、プロジェクトを次の4種類に分類している。( )内は、キルパトリックによる英文原著を参照して

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プロジェクト学習の進め方

プロジェクト学習の進め方

※プロジェクト学習すなわちProject based learning(PBL)より、広義な意味でプロジェクトというものを捉えています。(キルパトリックの「プロジェクト・メソッド」に近い)

ここ数年実践している、プロジェクトの進め方についてまとめています。

・授業準備の負担を減らしたい
・子ども達が楽しく学べるようにしたい
・ICT活用が苦手

どれか1つでも当てはまった方に読んでいただけたら

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「なんでもプロジェクト」

「なんでもプロジェクト」

今年度は3年生を担任しております。

今回は「係活動」に代わる「プロジェクト活動」の提案です。

※「係活動」を否定するわけではありません。なんとなくの「係活動」(学期の最初に決めてそのまま放置など)に対するものとしてご理解ください。

「なんでもプロジェクト」について元実践は東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘先生のものです。プロジェクト名をアルファベット3文字で立ち上げて、個別並行にプロジェ

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理科おもちゃプロジェクトの構想

理科おもちゃプロジェクトの構想

3年生の理科の教科書には「つくってあそぼう」という理科のおもちゃを作る単元があります。
理科という教科は「体験」によって学ぶ部分が大きいです。初めて理科を教科として学習する3年生においては、この「体験」の質と量がその後の理科学習に大きく影響してくると考えています。

そこで現在、この理科のおもちゃ作りを、国語科・図画工作科と合わせつつプロジェクト学習として進めています。

プロジェクトのゴールは?

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