首藤久義

言語(国語)教育研究者です。千葉大名誉教授です。楽しく実りある学びと、そのサポートのあ…

首藤久義

言語(国語)教育研究者です。千葉大名誉教授です。楽しく実りある学びと、そのサポートのあり方を、探究しております。「自由短句」を、日々、自由に書いて発信しています。

最近の記事

常動常変の世界

ぼくが見ている世界は、想像・現実交響の世界である。 言い換えると、虚実交響の世界である。 虚実融合の世界である。 ぼくの想像を通して現実が見えている。 ぼくが見ている世界も、 ぼくが見ている人間も、 ぼくが見るから見え、ぼくが見るから在る。 ぼくが見なければ、世界も人間も見えず、 ぼくが見なければ、存在もしない。 ぼくに見えている世界も人間も、 ぼくの頭と心が創り続け変え続けている世界像と人間像である。 そして、どの一つも、一瞬たりともじっとしていない。 いつも動いてい

    • ぼくの教育学

      ぼくが嫌いなのは「教えてやろう」という態度あるいは姿勢なのだと思う。それに反発して、学習支援研究としての教育研究をしてきたのだと思う。「学びの手助け」「育ちの手助け」と「教え」とは、同じように見えるかもしれないが、向きと構えが異なる気がする。ぼくは、「教え」よりも「学び」が好きだ。「学び」の主体は学ぶ本人。「育ち」の主体も育つ本人。そう見るかどうかで、することと態度が全然違ってくる。と、思う。それがぼくの教育学の真ん中にある。

      • 漢字の中の顔見つけ

        連載コラム「漢字を楽しく」の第2回がUPされました。 タイトルは、「顔の中の漢字見つけ」です。 https://www.hoiku-navigation.com/2024/07/05/kanji_02/

        • 憤るより、楽むほうがいい

          「教員の働き方改革!」という掛け声。 予算措置のない掛け声だけでは逆効果。 予算措置を伴う具体的な施策が必要。 その一つが、教員免許が無くてもできる仕事は、それを担当するスタッフを学校に採用して、教師が教育の仕事に専念できる時間を増やすというアイデア。 東京都でそれを実現するためには、毎年100億円の財政支出が必要と言う。 当選したら必ず実行する! と、41歳の都知事候補が訴えている。 その人は、その実現に本気で取り組むと私は思う。 そう思うと楽しくなる。

        常動常変の世界

          電飾で税金還流パーティー券

          華やかな電飾イベント企画して、 巨額の税金支出して。 パーティー券で税金還流。 利権行政する政治屋を、行政トップの座からおろそう。 ひとまずここで、サヨナラしよう。

          電飾で税金還流パーティー券

          証明の力もたない証明書

          某国の国立大学の証明書。 証明の力もたない証明書。 そんな証明書もあるんだと、 今回のことが教えてくれた。 世界には、いろんな国といろんな政府。 それはとっくに分かっていたが、 軍事政権が管理する、そんな大学もあるんだと、 今回のことが教えてくれた。

          証明の力もたない証明書

          軍事政権が管理する大学からの証明書

          軍事政権が管理する、大学からの証明書。 それしか示さない人がいる。 証明書でなく実態が、問われているのに語らない。 そんな証明書が出たいきさつが、どんなものだか知りたくなった。 そのいきさつを本人が、忘れたいほど知り尽くし、言いたくないので逃げ回る。 きっとそうだと私は思う。

          軍事政権が管理する大学からの証明書

          軽い嘘ふくれて重い嘘になる

          軽いウソだった。 つい口に出たウソだった。 そのウソを、 事実にするため大学に、 証明もらって重くなり、 大学を疑う者には対処する、 との声明を、 出させてますます重くなる。 証明や証拠を出すたび、重くなる。 重くなるたび暴かれる。 軽い嘘ふくれて重い嘘になる 軽いウソだった。 つい口に出たウソだった。 そのウソを、 事実にするため大学に、 証明もらって重くなり、 大学を疑う者には対処する、 との声明を、 出させてますます重くなる。 証明や声明を出すたび、重くなる。 重くな

          軽い嘘ふくれて重い嘘になる

          読みの個性と創造性―その学習と支援

          読みの個性と創造性―その学習と支援 ―芦田恵之助とケネス・グッドマンに学ぶ― という、長いタイトルで話します。 場所は、北教大釧路校佐野比呂己教授主催のオンライン研究会(国語探究研究会)です。 6月26日夕方開始です。 https://www.facebook.com/groups/1622762764775965 その発表内容の結論部分は次のとおりです。 読む力は読む経験を通して伸びる  読む力は読む経験を通して伸びる。なのに、読みの授業時間の大半が、読むことよりも

          読みの個性と創造性―その学習と支援

          無限動因の働き合い

          無限動因の働き合いで、万物が動いている。 無限動因が働き合って、万物が、生まれ、死に、動き、変わり続けている。 私も、無限動因の一つである。 私の中にも、無限の動因が働き合っている。 私の外にも、無限の動因が働き合っている。 無限の動因が、私の中と外を行き来している。 そう見ると、あらゆる物事が、荘厳に見える。 空も、雲も、緑の木々も、光も風も、美しい。 その美しさに私は安堵する。 家々や舗装道路など、人工物の美しさは、自然の美しさにはるか及ばない。

          無限動因の働き合い

          自分の学習サポートを動画で見る

          自分がフリースクールで学習サポートしている全員学習と個別学習の時間の動画を全部撮影している。 記録を書くために見直しているが、異学年全員同時学習の場では、同時異学習が本当に実現している。 全員が好きなことをしている。その雰囲気が、和やかで、おもしろそうで、楽しそう。何とも言えないゆるくて充実した空気が漂っている。 この素敵な空気感は、なかなか文字にはできない。 動画を見ていると、その温度が伝わってくる。 が、細かいところでいくつか、自分の言動に改善したほうがいいなと

          自分の学習サポートを動画で見る

          読みの授業改善のための私の提案

          1. 読みたいものを読みたいように読みたいだけ読むことの価値  読みたいものや読む必要を実感するものを読むのと、読みたくないものや読む必要を感じられないものを我慢して読むのと、どちらが、楽しいだろうか?読む学習としてどちらが、より効果的だろうか?  生活の中でも授業の中でも、読みたいものを読みたいように読みたいだけ読めばよい。読むものは、国語科の教科書でも、国語科以外の教科書でも、参考書でも、参考書以外の読み物でもよい。  自分が本気でめざす資格試験や選抜試験に合格するため

          読みの授業改善のための私の提案

          豊太郎の母は諌死した???

          森鴎外の「舞姫」中の豊太郎の母親の死がどういう死であるかを想像できない高校生がいる、と嘆く高校の先生の声を聞いた。 その先生は、病死でないことは確かであると言った。その理由として、手紙を出したすぐあと病死することはあり得ないからだということだった。その理由、大丈夫ですか? 手紙を出したすぐ後に病死することは、果たして、あり得ないことだろうか?私にはそれが疑問である。 この作品を読むのに、母親の死がどういう死であるかを想像することは、たいして大事なことではない、と私は思う

          豊太郎の母は諌死した???

          これ読めないだろう!

          これ読めないだろう! と思い知らせて何になる。 今の高校生全員が、 「舞姫」を読まなくてはならないのだろうか? 私の高校生時代にも、「舞姫」が教科書に載っていた。 そして授業で読まされた。 つまらなかった。 小中学生や高校生に聞いて見ると、面白い読み物をいろいろ読んで楽しんでいることが分かる。 私の子供時代も、読みたいものをさんざん読んだ。 それでいいのだ。 それがいいのだ。 読みたいものを読む。 読めるものを読む。 読めるものが増える。 読みの楽しみが増える。 読む力

          これ読めないだろう!

          読む力は読む経験を通して伸びる

           読む力は読む経験を通して伸びる。なのに、読みの授業時間の大半が、読むことよりも、意見交換と議論に費やされて、自分でじっくり読む時間が与えられないという現実がある。  読みの授業では、声に出して読んだり書き写したりして、目で読み、口で読み、耳で読み、手で読むというような、読むことそのものを大事にしたい。それも、ただ命じられて読むのではなく、読み手が、自分や自分たちの生活に役立つ読みをする時間を増やしたい。  読みの授業時間を、読み手が、楽しむとか何らかの課題や問題を解決す

          読む力は読む経験を通して伸びる

          漢字コラムの連載を始めました。

          漢字コラムの連載を始めました。 フレーベル館の「保育ナビ」のサイト上での連載です。 第1回目のタイトルは「漢字の中のカタカナ見つけ」です。 次のサイトでお読みいただくことができます。 https://www.hoiku-navigation.com/2024/06/03/kanji_01/

          漢字コラムの連載を始めました。