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教員生活の備忘録です。 公立小学校教員|自由進度学習|理科教育|ICT活用|AI活用|ほめ言葉ジャーナル

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    自由進度学習の記録です。

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    私の教室におけるプロジェクト学習の記録です。

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理科の自由進度学習

はじめに今回のテーマは理科における自由進度学習です。(厳密には「単元内自由進度学習」ですが、記事内では「自由進度学習」と記載します) 理科授業の基本は帰納的な問題解決型ですが、今回は演繹的アプローチ(先に結論を示してから実験に取り組ませるもの)を取りました。賛否両論ある部分かとは思いますが、演繹的であるべきか、帰納的であるべきかという議論は一旦置いておきます。演繹的アプローチで自由進度学習を行った結果、こんな良い姿が見られました、こんな効果がありました、こんな課題もあります

    • OODAループで加速する自由進度学習

      片田舎で5年生の担任をしているわいです。 前回の記事で、子ども達に学びの支えになる「思考の型」のようなものを手渡したいという考えを書きました。 そこで私が注目したのがOODA(ウーダ)ループという思考のフレームワークです。 今回はOODAループと自由進度学習と組み合わせた実践について書いていきます。 はじめに:OODAループとはOODA(ウーダ)ループとは、迅速な意思決定と行動を実現するための思考のフレームワークです。Observe(観察)、Orient(状況判断)、D

      • 自由を乗りこなす「思考の型」〜自由進度学習の失敗から〜

        片田舎で5年担任をしているわいです。 今回は自由進度学習における、いわゆる「失敗談」です。 しかし現在の実践につながる大切な経験でしたので、書き残しておくことにしました。 教員2年目で自由進度学習にチャレンジ教員2年目の時、初めて自由進度学習にチャレンジしました。 なぜチャレンジしたかというと、半分は「子ども主体の授業を実現したかったから」もう半分は一人一台端末が入ってきたことで、漠然と「今までの授業じゃダメだ」と感じていたからと記憶しています。 扱った単元は理科の「ふ

        • つまらない授業

          大学を出てすぐに見た「子ども達主体の授業」大学を出てすぐの時の話。 バイト先で知り合った小学生から「うちの学校の授業見においでよ!」と誘われた。興味があったので、誘われるままに保護者の方から資料をいただく。都内の有名な大学附属小学校の公開研究会だった。 そして当日、国語の授業を参観した。 その時の感想を今でも覚えている。 「教師は見ているだけでほとんど何もやってないじゃないか」 「何の勉強にもならない。授業の上手い先生はどんな言動をするのかを知りたかったのに…」 今思い

        理科の自由進度学習

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        記事

          ChatGPT×理科〜AIの文章を「書き直す」〜

          「災害」の授業で感じていた課題小学校高学年の理科の単元には「災害」に関する内容があります。 5年生であれば「台風による災害」「流水による災害」 6年生であれば「火山による災害」「環境の変化による災害」 といった具合です。 その学習の中で「〇〇による災害から身を守るにはどうしたらいい?」という問いが立てられ、話し合いながら考えていく…というのはよくあるパターンです。 子ども達が「避難する!」と言えば、「うんうん、どこへ避難するといいかな?」と問い返し、「川に近づかない!」と言

          ChatGPT×理科〜AIの文章を「書き直す」〜

          「プロジェクト・マップ」でアイデア整理

          プロジェクト・マップ授業をプロジェクト化する際には、自分の中でプロジェクトのゴールを決めたり、単元の学習内容を整理したり、評価方法を決めたりと、事前に色々と考えをめぐらせています。授業が始まると、子ども達の動き次第で大きく変わることもあるのですが、ある程度プロジェクトのイメージができていないといわゆる「活動あって学びなし」という状況になりかねません。 自分の中にあるイメージをまずは出し切った方が後々効率がよくなるため、「プロジェクト・マップ」を用いて、アイデアや必要事項を出

          「プロジェクト・マップ」でアイデア整理

          “小学生向け”生成AI超入門授業 ~ChatGPT編~

          「生成AIそのもの」を授業する「AI活用授業」「ChatGPT活用授業」といった実践事例の報告が増えてきています。私も授業を取材していただいたり、実践を雑誌に載せていただいたりと その一人ではあるのですが、「生成AIそのもの」を扱った授業というものはまり見かけません。(そもそも何の時数で計上するのかという話もあるかも知れませんが…) 今年度「情報化社会」をテーマにしたプロジェクト学習を行う予定のため、その一環として「生成AIそのもの」をテーマに授業を行ってみました。対象は5年

          “小学生向け”生成AI超入門授業 ~ChatGPT編~

          プロジェクト学習とは

          プロジェクト学習とプロジェクト学習「もどき」プロジェクト学習(PBL)について勉強していると必ずと言っていいほど目にするのが、「これはプロジェクト学習か否か」という議論です。論文でも書籍でも、ネット上でも散見されます。 プロジェクト学習かプロジェクト学習「もどき」なのか、さまざま意見はありますが、めちゃくちゃ乱暴にまとめると以下のような感じです。 まず、プロジェクト学習は始める際の基準として「社会との関わり」や「生活との関わり」を重視します。つまり、プロジェクト学習は現実世

          プロジェクト学習とは

          ChatGPT「メタ認知プロンプティング」で行事計画

          しょーてぃーさん(@shoty_k2)さんが、自身の投稿で取り上げていた「メタ認知プロンプティング」を教育現場に適用できる可能性について考え、色々と試してみました。その結果、行事計画の作成において面白い結果が得られたので、ここにまとめてご紹介します。 メタ認知プロンプティングのテンプレートしょーてぃーさんが調整してくださっていた「メタ認知プティング」のテンプレートがこちらです。 ざっくり日本語に訳すとこんな感じ。 Bing AIやChatGPTにどう流し込むか「運動会の

          ChatGPT「メタ認知プロンプティング」で行事計画

          プロジェクト学習の進め方

          ※プロジェクト学習すなわちProject based learning(PBL)より、広義な意味でプロジェクトというものを捉えています。(キルパトリックの「プロジェクト・メソッド」に近い) ここ数年実践している、プロジェクトの進め方についてまとめています。 ・授業準備の負担を減らしたい ・子ども達が楽しく学べるようにしたい ・ICT活用が苦手 どれか1つでも当てはまった方に読んでいただけたら嬉しいです。 毎時間、本気で授業を考えていた。初任〜2年目辺りの頃の私です。

          プロジェクト学習の進め方

          「ほめ言葉ジャーナル」で自分を好きになる

          前年度から引き続き行なっている「ほめ言葉ジャーナル」について追記です。 学年や学校が変わってもやはり効果は高いと感じています。 前回の記事「ほめ言葉ジャーナル」の進め方などについては以下の記事をご覧ください。 自分を好きになって欲しい自分に自信が持てない子どもが、昨今非常に多いと感じています。私の教室も例外ではありません。4月の初めにプロフィールを書いてもらったところ、「自分の良さ・得意なこと」の欄を空欄で出してくる子が本当に多かったのです。半分以上はいたでしょうか。「恥

          「ほめ言葉ジャーナル」で自分を好きになる

          ディズニーランドのお子様ランチ

          「親切、おもいやり」の内容項目で行われることの多い有名な題材ですが、今回は「規則の尊重」として扱ってみました。 授業を文字起こしする機会がありましたので、全てとはいきませんが授業の様子をそのままお伝えします。色々とご意見いただけたら嬉しいです。 「『ルールをやぶる』って、よいこと?悪いこと?」という問いを軸にして、ルールの「目的」や「背景」、「ルールは絶対」かなど、一歩踏み込んだ内容を扱っています。 実施学年は第3学年です。 授業の様子先「『ルールをやぶる』って、よいこと

          ディズニーランドのお子様ランチ

          Googleサイトで交流授業サイト作成

          1人1台端末によって、遠隔地との交流授業を実施するハードルがグンと下がりました。 今回は私が他の学校と遠隔授業をする際に活用している、「交流授業サイト」の作成方法を解説します。 Googleサイトを利用し、「交流授業サイト」を作成します。 完成イメージは以下のような感じです。 このサイトを、交流する双方の学校のクラスルームに投稿しておきます。 子どもたちは「○グループの部屋」と書かれた部分をクリックするだけで、相手の学校のチームとつながることができます。 Google

          Googleサイトで交流授業サイト作成

          ラストスパート・ジャーナル

          1年間続けてきた「ほめ言葉ジャーナル」が先日、3周目の最後のスターの子を終え、「ほめ言葉ジャーナル」自体も終わりを迎えました。 「ほめ言葉ジャーナル」については以下の記事をご覧いただければと思います。 1日に1人「スター」を決めて行うので、30人学級であれば30日を要することになります。今年度の修了式まで残り10日ほどとなっていたため、3周で終了ということになりました。 では残りの期間は何をするのか?「ほめ言葉ジャーナル」の名称を「ラストスパート・ジャーナル」に改め、1

          ラストスパート・ジャーナル

          「なんでもプロジェクト」

          今年度は3年生を担任しております。 今回は「係活動」に代わる「プロジェクト活動」の提案です。 ※「係活動」を否定するわけではありません。なんとなくの「係活動」(学期の最初に決めてそのまま放置など)に対するものとしてご理解ください。 「なんでもプロジェクト」について元実践は東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘先生のものです。プロジェクト名をアルファベット3文字で立ち上げて、個別並行にプロジェクトを進めていくというもの。 初めて知ったのは私が学生だった頃に、沼田先生本人

          「なんでもプロジェクト」

          理科おもちゃプロジェクトの構想

          3年生の理科の教科書には「つくってあそぼう」という理科のおもちゃを作る単元があります。 理科という教科は「体験」によって学ぶ部分が大きいです。初めて理科を教科として学習する3年生においては、この「体験」の質と量がその後の理科学習に大きく影響してくると考えています。 そこで現在、この理科のおもちゃ作りを、国語科・図画工作科と合わせつつプロジェクト学習として進めています。 プロジェクトのゴールは?プロジェクトにおいて最も大切なのが「相手意識」であると私は考えています。どんなプ

          理科おもちゃプロジェクトの構想