きなこ

思いついたままに。

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記事一覧

兼近大樹著『むき出し』を読んで

やーーっと読めた!!! せっかくなので感想をつらつらと書いていきたいと思います。全く纏まりない文章で申し訳ない。 このオレンジをベースとしたカラフルな表紙の本を…

きなこ
2年前
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叶わぬ夢と叶える夢

大好きな君へ。 今日は君にすごいプレゼントがあるんだ。 いつも君が聞いているあのアーティストさん。誰だと思う?そう、せいかーい!あの人のね、ライブに招待されたん…

きなこ
3年前
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#7 水曜日の昼下がり

洗濯機の稼働音が聞こえる。 分別はしない。衣服であれ下着であれ全て纏めて洗濯機へ放り込む。 スイッチを入れ、少し多めに洗剤を入れる。理由は単純だ。その方が汚れが…

きなこ
4年前
1

未来へ向かう君へ

今、君は命運握る戦いへ向かうために 胸を高鳴らせているのだろう 今、君はライトが照らす舞台へ上がるために 拳を握り絞めているのだろう 時に、恐怖に闇に飲み込まれ…

きなこ
4年前
3

『マリオネット』(耳コピ。修正してます)

※【俺らマリオネット お前らの手の平の上ダンスフロア 踊り続ける マリオネット でも忘れねえよ 辞めてったフレンドの分まで マリオネット】 シクヨロ ヨロタノ ハ…

きなこ
4年前
22

#6 #e95295

何もかも上手くいかない。 険しい道であることはわかっていた。それでも少しずつ胸の奥が冷めていくのを感じる。 「ねえ」 はっと顔をあげると、黒髪の隙間から覗き込む…

きなこ
4年前
4

#5 正しい世界

何がきっかけなのか、自分でもわからない。 ある朝起きたら私の身体は、しまい忘れたアイスクリームのようにドロドロと溶けかかっていた。辛うじて真ん中の方は人間であっ…

きなこ
4年前
4

#4 maria

maria maria 荒野の果てに咲く美しい花 忘れないで欲しい 美しさには期限などないのだ 美しいものは永遠に美しい 例え肉体が滅びようとも maria いつか見た君へ …

きなこ
4年前
3

#3.5 chienのあとがき的なもの

こんにちは。きなこです。 #3 chienを読んでいただきありがとうございました!もし気に入っていただけましたらスキ、コメントをお願いします♡ 今回はふたりペライチ小説…

きなこ
4年前
5

#3 Chien

今日も私はあの人を待ち続けている。 忘れられない人、そんな言葉で片付けられるような関係じゃない。私の傍にはいつだってあの人がいて微笑んでくれた。 私が顔を埋める…

きなこ
4年前
3

「平穏の果てに」の考察

初めに先日EXIT兼近がnoteに公開した短編小説「平穏の果てに」について私的考察をしてみたい。(前提として私はEXIT兼近のファンを公言しているので、若干贔屓目で見ている…

きなこ
4年前
15

#2 玉蜀黍

夏の太陽の強烈なパワーを溜め込んだ黄色い粒の規則的な列に齧り付く。 薄皮がプチッと弾けると、口の中に夏の間蓄えていた強い甘みとほんのりとした塩気が広がり、思わず…

きなこ
4年前
2

#1 雨

こうなることはわかっていた。 昨日の夜コンロの鍋に残したままのスープが今朝には食べられなくなってしまうことも、お気に入りのオフホワイトのブラウスが母がくれた赤い…

きなこ
4年前
2
兼近大樹著『むき出し』を読んで

兼近大樹著『むき出し』を読んで

やーーっと読めた!!!
せっかくなので感想をつらつらと書いていきたいと思います。全く纏まりない文章で申し訳ない。

このオレンジをベースとしたカラフルな表紙の本を手にした瞬間から、きっとこの本は私の人生にとってすごく大切なものになるのだと確信していた。

※ネタバレあります。読んでない方注意。※

ok?





序盤は壮絶な彼の幼少期のお話だった。回されることの無い洗濯機の上でネズミが死ぬ

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叶わぬ夢と叶える夢

大好きな君へ。

今日は君にすごいプレゼントがあるんだ。

いつも君が聞いているあのアーティストさん。誰だと思う?そう、せいかーい!あの人のね、ライブに招待されたんだ。2人分の席とってくれたんだって。

なんだよ(笑)え?行きたい?行きたいべ?(笑)欲しい?

あげなーーーーーい!!!!

嘘嘘。ごめん。あげるよ。しかも最前列!!すげーだろ?最前列だから君絶対泣くだろー?えーんえーんつって(笑)ん

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#7 水曜日の昼下がり

#7 水曜日の昼下がり

洗濯機の稼働音が聞こえる。

分別はしない。衣服であれ下着であれ全て纏めて洗濯機へ放り込む。

スイッチを入れ、少し多めに洗剤を入れる。理由は単純だ。その方が汚れが落ちる気がする。母が同じことを言っていたが、私もしっかりとその考え方を引き継いでいる。

脱水の揺れを遠くに感じながら、私の人生はまるでジェットコースターだ、と思った。

山あり谷あり波乱万丈だった、という意味ではない。色々なことがある

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未来へ向かう君へ

未来へ向かう君へ

今、君は命運握る戦いへ向かうために

胸を高鳴らせているのだろう

今、君はライトが照らす舞台へ上がるために

拳を握り絞めているのだろう

時に、恐怖に闇に飲み込まれそうになりながら

未来へ続く道をただ真っ直ぐに歩み続け

今日という日を迎えた君へ

毎日明るい未来を望み

毎時間自分を信じ

毎分毎秒努力を重ねた

今までの君がついている

大丈夫

さあ、笑って

いってらっしゃい

きな

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『マリオネット』(耳コピ。修正してます)

『マリオネット』(耳コピ。修正してます)

※【俺らマリオネット

お前らの手の平の上ダンスフロア 踊り続ける

マリオネット でも忘れねえよ

辞めてったフレンドの分まで マリオネット】

シクヨロ ヨロタノ ハジメマ

誰がつけたのか知らねーが

いつからか呼ばれたネオ渋谷

第7ジェネのここが先頭だ

バイブスは常にいとあがりけり

こんな熱いフェスの最中に

上がれないような ニワカのパリピは

相手してる暇はナイトプール ha

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#6 #e95295

#6 #e95295

何もかも上手くいかない。

険しい道であることはわかっていた。それでも少しずつ胸の奥が冷めていくのを感じる。

「ねえ」

はっと顔をあげると、黒髪の隙間から覗き込む栗色の瞳が僕を貫いた。

「来て」

君はそれだけ言うと、踵を返して行ってしまった。変な奴に絡まれた、そう思えばそれでお終いだったかもしれない。ただ僕にはそれが出来なかった。正解かどうかなんてどうでもいい。あの瞳が忘れられなかった。僕

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#5 正しい世界

#5 正しい世界

何がきっかけなのか、自分でもわからない。

ある朝起きたら私の身体は、しまい忘れたアイスクリームのようにドロドロと溶けかかっていた。辛うじて真ん中の方は人間であったときの形をしているが、外側は溶けていてほぼ液体になっている。

どうしてこうなってしまったのだろう。

ぼんやりとした頭で考えてみるも、答えなど出るはずもない。

昨日の夜はいつも通り22時35分には寝室へ向かった。おろしたての綿のパジ

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#4 maria

#4 maria

maria

maria

荒野の果てに咲く美しい花

忘れないで欲しい

美しさには期限などないのだ

美しいものは永遠に美しい

例え肉体が滅びようとも

maria

いつか見た君へ

きなこ

#3.5 chienのあとがき的なもの

#3.5 chienのあとがき的なもの

こんにちは。きなこです。
#3 chienを読んでいただきありがとうございました!もし気に入っていただけましたらスキ、コメントをお願いします♡

今回はふたりペライチ小説に挑戦してみました!

私の推しであるEXIT兼近が出演している某番組の企画でやっていた、あれです!!それを自分たちもやってみようじゃないかということになりまして。そんな楽しい企画を提案、誘ってくれたのはTwitterで仲良くし

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#3 Chien

今日も私はあの人を待ち続けている。

忘れられない人、そんな言葉で片付けられるような関係じゃない。私の傍にはいつだってあの人がいて微笑んでくれた。

私が顔を埋める大きな胸も、抱きしめる力強い腕も、吸い込まれるような栗色の目の奥も、笑い声も、吐息も、匂いも全てが私をここに縛り付ける。

私をあの窮屈な世界から連れ出してくれた日から、毎日同じベッドで眠るあの人を起こさないように、私は小さくキスをする

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「平穏の果てに」の考察

「平穏の果てに」の考察

初めに先日EXIT兼近がnoteに公開した短編小説「平穏の果てに」について私的考察をしてみたい。(前提として私はEXIT兼近のファンを公言しているので、若干贔屓目で見ていることはお忘れなく)

兼近の作品はこちら チャラ男の小説もどき|かねちー @kanechi_monster #note https://not

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#2 玉蜀黍

#2 玉蜀黍

夏の太陽の強烈なパワーを溜め込んだ黄色い粒の規則的な列に齧り付く。

薄皮がプチッと弾けると、口の中に夏の間蓄えていた強い甘みとほんのりとした塩気が広がり、思わず笑みが溢れる。

母は玉蜀黍を茹でる時にはたっぷりの塩を入れた。甘みが引き立つように。色が鮮やかになるように。

古い台所の磨りガラスから射し込む陽の光が、湯気の粒一つ一つを映し出す。遠くで風鈴が鳴る。グラグラと煮立つ大鍋に揺れる沢山の黄

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#1 雨

#1 雨

こうなることはわかっていた。

昨日の夜コンロの鍋に残したままのスープが今朝には食べられなくなってしまうことも、お気に入りのオフホワイトのブラウスが母がくれた赤いハンカチと一緒に洗ったせいで斑なピンクに染まってしまうことも、天気予報の通りに午後2時から雨が降り開けっ放しの窓のサッシが濡れてしまうことも、全部わかっていた。

たった1つ、あなたの気持ち以外は。

きっとあなたは知らない。

私の失く

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