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住吉界隈いま・むかし[35]【淺澤小野】

『住吉界隈いま・むかし』は、1918(大正7)年生まれの白井伊之助さんが記憶と想像で描いた昔の「住吉界隈」(住吉区の西半分と住之江区の東半分 ※ 住之江区は1974(昭和49)年7月22日に住吉区から西部を分離して成立)と、同じ場所で撮った1980(昭和55)年(古くは明治時代)と現在の写真を見比べて移り変わりを見てみようとする企画です。
阪神沿線×タイムスリップ写真館」を見て我が町でもやってみようと思い立ちました。

これまで34回に亘り、次のスポットの移り変わりを見てきました。

住吉界隈いま・むかしの第35弾は、浅澤小野(上住吉2丁目11番)を紹介します。『住吉いま・むかし』P.34~35からの転載です。

尚、地図上では[35]となっていますが、正確には[37]の浅澤神社と同じ位置だと思います。

浅澤小野の位置は、「大歳神社東南一帯」とありますが、"東南"ではなく「大歳神社北東一帯」だと思います。

2022-05-09

明治時代と昭和時代、現在の写真を見比べると、明治時代の写真は鮮明ではありませんが木が生い茂っているように見え、昭和時代も同様です。現在では木の数は減っているものの、昔からの木が残っています。

2022-05-09
おおさかeコレクション『浪花百景「浅澤の弁財天」』より

江戸時代(1800年代後半)の、上方浮世絵木版画の組み物『浪花百景』の「浅澤の弁財天」にも描かれています。

2022-05-09

江戸時代の錦絵に描かれた石碑と柳が現在も残っているのは何か感動です!!

2022-05-09

かつてこの辺りに大きな池があり、奈良の猿沢京都の大沢と並ぶ近畿の名称だったとは\(◎o◎)/!

たのしい万葉集(1361)「住吉の浅沢小野の杜若」より

杜若かきつばたで有名で、和歌の名所としても知られ、奈良時代(710~784年)末期成立の日本最古の和歌集『万葉集』に詠まれるほどでした。しかし、杜若は江戸時代には途絶えました。

2022-05-09

その後、地元の人々が新たに杜若を植え直して往時を再現し、今見頃です✿


#この街がすき #住吉界隈いま・むかし #浅澤小野 #タイムスリップ

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