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【調査】サッカーが世界的に人気な理由を、歴史的背景から考える。

FIFAワールドカップカタール2022が絶賛開催中である。我らが日本代表は、ドイツ、コスタリカ、スペインと対戦する。

果たして、どうなるかな?

日本代表、がんばったね!!
〈追記2022.12.6〉


私は、小学校高学年から高校を卒業するまで、スポーツはサッカーに打ち込んだ。


大学時代は、陽キャ集団のノリがイヤだったことと、高校で燃え尽きたこともあって、部活には所属しなかった。社会人になってから約6年くらいはサッカーを続けていたが、今はケガが怖くてやっていない。


昨日の夜ふと、
「なぜサッカーが世界中で人気のスポーツなの?」
と疑問を持った。


なんで?



スポーツといえば、

・野球
・バスケ
・ラグビー
・クリケット
・テニス
・陸上競技
・アメフト
・柔道

など、枚挙にいとまがないが、
その中でもなぜ「サッカー」が世界的に人気なのか?


今日は、それを調べた結果を記事にまとめたい。


読者さんには、まず考えてみてほしい。


「なぜサッカーが世界中で人気のスポーツなの?」






どうだろう?


どう?


「ルールがシンプルだから?」
「ボールが1個だけあればできるから?」



パッと浮かぶのは、このあたりではないだろうか?

が、これでは、

「なぜサッカーが"世界中で"人気のスポーツなの?」

の説明になっていない。

ある意味では正解ではあるのだが、もう少し掘り下げたい。

この記事を最後まで読めば、居酒屋で「ねぇ、サッカーってね」と言えるし、お子さんからの「ねぇサッカーって…」と聞かれた瞬間、食い気味で説明できることマチガイナシだ。


と、いうわけで行ってみよう。

れっつ、フットボール!!!


「なぜサッカーが世界中で人気のスポーツなの?」


▶︎[1]結論:大英帝国(イギリス)が世界に広めたから

サッカーの発祥国はイギリスである。イングランド代表が「サッカーの母国」と評されるのだが、正確に言うと、紀元前からサッカーの"ようなもの"は世界各国にあったらしい。

明確なルールを定めてスポーツにしたのがイギリスである。ちなみに、テニス、ラグビー、クリケットなどもイギリス発祥である。


当時のサッカーは無法地帯


イギリスの産業革命以降、富裕層が登場する。富裕層は暇である。暇をつぶすためにどうするか。スポーツを生み出すのである。サッカーもその一つだった。

その大英帝国(イギリス)が世界に広めたらしいのだ。


▶︎[2]周辺知識:1800年代の大英帝国は世界の覇権国であった

今でこそ、アメリカさんが世界の超大国になっているが、第二次世界大戦以前は、大英帝国(イギリス)が世界最強の超大国であった。

当時の超大国は競いあって世界中に植民地を作る。イギリスももれなく世界中に植民地を作った。

大英帝国の領土図


各国に植民地を作り、そこに入植したイギリス人は、サッカー、クリケット、ラグビー、テニスなどのスポーツを現地人に教えたらしい。

現地人が賢くなってイギリスに歯向かってこられると困るので、イギリス人は植民地の人々に教育をあまりしなかった。

すると、数あるスポーツの中から”ルールが単純な”サッカーが人気スポーツになる。南米、アフリカでもサッカーが人気な理由はこれ。


▶︎[3]豆知識:インドはなぜクリケットが人気か?

インドではサッカーがそれほど人気ではない。それよりも人気なのは「クリケット」である。


クリケットは野球に少し似ているらしいが、ルールをよく知らないと、映像をみて何が起きているのか全く分からない不思議なスポーツである。

クリケットはよく分からん


なぜインドではクリケットが人気か。

これも大英帝国の植民地政策である。先述の通り、クリケットもイギリス発祥のスポーツだ。当時、イギリスはインドに東インド会社を作って、貿易で世界を支配しようとした。

インドをイギリス流に教育する必要がある。クリケットはイギリスの絆と文明の発達性を示すスポーツであるらしい。インド人は数学など、めちゃくちゃ賢かったので、イギリス流の紳士のスポーツたるクリケットにすぐに馴染んだ。


▶︎[4]豆知識:オーストラリア・ニュージーランドはなぜラグビーが人気か

オーストラリアとニュージーランドも名目上はイギリス領土である(ついでにカナダも)。が、サッカーのイメージはあまりないのではないだろうか? 

オセアニアの国々といえば「ラグビー」である。

オールブラックスとか、あの辺だ。

ハカはよく分からん


同じイギリスの領土なのに、なぜサッカーではなく、ラグビーなのだろう?

階級制度と現地の文化に関係がある。

サッカーは労働者階級のスポーツであった。
ラグビーは中産階級のスポーツである。
ちなみに貴族、上流階級はクリケット、テニス、ポロらしい。
※ポロってなんなん?

当時、オーストラリア、ニュージーランドに渡ったイギリス人のうち、中産階級と上流階級の人たちが、サッカーよりも”紳士のスポーツ”であるラグビーを広めた。

現地のマオリ族などの気質と相まって、サッカーよりもラグビーが広まった、という背景がある(らしい)。


▶︎[5]豆知識:アメリカではなぜサッカーが不人気なのか?

これもアメリカとイギリスの関係性を考えれば見えてくる。

新天地を求め、アメリカに渡ったイギリス人は、どちらかと言うと「反イギリス」であった。イギリスの階級社会などに不満を持った人たちがアメリカへ渡ったのである。

オーストラリア、ニュージーランド、カナダは未だに名目上はイギリス領だが、アメリカは独立戦争でイギリスに勝利している。イギリスに従う必要がないのだ。すると、アメリカは独自のスポーツを生み出していく。

バスケ、野球、アメフトなどである。

アメリカ生まれのスポーツがイギリスの価値観と違うのは、例えば交代が自由であるとか、攻守が明確に切り替わるであるとかだが、いかにも自由の国っぽい。あと、ルールの構造的にCMなどを入れやすい。

サッカーは前後半45分、必ず画面が固定なので、CMを多く入れられないという欠点もあるが、アメリカさんはさすが、ビジネスもうまい。


▶︎終わりに

日本にサッカーが伝来したのは、
1800年代後半であるらしい。

奥寺康彦、三浦知良、中田英寿、本田圭佑など、世界の扉をこじ開けてきた日本人がいるわけだが、今大会の日本代表にはスーパースターが不在である。

が、なんだかいけそうな気がする、と思っているのは私だけではないだろう。世界の扉をぶち壊していただくことを期待して、この記事を終わろう。

がんばれ〜!




結論:超大国、すげぇ(頑張れ日本!)



参考:
[1]wikipedia「サッカー」
[2]wikipedia「サッカーの歴史」
[3]「サッカーの歴史―イギリスで起きたフットボールからサッカーへの変化の経緯―」
[4]「オーストラリアにおける「ラグビー」の拡大と分裂」



<あとがき>
本日22時から手始めに「vsドイツ」です。私は自宅で妻と一緒に観戦予定です。妻はサッカーに全く興味がありませんが、男同士が汗水垂らしてぶつかる闘争本能むき出しの映像は大好物のようなので、一緒に見ます。ここまで調べると「なぜブラジルが強いのか?」という疑問も出てくるのですが、ここでは一旦調べません。どなたか続きをお願いします。今日も最後までありがとうございました。

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