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季語哀楽

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季語をテーマにした投稿まとめ。 365日が目標。
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#毎日note

初嵐

初嵐

山羊と狼は結婚できると思う?
ベッドの上、僕の肩口に顔を埋める相手に小さく尋ねる。

暗闇に睫毛の動く気配がする。
先刻あまりに間近で見つめるものだから、瞳の中に自分が映る距離とはこんなに近いのだと驚いた。向こう側にも、僕が居たのだろうか。こういう時、漆黒の目を持つ僕らは都合がいいらしい。

返事は無い。
天井の換気扇が強風を受けて、がたがたと鳴っていた。
その日、僕らは初めて一夜を共にした。

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万緑

万緑

この一週間は、四、五年ぶりに、変化の波に巻き込まれている。蔦が這うように縁が繋がって、制御のできない紋様を描いていた。これが吉凶のどちらを意味するのかは分からない。

あるいは、意味などないのかもしれない。何十億人のこの世界で、偶然の引力で惹かれあった私たちは、深緑の世界のアダムとイブになり得るのだろうか。

万緑(ばんりょく)

虞美人草

虞美人草

友達と三時間も電話してしまった。
懐かしい、贅沢な時間の使い方。
久しぶりの会話に花が咲く。
おかげでもう日付が変わりそうである。

虞美人草は、ひなげしのことらしいよ。

いつも楽しく拝見させていただいている、かなつんさま。
ちょうど今日は虞美人草の日!素敵な記事と俳句でした。

虞美人草(ぐびじんそう)

麦の秋

麦の秋

「秋」という言葉には、実りのときという意味がある。新緑の中、麦たちは、たわわに実った黄金の穂を揺らす。そう、麦の秋は、夏の季語なのだ。

金色の野に風が駆ける。

真っ青な空色のシャツを着て。
隣の小さな手を握る。

麦の秋(むぎのあき)

卯波

卯波

真っ白い小花をたくさんつける卯木(うつぎ)の花。卯月と言えば陰暦の四月の異名だが、卯木、別名卯の花が咲くのは、陽暦では五月頃となる。

春から夏の変わり目は、天候が不安定で強い雨風が吹く。そんな折、海や川が波立つその白さを、卯の花になぞらえた季語が「卯波」である。
もう一つ、卯の花と天候が結びついた季語、卯の花を散らして降る雨のことは「卯花腐し(うのはなくたし)」というそうだ。

長雨の続く今日こ

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袋角

袋角

奈良へは、中学の修学旅行で初めて行った。鹿をじっくりと間近で見たのもこの時が初めてだったように思う。先の丸い鹿の角は、一年かけて伸びたものが春に落ち、生え変わった後なのだと引率の先生が教えてくれた。持っていったインスタントカメラを後日現像すると、ほとんどは見事にピンぼけしており、その中でも鹿を映した写真が沢山残っていた。

旅館の慣れない枕と浅い夜、その日、私は夢を見た。
運動部に所属していた私は

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新緑

新緑

植物が這っている建物が好きだ。
最近は人口緑化を取り入れた施設やビル群も見かけるが、自然な生命活動には、より心惹かれる。東京でも、少し住宅地へ入り込めば、怪しいくらい緑を纏った民家と出逢えたりもする。そして、その写真を撮っている人物がいるとすれば、私はその一人である。

細い手足が、器用に凹凸を捕まえている。よくよく観察すれば植物とは、毛が生えていたり、湿度があったり、大変に有機的なのだ。度を越し

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薫風

薫風

風薫る朝。
自転車脇のブロック塀には、小さな虹が映っていた。薄いシャカシャカのパーカーを羽織って漕ぎ出す。風を受けて、帆がばたばたと膨らんだ。

雑草の生い茂る路地を通り抜けて、
さっき飲んだ珈琲交じりの吐く息さえも、
ぼくは、

風をあつめて
蒼空を翔けたいんです。

薫風(くんぷう)

桐の花

桐の花

ずっと、山に緑に点在する紫の花は、藤なのだと思っていた。
しかしこれは、桐の花らしい。嫁入り道具で知られる桐箪笥の桐。なかなか間近で花を見たことがなくて、今回、桐の花の写真を調べてもピンとこなかったのだけれど。いつも気になっていた、藤にしては直立する大振りな幹や、垂れ下がるのでなく立ち上がるような花の様子の違和感に、なるほど、桐もこのような見事な紫の花をつけるのだと、誰も教えてくれなかったことをま

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薄暑

薄暑

KIGOです。
最近、Twitterでこの曲を見つけてこればっかり聞いてる。

あの夏は…。

なんでかな、やっぱこういう恋の歌にいいなって思うのは、私がそういう風にできているだけなんだろうか。

実は昨日を取りこぼしていたり。
試行錯誤の毎日です。「思考索語」…なんて、徒歩通勤中に考えていたら、検索してみるといるもんですね、先駆者が。笑

アウトプットのエネルギーが溜まるまで、徒然と過ごしていこ

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薪能

薪能

薪能(たきぎのう)の起源は、奈良興福寺の神事能と言われ、夕暮れから夜間に、野外で篝火を焚いて催されることから来ている。

能は、歌舞を中心に発達した古典芸能「猿楽の能」の略で、面をつけ、謡や囃子に合わせて演じられる。室町時代、世阿弥によって大成された。

世阿弥「風姿花伝」による名言、
秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず。

秘する花を知ること。
俳句で花と言えば桜と以前言ったが、さて、ここで

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白牡丹

白牡丹といふといへども紅ほのか
高浜虚子

「花の王」とも呼ばれる牡丹。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。

美女を形容したと言われているが、
漢方とその効能を意味している説もあるそうで面白い。

そのスキボタンは、私を癒してくれる?

白牡丹(はくぼたん)

葉桜

葉桜

葉桜の月に笛吹く畳かな
原石鼎

週末の写真を少し。
緑の季節になりました。

余花

余花

平安時代以降の詩歌の中で、「花」と言えば「桜の花」のことを指す。
「余花」とは、山間部や北国で見られる遅咲きの桜のことで、「若葉の花」と同様に夏の季語になるのだ。

こんな時期に、こんなところで再び会えるとは。

余花に逢ふ再び逢ひし人のごと
高浜虚子

余花(よか)

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立夏前、四月の写真になるのですが、桜リバイバル。こちら岐阜の飛騨の方に出かけましたら、富山よりも1、2週ばかり桜

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