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【本で人生を豊にするために】読書に関する7つの新常識

読書に対してのハードルを高く感じてしまう人がいます。

その最たる原因は、読書に対するある種の罪悪感が、私たちの中に芽生えているからに他なりません。

「読書とは〜○○しなければいけない」こういった、自分に知らないうちに課していた枷のようなものにガンジガラメにされてしまい、徐々に本を読むのが面倒になっていってしまうのです。

そこで今回はその枷を全て取っ払う「シン・読書術」について解説していきます。

変化していく常識の中で大事なことは、これまでの常識を手放し、手にすることです。

新しい読書の可能性、開いてみませんか?

参考書籍


①最初の1ページから最後のページまで読み切る必要がある

読書は自分に必要な部分だけを読めばOKです。

そもそも、読書をする目的ってその本の中にある「今の自分にとって必要なもの」をインプットするためですよね。

では、「今の自分に必要なもの」とは、1冊の本にすべて書かれているものなのでしょうか。

中にあるかもしれません。そんな、自分の一生を左右するかもしれない奇跡のような本との出会いが。

しかし、自分の出会う書籍の全てがそのようなものであるとは、私は思いません。

これは映画や、食べ物、人間関係とかにも当てはまります。全ての縁が自分にとって、パズルのピースのようにカッチリとハマるわけではないのです。

本の全てを読む必要はありません。読んでいてキツいと感じたら、そこで読み終えても大丈夫です。

少しでも行動を促されたり、1行でも参考になったりす部分があれば、その部分だけを吸収し、次に進みましょう。

②読書にはまとまった時間が必要だ

読書にまとまった時間は必要ありません。

「集中して読みたいけど疲れていて、本を開く気になれない」

「読む速度が遅いから時間が必要なのに、うまく時間が取れない」

こういった悩みが積もりに積もり、せっかく買った書籍が一向に読まれず、ホコリをかぶってしまっている、なんて人はいませんか?

いっそのこと、休憩を挟むのを前提に読書をしてみましょう。そもそも人間は長い間集中を維持できません。

せいぜい10分〜40分くらいで、自然と集中力が落ちていってしまいます。そんな状態でいくら本を読んでも、内容が頭に入ってきません。

オススメはポモドーロ・テクニックです。

25分作業をして、5分休憩することで安定して集中力がキープできる方法です。

25分読書したら、5分休憩を取るようにしましょう。ポイントは25分を超えたらいくら夢中になっていたとしても、一旦手を止めることです。

集中できている点は素晴らしいですが、先ほどもいったように、人間は最高40分ほどしか集中力が続きません。途中でバテてしまいます。

それに一旦やめることで、休憩後の読書が待ちきれなくなるため、ある種の興奮状態に入れます。空腹時にご馳走が目の前にあるような状態です。

適度な休憩を挟み、読書という名の旅路をゆっくり歩んでいきましょう。

③読んでも内容を忘れてしまう

むしろ内容は忘れる前提で読んだ方がいいです。忘れる度に思い出す練習をしましょう。

「1度の読書で内容を全て把握しなければならない」というプレッシャーの中で本を読むのはシンドイですよね。

それに、人は読書だけをして生きているわけではありません。他にメモリーを使っている時は、別ことを覚えるのは難しいはずです。

「いいこと書いてあるな。忘れると思うけど、後で思い出せばいいや」という気構えでいた方がリラックスして読書ができます。

このリラックスした状態が、シータ波という脳波を生み出し、海馬は情報を保存してくれます。

つまり忘れる前提で読書をした方が、かえって本の内容を忘れにくくしてくれるのです。

もし内容を忘れてしまったとしても、それはまだ内容を長期記憶化していないだけです。長期記憶化するためには、適度に内容を思い出す練習が大切です。

初めのうちは上手く思い出せないかもしれません。ですがその中で「ここがわからない」「うまく思い出せない」といったフィードバックが手に入ります。

頑張って思い出そうとする過程に感情が生まれ、それがきっかけで内容が思いだせるのです。

読んだら取りあえず、どこまで本の内容を覚えているかを思い出す練習をしてみましょう。

小説なら印象的なシーン、物語はどんなプロット(筋)で進んだか。キャラの心情はどう変わったのか。

ビジネス書や実用書なら、実生活で使えそうなことを2、3つあげてみる。

これを繰り返し行なっていけば記憶力が強化され、本の内容をガンガン思い出せるようになります。

④著者の意見を正しく理解しなくてはならない

著者の意見より、自分に「役立つ」ことを優先しましょう。

そもそも著者の意見を正しく記憶することは、脳科学、認知の観点から高度なことが判明しています。

同時に脳が記録するのは「正しさ」ではなく「役に立つ」ことであることも、研究で明らかになっています。

またスタンフォード大学の心理学者であるゴードン・バウワーさんは、人がなにを記憶するかに、気持ちの差がどう影響するのかを調べました。

バウアーさんによると、記憶とは単に過去に起きた出来事を正確に報告するものではなく、私たちの各自の世界観や「利益」に合うように、起きた出来事を高度に選択し直したものだと言っています。

つまり結局、自分の中で「利益」になると判断したものでないと、脳は記憶してくれないのです。

何が利益になるなるかなんて、人それぞれですよね。そこに作者の「正しい意見は」含まれません。

だから安心して自分にとって役立つものだけを見つけていきましょう。

⑤本に線を引くことができない


無理に線を引かなくても大丈夫です。確かに線を引いて、需要な箇所を覚えるやり方はあります。

しかし一方で、付箋や線引きというのは分かった気持ちになるだけで終わってしまう危険性も含んでいます。

心理学では「理解できた」「いつでも思い出せる」というのは「流暢性の幻」といい、より理解を深めたり、気持ちを持続させることはできなくなるそうです。

もし本を汚すのをためらい線が引けないのなら、いっそのこともう1冊買っちゃいましょう。新品で買うと高いならメルカリやブックオフで買えば、比較的安く入手できます。

線を汚したくなるほど読むの価値のある本なら、お金を出す価値が十分あると思います。それに自分の知見によって引いた線やメモは、お金には変えられません。

線を引いても引かなくても、読書の質自体に大して影響を及ぼしません。もっと気軽に構えましょう。

⑥積読になっている本が大量にある

積読そのものに罪悪感を感じる必要はありません。読みたいなと思ったときに読めばいいのです。そのときが来るまで積んじゃいましょう。

私の家には積んである本が大量にあります。職業柄、本と接する機会が多く、毎日いろんな本と出会い、そのたび買ってしまうからです。

今読んでいる本もまだ読みたいし、これから出る本も読みたい、まさにアキレスと亀のように、この差は一生縮まることはありません。

それでいいのです。積読は決して悪ではありません。あなたが何かを学ぼう、進もうとしていて、結果としてたまってしまった証拠なわけですから、それはいいものなのです。足跡は大切にしましょう。

とはいえもし、積読を整理したいと思う機会があったら、本を触って開いてみましょう。本を開いて、買った時と同じようなときめきがあなたの中に芽生えてこないのなら、処分を検討してもいいと思います。

⑦速く読みたいけど、速読はしたくない

速度=難しいトレーニングが必要/内容をちゃんと理解できない
と思われがちです。

先ほども書きましたが、読書は自分にとって役立つ箇所を読めばOKです。本の全てを理解する必要はありません。

つまり速読の中で、自分に必要な部分さえ理解していればいいのです。

著者が提唱する新しい速読のコツは「指」を使う方法です。

指というガイドを置くことで、眼球式速読と同様の効果が手に入ります。

私たちは指を当てたものに大して、目がいくような仕組みになっています。
学校の授業で当てられて、先生に黒板に書いてるものを指でさされますよね。「この問題解いて」みたいな。

そんな感じで自然と目で追ってしまいます。開いた本に指を当てて、ただスピーディーに動かす。

コツは速いスピードの中でどういうようなキーワードが自分の中に引っかかってくるかを感じることです。

引っかかったキーワードを頭の中で結びつけながら読んでいく。うまくいけば毎秒1ページほどのスピードで本を読むことができます。

まとめ

本は全部読まなくてOK!自分にとって必要なところだけ吸収する。

読書はまとめてしなくてもいい。255休憩のスパンで行うと良い。

内容は忘れる前提で本を読もう。思い出す訓練をしていけば覚えられる。

著者の「正しい意見」よりも自分にとって「役に立つ」ことを優先する。

本に線を引く必要はない。引きたい場合は、もう1冊購入を検討する。

積読は自分が前に進もうとした証である。気にする必要はない!

指にガイドさせる形で読書をすると速く読める。キーワードを拾うべし。

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