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#ウクライナ

ゼレンスキーは「略式軍服」を着たのか?

ゼレンスキーは「略式軍服」を着たのか?

略式軍服との出会い

先日、ツイッターで一つの炎上が起こった。

広島のG7サミットに登場したウクライナ大統領・ゼレンスキー(以下敬称略)の服装を「こいつに正装って概念は無いの?」と批判したおすぎとジーコ氏が袋叩きにあっていた。

おすぎとジーコ氏への批判は主に次のように展開される。

他に『ゼレンスキー大統領のこの服はウクライナの略式軍服であり、失礼な服装とは言えない。』『戦争の当事国であり、そ

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日本語でも分かりやすい、ロシア発プロパガンダ分かるかなテスト

日本語でも分かりやすい、ロシア発プロパガンダ分かるかなテスト

 「興味深いコンテンツがある(意味深」というメッセとともに送られてきたこのQuoraのテキスト。結論から言えば、執筆者はまともな人なのに、ロシア発のディスインフォメーションがヒットしてしまった典型的な事例と言えます。

 事実関係の概ねにおいて間違っていない(むしろちゃんと整理されている)のですが、ロシア側が言いたいことを概ね網羅していて、意図的に書いたのであれば見事なロシア派によるプロパガンダの

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2022年ウクライナ情勢をより深く理解するための歴史文化背景雑学

2022年ウクライナ情勢をより深く理解するための歴史文化背景雑学

当方はウクライナやスラブ研究者では無く、米国大学にてホスピタリテイ・観光経営分野で研究系博士教員をしている日本人米国永住者です。ウクライナには縁があって旧ソ連崩壊後数年であった1995年から往訪しており、渡航回数は30回程度です。過去5年は年に数回のペースで渡航していました。

普段ウクライナの名前が出るのはチェルノブイリ原発事故に関連した話程度で、ここ数か月のロシア軍国境集結と侵攻のニュースで突

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【緊急掲載】戦争という完全な悪に対峙する──ウクライナ侵攻に寄せて|ドミートリー・ブィコフ/奈倉有里編訳

【緊急掲載】戦争という完全な悪に対峙する──ウクライナ侵攻に寄せて|ドミートリー・ブィコフ/奈倉有里編訳

1.形而上学的な憎悪にかられている今日の放送をしないで済むのなら、高い代償を払ってでもそうしたかった。自分の母親が亡くなった日と同じくらいの悲しみを抱え、それでも今日、逃げ出すことはできなかった。私たちが生きているあいだに、またもや戦争が起きた。

ロシアがどうやってこの戦争から抜け出すのか、そのときどうなっているのか、私にはわからない。おそらく、とても長い時間がかかるだろう。ロシアにとってこの戦

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