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オリジナリティへのごかい

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オリジナリティへのごかい ⑤最初

オリジナリティへのごかい ⑤最初

 オリジナリティへの信奉は根深い。
 それを発揮できる人、それを認められた人、それに自信を持てる人は神に等しい扱いを受ける。なぜならそれはその人自身への社会的承認だからだ。生きるにおいて、それほど名誉なこともないだろう。周囲の人々に、そして知らない人にすら受け入れられるということを喜ばない者はいないし、羨まない者もいないだろう。
 オリジナリティという言葉がそのような崇高さを帯びる時、けれど私達は

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オリジナリティへのごかい ③直感

オリジナリティへのごかい ③直感

 オリジナリティという言葉に貼り付けられたイメージは本当に壮大である。それは崇高で、尊くて、認められれば本当にすごいものかのように思われている。だからこそ私達は、自身のそれをこの世に評価されることを無根拠に称賛する。

 だが、そういったオリジナリティへの認識により、オリジナリティそのものへの「ごかい」の1つが生まれてしまう。私達がオリジナリティというものを不必要に褒め称えることと、そうであってほ

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オリジナリティへのごかい ①

●オリジナリティ
(考え方、行動の仕方などについて)世間なみでない独自の新しさ。また、独自の考え方や活動をしてゆく能力。独創性。
※精選版日本国語大辞典より

 誰だって1度くらいは、「オリジナリティ」を求めたい。それは新鮮味があって、世間を拓き、称賛され、尊敬される素晴らしさを秘めている。その独自性に私達は、人間としての強さと魅力を感じて追い求める。クリエイターも、そうでない人も、オリジナリティ

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