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#映画

ゴジラの足跡      ゴジラが日本を助ける

ゴジラの足跡 ゴジラが日本を助ける

ゴジラ-1.0の評価がとても高い。

というか、恐ろしく高い評価を受けている。

とんでもない高評価だ。

海外のレビューを見ていると、本当に大絶賛状態だ。

たくさんのレビューの中で多い意見としては、

「ハリウッドは見習うべきだ」というもの。

これは確かにそうだ。

昔、黒澤明監督が「七人の侍」を作って、世界的な評価を受けた。

「面白い映画はこうやって作るのですよ」というお手本を世界に示し

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深夜の告白 1953年 アメリカ

監督 ビリー・ワイルダー

フレッド・マクマレイ
エドワード・G・ロビンソン
ジーン・ヘザー
バーバラ・スタンウィック
古いモノクロ映画なのだけれど、素晴らしいサスペンス映画。

刑事コロンボを見ている様な感覚。

サスペンス映画というのは、好き嫌いに関係なく、

見始めたらどうしても最後まで観てしまうので、映画を作るならサスペンスがお得なのかも。

刑事コロンボと同様に最初から犯人は解っていて

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裏窓 1954年 アメリカ

監督 アルフレッド・ヒッチコック

グレイス・ケリー
セルマ・リッター
ジェームズ・スチュワート

ヒッチコック映画は面白い、というのは定番の意見。

この映画は全てワンセットのカメラワークのみで進行する。

脚を怪我して部屋の中に居たまま身動きがとれない主人公が、

窓の外の隣家の様子を眺めているうちに、犯罪なのではないか、

と思う事を見る、という優れたプロットが素晴らしい。

何故か自分は

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永遠の0      2013年 日本

永遠の0 2013年 日本

監督 山崎貴
原作 百田尚樹
脚本 山崎貴 林民夫
岡田准一 三浦春馬
井上真央

特攻について、、、、。

あれは犬死だ、あれは無駄死にだ、軍国主義に洗脳されていた、

自爆攻撃はまともな事ではない、など、否定的な意見もたくさん有る。

ごもっともだと思う。

ただ、ひとつだけ釈明させて欲しいとは思うのだ。

論理の外側に有る、あまり論理的ではない釈明を。

国とか家族とかを守りたい気持ちで自分

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キネマの神様      2021年 日本

キネマの神様 2021年 日本

山田洋次監督は落語を題材としたり、落語からインスピレーションを受けた様な作品をたくさん作った人だ。

昔作られたそれらの映画が大好きだった。

そしてこの映画は、1986年の「キネマの天地」との兄弟映画で、

「キネマの天地」も昔の松竹撮影所を舞台にした映画だった。

この映画、当初、主役は志村けんさんの予定になっていたのだけれど、

志村さんが亡くなってしまい、沢田研二さんが演じる事になったのだ

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日本のエンタメの底力      歌舞伎、松竹、東宝

日本のエンタメの底力 歌舞伎、松竹、東宝

自分は子供の頃からずっと、古い日本映画を観るのが好きだった。

東宝の駅前シリーズ、社長シリーズ、松竹の寅さん、その他、

自分が生まれる前の日本映画から現代のものまで、

今までたくさんの日本映画を観たのだった。

松竹の小津監督や山田洋次監督の映画、

東宝の黒澤明監督の映画などが代表する、日本の映画は、

独自の芸術性や娯楽性を持っている。

昔から海外でも高く評価もされている。

なぜ日本

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ゴジラ マイナスワン を観てきた(ネタバレ有り)      日本の誇るべき文化

ゴジラ マイナスワン を観てきた(ネタバレ有り) 日本の誇るべき文化

ゼロ戦 という戦闘機を知らない日本人は殆ど居ないだろうが、

少し詳しく知っている人も、それほど多くはないかと思う。

零式艦上戦闘機、略してゼロ戦。

このゼロというのは皇紀2600年に出来た戦闘機という意味だ。

この「皇紀」というものを知らない日本人も意外と多いのだけれど、

これは初代天皇から数えた日本の国の年齢を表す数え方だ。

今年は皇紀2683年という事になる。

ただしこれは神話も

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キネマの天地 1986年 日本

監督脚本 山田洋次
脚本 井上ひさし 山田太一 朝間義隆

渥美清
中井貴一
有森也実
倍賞千恵子
最初のタイトルバックを見てそこに出る名前、、、

朝間義隆 高羽哲夫 出川三男 山本直純

これらを見ただけで、ああ、これはそういう映画なのだな、と、

最後に監督、脚本 山田洋次 と出る、そういう映画なのだな、と思う訳です。

この映画を見て、最初から最後までずっと目に涙が浮かび続ける訳です。

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おすすめ映画      映画の味わい方

おすすめ映画 映画の味わい方

どんどん自動的に録画されている映画。

溜まりに溜まっている。何本有るのか解らない。

一度はシナリオライターになりたいと思った事が有る自分なのだから、

どんどん観ようと思った。

もうこうなったら、浴びる様に観よう。

ということで、時間を見つけては録画された映画を観ている。

どんな映画か全くわからない状態で映画を観るのはとても素晴らしい事。

題名しか解らない。

予告編も観ず、どんな映画

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茫然自失      立ち上がれなくなった映画

茫然自失 立ち上がれなくなった映画

現在の都内には名画座の様な映画館はとても少なくなってしまった。

残っているのは飯田橋のギンレイホールなど、5館くらいのものだろうか。

中学生、高校生だった頃、良く名画座に映画を観に行ったものだった。

自分は子供の頃から古い映画が好きで、特に古い日本映画が大好きな、ちょっと変わった子だった。

あの頃観た映画の中で、見終わって茫然として、暫く立ち上がれなくなってしまった映画が3本有ったのを良く

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ヒトラー ~最後の12日間~

ヒトラー ~最後の12日間~

監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル

ナチス・ドイツは、ユダヤ人の件をやらなければもう少し何らかの部分的な評価が有ったのかもしれない。

けれど、ナチスを評価する様な意見は殆ど聞いた事が無い。

それもこれも全てはユダヤ人の件によるものなのだろうと思う。

例えば、戦前の日本は軍国主義だったと言われるが、良い部分も有ったという意見は聞く事が有る。

しかし、歴史は常

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映画の見方

映画の感想をネットで見る事が有るけれど、

実に評価が様々です。

大感動した人がいるかと思えば、クッソつまんねぇと言う人も居る。

自分の個人的な考えではあるけれど、映画についてひとくさり、、、。

ステレオタイプ的に言いますと、ハリウッドの映画というのは「具体的」で、日本映画やヨーロッパ映画は「抽象的」と言えばいいんだろうか、、、、。

要するに、ストーリーを追いながら、ハラハラドキドキしたり

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君の名は時をかける転校生

若かりし頃、シナリオライターになりたかったので、

少し脚本のお勉強をしたこ とが有る。

脚本の勉強をすると、多分、必ず出てくるのが

「シラノ・ド・ベルジュラック」 だ。

これは19世紀のフランスで書かれた古典で、良い脚本のお手本になっている。

ロクサーヌという女性に恋する二人の男。

一人はイケメンのクリスチャン、もう一人はブサイクなシラノ。

でもクリスチャンは愛の言葉を伝えるのが下手

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