見出し画像

永遠の0 2013年 日本

監督 山崎貴
原作 百田尚樹
脚本 山崎貴 林民夫
岡田准一 三浦春馬
井上真央

特攻について、、、、。

あれは犬死だ、あれは無駄死にだ、軍国主義に洗脳されていた、

自爆攻撃はまともな事ではない、など、否定的な意見もたくさん有る。

ごもっともだと思う。

ただ、ひとつだけ釈明させて欲しいとは思うのだ。

論理の外側に有る、あまり論理的ではない釈明を。

国とか家族とかを守りたい気持ちで自分の命を犠牲にする、というのは、

バカな事と言って片づけるには尊すぎる、と。

その心は尊いと思う。

自分の命を諦める心は尊いと思う、というあまり反論にならない事を、

ちょっとだけ反論しておきたい気持ちなのだ。

真理というものは、論理の外に有る事も多いものだ。

「まだまだ青臭い」と思われる人は全て論理的であれば正しいと思っているから。


この映画は戦争を美化したり、軍国主義を肯定したりする映画ではない。

2時間24分の間、しばし、当時の特攻隊員の気持ちになってみるのも良いのではないだろうか。


さて、自分は原作を読んではいない。

なので、原作とどう違うのか知らない。

映画というものは、多くの場合原作通りになっている訳ではない。

原作者の百田尚樹さんが、映画化したいという企画をたくさん持ち込まれたが、

全て断っていたが、山崎貴さんの企画を貰ってOKを出した、と言っていた。


ゼロ戦というのはあの戦争の象徴の様な存在だ。

ゼロ戦が登場した時、世界最強の戦闘機だった。

世界中のどんな戦闘機もゼロ戦にはかなわなかった。

そして、搭乗員の錬度も非常に高く、全く無敵だった。

アメリカはゼロ戦とは絶対に単機で戦ってはいけない、という指令を出した。

2機以上で戦わなければ勝つ見込みは無い、という事だった。

それが次第に追い込まれ、熟練パイロットを多く失ってゆく。

そして、ゼロ戦は運動性能を高める為に、極限まで軽量化してあったため、

銃弾からパイロットを守る防護版も装備していなかった。

そのゼロ戦が大戦末期に苦し紛れとしか言いようのない自爆攻撃に使われた。

後の時代の人間から見れば、なんでそんなバカな事をした、と思うのだけれど、

当時としてはどうしようもなかった、という事なのだろうと思う。

後になって文句をつけるなら誰でも出来る。

決して肯定は出来ないにしても、同情はするのだ。


ゼロ戦に関する本は色々有る。

吉村昭「零式戦闘機」
柳田邦夫「ゼロ戦燃ゆ」など。

ぜひ、読んでみてはどうでしょう。


予告編
https://www.youtube.com/watch?v=odC9hFpBtZc

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?