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耐震化による価値と過大費用のジレンマ
中古マンションを探される方の、9割以上は新耐震基準(昭和56年6月以降に建築確認通知書が交付された物件)を希望されます。
安全性もさることながら、購入時の税金軽減措置の条件の一つにもなります。
また、旧耐震基準であっても、耐震診断を経て新耐震基準を満たしてる場合でもOKです。
さらに、耐震補強工事をして新耐震基準を満たしてもOKです。
ところが、その耐震補強工事が必要になった場合がやっかいです
キャッシュカードの運用方法
管理組合において、キャッシュカードを持つことは事故の元なので、作らないことが多いと思います。
入出金をする会計担当理事が持つにしろ、理事長が持つにしろ、使用の際はどうしても4桁の暗証番号を知ることとなります。
もちろん、普通預金に限りますが、その預金金額がリスクに曝されることとなります。
「でも、通帳振込みは手間がかかるし、窓口も混むし、振込手数料もキャッシュカードの方が安いんだよね」
おっし
ワイヤレス簡易オートロック
購入するにしろ、借りるにしろ、マンションのセキュリティーはもはや必須項目ですね。
ところが、一般的なオートロック導入にあたり、管理組合には大きな問題が立ちはだかります。
一つは「高額な費用」、もう一つは「煩わしい工事」。
まぁ、一見これらの問題は当たり前のように見えますが、エントランスに設置されるオートロックのパネルから全世帯に配線工事をするのは簡単ではありません。
戸数50戸の場合、機器を入れ
未払い管理費の強制執行(4)
何とか支払督促分は回収の目途がつきました。
が、その手続きの間に新たな未払金が毎月積み上がっています。
どこかで止めないと未払いはエンドレスです。
実は、強制執行申立て前に手は打ちました。
抵当権者(金融機関)に告発したのです。
「この所有者は賃貸で人に貸している物件だということを承知の上で、お宅の住宅ローンを借りています。明らかに金消契約違反では?」と。
コロナ禍の中、わざわざ水道橋まで出向い
未払い管理費の強制執行(3)
最終ともいえる地方裁判所からの強制執行通知文書を未払者はなぜ受け取らないのか?
本当に不在なのか、それとも故意なのか。
郵便局の通知では「宛先不明」となっていました。
「もしかして引っ越したか?」
登記簿の現住所は、確か親名義のマンションなので、本人のみ移転した可能性があります。
仕方がないので、賃貸管理会社にその後連絡が取れたかどうか確認しました。
そうしたら担当者は相変わらず泣きそうな声で、
未払い管理費の強制執行(2)
未払い管理費は債権回収の話なので、本当は弁護士に頼めば早いのでしょうが、最低50万円からの費用が掛かります。
なので、出来る事なら自分たちで何とかやり切りたいですね。
さて、様々な督促を無視をされ続けてきました。
いよいよ最終段階の入口です。
まずは、支払督促を確定させるための「仮執行宣言の申立て」です。
これも未払者側から異議申立てが可能な最後のチャンスですが、案の定2週間以内に反応はありませ
未払い管理費の強制執行(1)
一昨年から昨年にかけて約1年、管理費・修繕積立金の長期未払者に対する強制執行を実施しました。
正直、そこまで行くとは思ってなかったので、結構大変でした。
このオーナーは購入した数年前から1円たりとも管理費等を収めたことがなく、「ずいぶん悪質だな」と理事長を引き継いだその時は思いました。
さて、「まずは電話を」と思い、あちこち書類を探しましたが、そもそも連絡先すら分かりません。
部屋は賃貸で貸して
マンション管理計画認定制度
先月より始まったこの制度。
改正されたマンション管理適正化法で示された管理計画の基準を満たした場合、行政の判断にて適切に管理運営されている、と「認定」してくれる制度です。
これは5年毎に更新されます。
そのインセンティブとして共有部分リフォームの金利引き下げや、専有部分の購入時に買主が利用するフラット35の金利引き下げ措置が検討されているようです。
さらに、専有部分の買い手は認定を受けたマ