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未払い管理費の強制執行(1)

一昨年から昨年にかけて約1年、管理費・修繕積立金の長期未払者に対する強制執行を実施しました。
正直、そこまで行くとは思ってなかったので、結構大変でした。

このオーナーは購入した数年前から1円たりとも管理費等を収めたことがなく、「ずいぶん悪質だな」と理事長を引き継いだその時は思いました。
さて、「まずは電話を」と思い、あちこち書類を探しましたが、そもそも連絡先すら分かりません。
部屋は賃貸で貸していたので、入居者から賃貸管理会社を聞き出し、オーナーの連絡先を問い合わせましたが、個人情報を盾に教えてくれません。
仕方なく登記簿の住所に「連絡が欲しい」とお手紙を送りました。
住所不明で戻ってくると思いきや、ちゃんと届いてるようでした。
が、連絡はありません。

次は柔らかい表現の「督促状」を送りました。
やはり連絡はありません。
そして次は内容証明郵便による強い表現の「督促状」です。
だいたいの未払者はこれを受け取ると、ビビッて何かしらの連絡を寄こします。
ところが、うんともすんともありません。
もちろん、受取り証明付きで送っていますので、郵便配達員から直接手渡しで受け取っているはずです。
「うーん。。。」

すると次は簡易裁判所の登場です。
「支払督促」
管理費に限らず、会社の売掛金など、いわゆる法律による債権回収の第一段階ですね。
「さすがに裁判所から通知が行けば払うだろう」と私も少し高を括っていました。
もし支払督促の内容に異議があれば、相手方は申立てが出来ます。
しかし、それすらありません。
まったくの「無視」です。

もうこうなったら後戻りするつもりはありません。
行き着くところまで行くまでです。 (続く)