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チープな内装の新築マンション

この写真は建築中の横浜駅直結のタワーマンション。
超希少立地で海の見える眺望を売りに、業界内でも話題です。
平均坪単価は640万円、第1期、第2期はすでに完売、現在第3期の販売中です。
3LDKタイプの71㎡が1億4,000万円台から、1LDKタイプの40㎡が7,900万円台からとなっており、41階の161㎡は6億6,000円台とのこと。
何とも言葉が出ませんが、ファミリータイプが1億を優に超えていることに驚きです。
もはや、「億ション」は目新しいものでは無くなってしまいました。

内覧したというお客様からこんな話がありました。

「道路向かいがソープランドなんですよね」
駅前だし、古くから営業していて既得権があるので、今さら退かせられません。まぁ、駅直結だし、そこは譲歩しても仕方ないですね。

それともう一つ。
「内装が安っぽいんですよ。これで1億?っいう感じです」
うんうん、最近の新築マンションの特徴です。
えっ、これ賃貸マンション?と感じざるを得ない内装や室内設備。
築6年くらいまでのマンションは、内装にもこだわりがあったり、水廻りの設備も割といいモノがはいってたなぁ、という感覚です。

原因は言うまでもありませんが、土地と資材の高騰と人件費アップ。
売り側はなるべく売りやすい価格帯で売りたいのですが、削る部分は内装のランクを落とすしかありません。
でも、今は内装にこだわらなくても売れるのかもしれません。
供給自体が少ないですし、立地さえ間違わなければ完売するのは当然なので。
内装は気に入らなければ、後で取り替えればいいですし。
また、売値は高値ではありますが、前述の通り何もかもが高くなっているので、こちらも当然と言えば当然ですね。

肌感覚ですが、中古価格は落ち着いてきたように思います。
最近の物価の値上がりが、世間の気持ちを冷やしているのでしょうか。
とりあえず、金利が上がらないのが救いです。