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ワイヤレス簡易オートロック

購入するにしろ、借りるにしろ、マンションのセキュリティーはもはや必須項目ですね。
ところが、一般的なオートロック導入にあたり、管理組合には大きな問題が立ちはだかります。
一つは「高額な費用」、もう一つは「煩わしい工事」。

まぁ、一見これらの問題は当たり前のように見えますが、エントランスに設置されるオートロックのパネルから全世帯に配線工事をするのは簡単ではありません。
戸数50戸の場合、機器を入れた工事費総額は800万円にもなります。
さらに、各世帯に配線するには当然に電気屋さんが入室しないといけません。
不在続きで入室出来ない、賃貸で借りてる入居者が入室させてくれない、などなかなか計画通りに進みません。
中には、家具やたくさんの私物が所狭しと置いてあり、作業スペースがない、もしくは大型家具をどかさないと配線出来ない、など問題山積です。

しかも、基本的には共用部分は当然ですが、室内に置いても露出配線となるため、見栄え的にもイマイチですよね。

そこで、見つけたのが、ワイヤレスのオートロックシステム。
昨年、今年と2つのマンションで導入しました。
ワイヤレス(無線)ですから、各戸室内の配線工事は不要です。
従って、入居者と電気屋さんのストレスはありません。
費用は、機器代金と共用部分内の配線工事費で前者の4分の1ほど。
驚きですね。

なお、一方は既存の扉をそのまま使い、もう一方は機器が設置できる形状ではなかったので交換しました。その場合、別途扉交換費用が必要となります。

さて、その仕組みは簡単。
電気を流して磁力を発生させてくっつける仕組みです。
電磁錠というのでしょうか。
なので、電流を遮断すれば解錠されます。
外からは専用の磁気カードをかざす、内からはボタンを押す形です。
来訪者があった場合は、パネルからエントランスに設置されたスマートホンを介して、事前に登録された各人の固定電話や携帯電話に来訪を知らせます。
電話を受ければ、来訪者と会話も出来ますし、「*」を押して解錠も出来ます。

最近は、様々な種類の機器が出てきていますが、ネットを介する仕組みの物が多く、その場合、利用する側がwi-fiなどのネット契約をしていないと使えない、ということになります。

私が導入したこのワイヤレスは電話回線を使います。
さすがにこの時代に固定電話も含めて電話を持っていないという方はいないでしょうから、使い勝手は他よりもいいのかな、と思いました。