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未払い管理費の強制執行(4)

何とか支払督促分は回収の目途がつきました。
が、その手続きの間に新たな未払金が毎月積み上がっています。
どこかで止めないと未払いはエンドレスです。

実は、強制執行申立て前に手は打ちました。
抵当権者(金融機関)に告発したのです。
「この所有者は賃貸で人に貸している物件だということを承知の上で、お宅の住宅ローンを借りています。明らかに金消契約違反では?」と。
コロナ禍の中、わざわざ水道橋まで出向いて直接伝えました。
これだけで十分。
金消契約違反であれば、ローンの一括返済を求められ、無理なら差し押さえられ競売にかけられます。
なので、あとは粛々と競売の手続きに移行するのを待つだけです。

そして数か月後、晴れて(?)競売開始となり、落札者も決定しました。
都内の競売物件は競争が激しいので、不落のはずはありません。
あとは法律に従い、落札者より残りの未払金を回収しました。
ここでやっと「終止符」です。

本当は今回のケースは抵当権者に告発すれば、いずれ競売にかかるのは分かっていたので、強制執行などせずに落札者から全額回収しても良かったんですが、それだけでは腹の虫が収まりません。
少しでもこの未払者にお灸をすえたかった次第です。
お陰でこの未払者はトータルでは結構な額の授業料を払ったはずです。
競売による落札額では借金は消えず、かつ支払督促分がオンされますから。
世の中そんなに甘くないということですね。

まっ、大変でしたが仕事的に充実はしたかな、と思います。
きっと困難で面倒な仕事が好きなんでしょうね。
損な性格です。 (了)