マガジンのカバー画像

超初心者のための映画制作講座

174
20年に渡り1000人以上にアドバイスしてきた経験から、初心者が映画が作る時に役立つ情報をお届けします
運営しているクリエイター

#自主映画

第26回 映画制作ワークショップ募集開始しました(初心者の映画制作講座)

第26回 映画制作ワークショップ募集開始しました(初心者の映画制作講座)

カルフの映画制作体験ワークショップ
第26回の募集が始まりました!

「動画編集を教えて欲しい」

とよく言われます。

「あ、自分も知りたい」
と思った方!

今回の内容は、良いアドバイスになると思います。

■"基本的なこと"は学びにくい

「動画編集を学びたい」
という人に、

『何を編集したいですか?』
『どんなことをしたいですか?』
と聞くと、

「基本的な操作方法を教えて欲しい」
と返

もっとみる
「決定稿」の本当の意味(初心者の映画制作講座)

「決定稿」の本当の意味(初心者の映画制作講座)

シナリオが完成すると、それを「決定稿」と呼びます。

撮影が終わると、「クランクアップ」と呼びます。

編集が終わると、「完成」と呼びます。

映画制作って、それぞれの段階で「終わり」があるんですね。

個人で映画を作る人は、この「終わり」を『自分が満足したとき』に設定しがちです。

これは危険。
いつまでたっても先に進まない、という結果に陥ります。

それぞれの「終わり」の後も、変更することって

もっとみる
自分の平凡さに気づけるかどうか(初心者の映画制作講座)

自分の平凡さに気づけるかどうか(初心者の映画制作講座)

※最初にお断りをしておきます。
今回の内容は、「毒」と「愛」の両方が入っています。

「いいことを思い付いた!」

映画は、思いつきから企画が始まることがほとんどです。

で、その企画とは・・・

『自分の経験から描くラブストーリー』
『自分がずっと抱えている悩み』
『自分の周りの人間関係』

といったものだったりします。

思いついた人は、鼻息荒く、その内容がいかに素晴らしいかを語ります。

もっとみる
やる気という言葉は使わない(初心者の映画制作講座)

やる気という言葉は使わない(初心者の映画制作講座)

映画のスタッフや役者の募集ページでよく見かけるのが、

「やる気があります」

という言葉。
ものすごくよく使われる言葉です。

ちょっと質問です。

【A】映画を初めてつくる人
【B】監督3作目の人

どちらかを選べと言われたら、どちらを信用するでしょうか?
あなたの時間を2ヶ月間捧げるとしたら、どちらでしょうか?

どちらも名のある人間じゃなく、会ったこともない人、とします。

まあ、【B】を

もっとみる
消えモノに注意(初心者の映画制作講座)

消えモノに注意(初心者の映画制作講座)

シナリオを読む時、僕がチェックするポイントがいくつかあります。

そのうちの一つが、
「消えモノがどのくらいあるか」
というものなんです。

「消えモノ」って分かりますか?

文字通り、撮影しながら消えてしまうもの、です。
タバコとか、食べ物とか。

これら消えモノは、あるのと無いのでは、撮影時間がずいぶんと違ってくるんですね。

準備にも、後片付けにも大きく影響します。
それはつまり、スタッフ人

もっとみる
撮影中に、スタッフが監督に話しかけていいの?(初心者の映画制作講座)

撮影中に、スタッフが監督に話しかけていいの?(初心者の映画制作講座)

あなたは、スタッフの一人として、撮影現場にいます。

知り合いに誘われて来ただけ、というお気楽な立場です。
監督はなんだか気難しそうな人。

しかもすごく忙しそう。ずっと眉間にしわが寄っています。
とても挨拶なんてできる雰囲気ではありません。

荷物番としての役目をおおせつかり、撮影の様子を眺めます。

「はーい、行きまーす!」

ピリリと緊張感が走ります。

「よーいスタート!」

演技が始まり

もっとみる
カメラの性格を知っておこう(初心者の映画制作講座)

カメラの性格を知っておこう(初心者の映画制作講座)

「こんな資格をとっている」
「こんな技術を持っている」

これだけでは、その人の仕事ぶりって判断できませんよね。

性格も見ないといけません。
短気なのか、のんびり屋なのかも大事でしょう。

つまり、人の仕事は、
『能力×性格』
で定義されます。

さて、ここからは完全に僕の個人的な感想なんですが、カメラにも「能力」と「性格」があると思うんです。

「能力」とは、もちろん機能のこと。
自動補正機能

もっとみる
作品は、何分にすべきか?(初心者の映画制作講座)

作品は、何分にすべきか?(初心者の映画制作講座)

僕は『ゴッドファーザー』が大好きです。

先日久しぶりにパート1〜3まで一気に見返しまして、改めて「いいねぇ」と雰囲気に浸りまくってました。

作品のよさについては言わずもがななので触れませんが、

●いやあ、長いなあ
●しかし、長さを感じないなあ

というのを改めて感じました。
3部作ですが、全部でおよそ10時間!

世界中の名作映画を追って行くと、近年の映画は昔に比べて短くなっています。

もっとみる
本当は怖いオート機能(初心者の映画制作講座)

本当は怖いオート機能(初心者の映画制作講座)

ビデオカメラには、「オート機能」というものが付いています。
いろんな設定を、自動で判別してくれる便利な機能ですね。

例えばカメラを人に向けると、勝手に焦点を合わせてくれたり、室内の蛍光灯に合わせて色あいを調整してくれたりします。

「オート機能さえ使っていれば問題ない」

なーんて考えたりしてませんか?
※僕は昔、考えてました。

ちょっと具体的に見てみましょう。

例えばオートフォーカス。

もっとみる
演技をそろえる(初心者の映画制作講座)

演技をそろえる(初心者の映画制作講座)

普通に映画を作るとなると、役者は5〜6人とか必要になってきます。

自分のイメージ通りの役者を集めるのってやっぱり大変で。
すると、役者はいろんなところから集めることになります。

知り合いの役者。
そのまた知り合いの役者。
エキストラは友だちを呼ぶ。
ネットで募集したりも簡単な時代です。

なんとか、なんとか、頭数を揃えます。

さて、
集まった人たちは、どんな人たちでしょうか。

プロを目指し

もっとみる
自分の映画の予告編の作り方(初心者の映画制作講座)

自分の映画の予告編の作り方(初心者の映画制作講座)

自分の作品が完成するたびに、予告編を作ってきました。

予告編を作り始めたばかりの頃のこと。
その時は、その後の上映会を準備していたので、予告編にも力が入っていました。

僕は、選りすぐりの『いいシーン』だけピックアップ。
一番気に入っている音楽をつけて予告編を仕上げました。

いいのができた。
と、僕は悦に入っていました。

「すごい、感動した」と言ってもらえると確信しながら、スタッフの一人にそ

もっとみる
自分の企画が"実現可能"と思って準備してみる(初心者の映画制作講座)

自分の企画が"実現可能"と思って準備してみる(初心者の映画制作講座)

よくいただくメールに、
「いつか、映画を作りたいんです」
というものがあります。

こういったメールへの回答をまとめてるのが、メルマガやこのnoteだったりするんですが、一言で書くと、

「作れますよ。作りましょう!」

になります。

「いつか」と言ってしまう背景には、いろんな理由があるでしょう。

『機材や人脈や知識がない』
これらについては、このnoteでもさんざん話してますよね。
作れない

もっとみる
撮影現場のマイナスな感情(初心者の映画制作講座)

撮影現場のマイナスな感情(初心者の映画制作講座)

自主映画を続けていると、
「ちょっとうちの撮影、手伝ってもらえない?」
と頼まれることもあります。

結論から書くと、

★人さまの撮影現場に手伝いに行くのはすごく大事です。

とは言っても、自分の作品もあるし、そんなに時間を作れないもの。

だから、一日だけなら・・・
パシリなどのお手伝いだけなら・・・
と、軽い感じで参加するでしょう。

最初は興味津々。
でもまもなく、じんわりと飽きてきます。

もっとみる
機材をどう運ぶか、それが問題だ(初心者の映画制作講座)

機材をどう運ぶか、それが問題だ(初心者の映画制作講座)

朝、撮影のために家を出ます。

あなたはどれだけ荷物を持っているでしょうか。

撮影用のカメラを持ちますね。
バッテリーとかメディアとかレンズとかいろいろあります。
三客やマイクやブームまであるかもしれません。

シナリオや絵コンテ、デジカメやペンなどもあるでしょう。
ケーブルやレフ板や軍手なんかもありますね。

家の玄関を出てから、ロケ地や集合場所までどうやって移動するでしょうか。

最寄駅まで

もっとみる