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カメラの性格を知っておこう(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

「こんな資格をとっている」
「こんな技術を持っている」

これだけでは、その人の仕事ぶりって判断できませんよね。

性格も見ないといけません。
短気なのか、のんびり屋なのかも大事でしょう。


つまり、人の仕事は、
『能力×性格』
で定義されます。


さて、ここからは完全に僕の個人的な感想なんですが、カメラにも「能力」と「性格」があると思うんです。

「能力」とは、もちろん機能のこと。
自動補正機能だとか、この数値をいじれるだとか。
・・・これらは、マニュアルにたっぷり書いてありますね。


ところが、カメラで撮影できる内容は、これだけじゃ定義できない。

カメラの「性格」も気にしないといけないわけです。

いろんなカメラマンと一緒に映画を作ってきました。

僕は撮影するカメラは必ず、自分のものを使うようにしています。
だからカメラマンと組む時、「僕のカメラを使ってください」と言います。

すると、カメラマンは皆、事前に僕のカメラでテストがしたい、と言います。

カメラマンさんたちは、どなたも撮影歴は長い方々ばかりです。
それでも、僕のカメラでまず撮ってみたい、と言うんです。

これは、カメラの機能ではない部分を確認したいからなんですね。
それが、カメラ特有の「性格」です。


これまで代々、何台かのカメラを使ってきました。
そしてそれぞれ、映す映像に特徴があることに気付きました。

ビデオ専門雑誌でも、よく特集を組まれていますよね。
各メーカーの、同じような性能のカメラを並べて、その映像を比べる、といった企画です。


その映像の違いが、「性格」です。

撮影する機器って増えてますよね。
スマートフォンで撮った写真、一眼レフの写真・・・
機種だって違います。

比べて見たことがありますか?
それぞれ、全然違うと思いませんか?

質感やボケ具合、写真の雰囲気、などなど。
アプリやレンズによっても大きく変わります。

だから、一つの映画作品を違うカメラで撮る、なんてことは絶対にしない方がいいのです。

何が起こっても、1台のカメラで通す。
万が一カメラマンが変わったとしても、同じカメラで撮影する。

僕が、必ず自分のカメラを使うのは、そのためなんです。


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