オリカワシュウイチ(映画工房カルフのように)

映画制作体験プロデューサー・絵コンテコーチ / 初心者の映画制作をサポートする活動を… もっとみる

オリカワシュウイチ(映画工房カルフのように)

映画制作体験プロデューサー・絵コンテコーチ / 初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉在住。仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし、セミナーやワークショップを通して、これまで1,000人以上に映画作りをアドバイスする。https://karufu.net/

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ホラー映画をどうやって作りますか?(初心者の映画制作講座)

初心者だけが参加できる カルフの映画制作体験ワークショップ。 今年、20周年を迎えました。 忙しい社会人を対象に、 週末2日間で完結するプログラムです。 2023年10月開催は、まだ募集中! (残り2席となっています) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 第26回 映画制作体験ワークショップ (2023年 東京開催) 10月7日(土)/8日(日) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、このワークショップでは、 毎回、作品のテーマを設けています。 10月開催

    • 撮影で録音に悩んだら、本を読め

      昔から不思議に思っていたことがありました。 <録音>についてです。 どんなに調べても、誰に聞いても、 「録音はどうすればいいか」という悩みをスパッと解決してくれないんです。 本を読んでも、 ネットで調べても、 人に聞いても、 もやもや感が残ったままで終わる。 最初は、 みんな隠してるんじゃないか、 俺に教えたくないんじゃないか、 と考えていました。 録音には何か、 壮大な秘密が隠されてるんじゃないか。 それこそ、人類が滅ぶくらいの ぜったいに触れてはいけない 核

      • 【画像あり】3秒で描くことを意識すると絵が変わる

        過去のバラエティー番組で、 勉強が得意な芸人とそうじゃない芸人の <授業中のノートの取り方の違い> を紹介したものがありました。 ◎そうじゃない方の芸人は 先生の板書をせっせと丁寧に ノートに書き写すことに夢中になる。 →ノートに書き写すことが目的になり、 内容が頭に入っていなかった。 ◎一方、勉強が得意な芸人は、 先生の話を聞くことに集中し、 ノートには気になったことや、 先生が口にしたことを簡単にメモするだけ。 →話が記憶に残り、点数も良かった。 この比較、

        • 第26回 映画制作ワークショップ募集開始しました(初心者の映画制作講座)

          カルフの映画制作体験ワークショップ 第26回の募集が始まりました! 「動画編集を教えて欲しい」 とよく言われます。 「あ、自分も知りたい」 と思った方! 今回の内容は、良いアドバイスになると思います。 ■"基本的なこと"は学びにくい 「動画編集を学びたい」 という人に、 『何を編集したいですか?』 『どんなことをしたいですか?』 と聞くと、 「基本的な操作方法を教えて欲しい」 と返ってくるんです。 気持ちはわからなくもないですが、 基本的なこと、というのは難

        ホラー映画をどうやって作りますか?(初心者の映画制作講座)

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        • 超初心者のための映画制作講座
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          「スタッフに任せたいのに、意見が出てこない・・」優しい監督の悩み(初心者の映画制作講座)

          今回は、監督とスタッフの間の、よくある衝突についてお話しします。 やる気のある監督さん、自主映画のリーダーから、こんな悩みが時々届きます。 「みんなで作りたいから、スタッフそれぞれ、やりたいようにやってほしい。でも、スタッフは皆、指示が欲しいって言うんです」 カメラマンには、構図や撮り方を自分で考えてほしい。 照明を当てる人は、やりたいようにやってみてほしい。 監督さんは、そう考えるわけです。 そうすれば、一方的に指示されるんじゃなく、スタッフは自分の役職に対して愛

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          撮影現場でOK・NGをどうやって決めるか(初心者の映画制作講座)

          撮影現場。 演技がうまくいかなくて「テイク2」。 そしてまた失敗して「テイク3」・・・ これ、テイクを重ねる、と言います。 で、例えば4回目にうまくいって「OKです」となる。 撮影の記録係は「テイク4:OKカット」などと書くわけです。 撮影現場で「どのテイクがOKかNGか」を決める。 これ、すごく普通のことなんですが、 僕は昔から、どうもこれに疑問があったのです。 プロの世界、ハリウッド映画なんかは、監督は撮影の責任者ですので、クランクアップで役目はおしまい。

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          自分の作品に出演するということ(初心者の映画制作講座)

          自分の作品に出演するかどうか。 時々、話題に挙がることですね。 これ、監督さんによります。 当然出たい!という監督さんもいるでしょうし、 出るなんてとんでもない!という監督さんもいるでしょう。 出た方がいいのか、出ない方がいいのか、 なんて議論は、好きずき以外のナニモノでもないので、 今回は違う視点で書いてみたいと思います。 まず、出演するパターンを考えてみましょう。 【その1】出てみたいという自己顕示 チラッとカメオ出演する、ヒッチコックみたいなパターンですね。

          自分の作品に出演するということ(初心者の映画制作講座)

          映画を作る人がよくするお願い事(初心者の映画制作講座)

          映画を作る人から、いろんなお願いごとをされる立場になりました。 映画を作りたい人を応援する、というのがカルフの活動の源泉ですから、僕としてはできる限り応えたい。 ただね、 ものによっては、「うーむ・・」というお願いもあるのです。 頼んではいけない、のではありません。 頼む時は、自分の要望だけでなく、頼まれた方がどう思うかをしっかり考えてほしいんですね。 今回はよくあるお願い事について2つ、まとめてみます。 【1】○○をやってほしい 今までで一番ひどかったのは「

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          結局、どのカメラを買ったらいいのか?(初心者の映画制作講座)

          「結局、どのカメラを買ったらいいのか?」 今回は、究極の質問に、ズバッと回答してみたいと思います。 カメラをどれを買うべきか、というのはなかなか根深い悩みでして、皆さんそれぞれ、お困りのようです。 僕のところにも、カメラについての多くの質問が来ます。 それらの質問は、だいたい次のものに集約されます。 とにかく自分の思う最高の映像を撮りたい しかし金は無い どれを買ったらいいのか分からない ・・・なかなか回答に窮します。 さて、ズバッと回答する前に、優等生的なア

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          役者からは、スタッフの様子が丸見えだよ(初心者の映画制作講座)

          学生時代、役者として何本か舞台に立ったことがあります。 舞台の稽古というのは、映画の準備やリハーサルにあたると思うんですが、これらは雰囲気が全然違うんですね。 舞台の稽古では、役者が常にメインで前に立ち、スタッフはその様子を端っこで見ています。 一方、映画のリハーサルは完全にスタッフがメインです。 機材やセッティングが完了してから役者を立たせ、微調整に入る。 さて、今回は役者の目線から見た光景について書きたいと思います。 舞台の稽古中、つまりスタッフが周りに散らばっ

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          初心者は、ネットより書籍の方が断然いい(初心者の映画制作講座)

          AI(人工知能)の話題で日々持ちきりです。 どんなに興味ない人でも、テレビ、新聞、雑誌、ネットなどあらゆる場所でその話題を目にしていることでしょう。 ー文字を入れるとイラストを作ってくれる。 ー質問すればスラスラ回答してくれる。 ー動画素材を選べばいい感じにまとめてくれる。 反対派?の人や、否定的な人はよくこう言います。 「質が低い」 「正しくない」 でも、相手はものすごい速さで進化してるんです。 「今」どうかというのは、たいした否定材料にならないでしょう。 また

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          ロケ地として部屋を借りるときの注意(初心者の映画制作講座)

          監督や制作陣は、こと撮影となると盲目になる。 ・・・というお話です。 ロケ地が独り暮らしの部屋、もしくは6畳一間なんていうのは、僕の感覚では80%以上の自主映画に登場するシチュエーションです。 つまり、 個人で映画を作っている人の多くは、独り暮らしの部屋を探しています。 で、 友人知人のつてを使ってロケ地候補を探しまくります。 すると、「いいよ」と言ってくれる人が現れます。 そこで、 「やった!」と、すべてをOKにしてしまいがちなんです。 当日。 撮影隊は意気揚

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          クランクアップの感動の味わい方(初心者の映画制作講座)

          全員が、あなたを見ています。 あなたは、映像をモニターで確認します。 どうやら、問題なく撮れているようです。 さっきまでは、問題無ければすぐに「OKです」と答えてた。 でも、このカットは違う。 なぜなら、これまで2ヶ月間にも渡って撮影が続いてきて、 それが今、終わろうとしている・・。 念のために手元の絵コンテをパラパラめくって確認します。 あなたは、役者・スタッフを見渡して、 そして、にんまり笑って、 「終わりました!」と高らかに宣言する。 わーーー!!とみ

          クランクアップの感動の味わい方(初心者の映画制作講座)

          シナリオ通りに撮っちゃダメ(初心者の映画制作講座)

          原作小説があって映画化される作品があります。 でもたいてい、原作は分厚いのに、映画は2時間程度。 あきらかにボリュームが少なくなってます。 こんなに長い原作をどうやって映画化するの?! なんてよく話に上がりますよね。 文字の表現と映像の表現には違いがあります。 そもそも、小説と映画は「時間経過の概念」が根本的に違います。 小説→シナリオ という変換は、時間の流れを変更すること という考え方もできるのかもしれません。 それでも、シナリオというのはまだまだ「文字」の作品

          シナリオ通りに撮っちゃダメ(初心者の映画制作講座)

          撮影前のかけ声と雰囲気の演出(初心者の映画制作講座)

          撮影に入る時、終わる時のかけ声って考えたことありますか? 「アクション!」 「カット!」 これが基本でしょうね。 さて、あなたは初めて監督をすることになりました。 あなたは何て叫びますか? 「アァークション!!」 「カァーット!」 これが意外とね、恥ずかしい。 よくよく聞いていると、皆さん、いろいろアレンジしてるようです。 「はーい、行きまーす!よーい、スタート!」 「はい!オッケイ!」 こんな人もいました。 「よーい、ドン!」 「オッケイでーす!」 なん

          撮影前のかけ声と雰囲気の演出(初心者の映画制作講座)

          「決定稿」の本当の意味(初心者の映画制作講座)

          シナリオが完成すると、それを「決定稿」と呼びます。 撮影が終わると、「クランクアップ」と呼びます。 編集が終わると、「完成」と呼びます。 映画制作って、それぞれの段階で「終わり」があるんですね。 個人で映画を作る人は、この「終わり」を『自分が満足したとき』に設定しがちです。 これは危険。 いつまでたっても先に進まない、という結果に陥ります。 それぞれの「終わり」の後も、変更することって多いんです。 シナリオは準備段階での変更ってよくありますし、 セリフは撮影の

          「決定稿」の本当の意味(初心者の映画制作講座)