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作品は、何分にすべきか?(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

僕は『ゴッドファーザー』が大好きです。

先日久しぶりにパート1〜3まで一気に見返しまして、改めて「いいねぇ」と雰囲気に浸りまくってました。

作品のよさについては言わずもがななので触れませんが、

●いやあ、長いなあ
●しかし、長さを感じないなあ

というのを改めて感じました。
3部作ですが、全部でおよそ10時間!

世界中の名作映画を追って行くと、近年の映画は昔に比べて短くなっています。

○他の娯楽が増えて映画に対する時間の使われ方が減った
○上映会数を増やして興行収入を増やすため

など要因はいくつかあるでしょうが、要するに、

『長い映画は、そんなに歓迎されない』

ということが言えると思います。

さて。
皆さんが作る映画は、何分くらいでしょうか。

やりがちなのは、
「自分はこれを伝えたいんだ」とあれこれ盛り込んでしまう作品。
結果、長ーいストーリーになります。

「日本映画の既成概念を変えたいんです」
と言われたことがありますが、作品の長さではなく、内容で勝負してほしいのです。


厳しい言い方ですが、

★どんなに想いがこもっていても、
 観てもらえなかったら存在しないものと同じ。

作る時是非考えてほしいのは、次の2点です。

●つくる作品を、どうしたいのか
●誰に見せたいのか

映画を作る時って、「何を伝えたいか」と同時に、その裏返しの「どう見てもらいたいか」も表裏一体に考えるんですね。


結論。

●映画祭などに応募したいのなら、
15分、20分、30分、というのを
一つの目安として意識するといいでしょう。

もっとも応募先が多いのがこの辺りです。
僕はこれで作っています。

●単に見せたいだけ、自分たちの満足のためなら、何分でもいいでしょう。

ただし、1時間を超える作品は、いくら身内とは言え、何度も見るのはなかなか苦痛を伴うことも意識しましょう。
せっかくいい作品でも、長いだけで評価が下がる、というのはよくあります。


何度見てもうれしいのは、監督だけだったり・・・。
※昔の自分へのいましめだったりします。


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