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撮影現場のマイナスな感情(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

自主映画を続けていると、
「ちょっとうちの撮影、手伝ってもらえない?」
と頼まれることもあります。

結論から書くと、

★人さまの撮影現場に手伝いに行くのはすごく大事です。


とは言っても、自分の作品もあるし、そんなに時間を作れないもの。

だから、一日だけなら・・・
パシリなどのお手伝いだけなら・・・
と、軽い感じで参加するでしょう。

最初は興味津々。
でもまもなく、じんわりと飽きてきます。

みんな忙しそうだし、話しかける相手もいません。
知ってる人も少ない。

単純にお手伝いで来てるので、あちこち話しかけるわけにもいかない。

お腹も空いてきます。でも、勝手に出かけられない。
暗くなってくると、そろそろ帰りたいなあ、なんて気持ちも出てくる。

一方で、ガッツリ音声など仕事を任されたらそれはそれで、失敗できない・・・
自分がどこまでできるか不安・・・
と、なんだか申し訳ないような気持ちになるでしょう。


つまりそれが、
『あなたの作品に参加してくれてる人たちの感情』なんです。


お手伝いを頼まれたら、チャンスです。
是非行ってください。

そして、その時の自分の感情、感想をしっかりと頭に叩き込んでください。
できれば、紙に書き出すといいでしょう。

撮影に参加した時の、自分の「感情リスト」を作る。


お手伝い撮影が終わり、帰宅します。
その、「感想リスト」から、マイナス感情を拾い出して、その解決方法を練りましょう。

その解決方法は、あなたの撮影の際にものすごく、活きてきます。
問題が起きた時の、まさにドンピシャの解決策になります。


映画撮影の準備というのは、機材やスタッフの確保といったことに目が行きがちですが、助監督や制作担当と一緒に、「人のフォロー」も準備してください。

僕は、この部分に一番手間ひまを割いています。

これができる団体、チームは長続きします。
作品のことしか考えないチームは、作品を作るたびにゼロから人を集める、という仕事が追加されることになります。

これは、しんどい。
作品の質も保証されなくなりますし。

機材なんてものは、どんな使い方をしても文句は言いません。
(壊れるかもしれませんが)
でも人は、一度嫌な思いをするとそこで終わりです。二度と来ません。
それだけならまだしも、嫌な思いを、他の人と共有します。

自主映画という業界は、思っている以上に狭く、僕は常にいろんな人のいろんな噂を耳にしています。

1、2人を介せば、ほぼ全員つながってる、くらいに考えておいてください。

決して、人に対して悪い言動はしてはいけません。
ぜんぶ自分に返ってきます。

僕も注意しているし、みなさんも注意なのです。


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