June

現在、主な仕事はピラティスインストラクター。元々理学療法士として病院に勤務し、リハビリ…

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現在、主な仕事はピラティスインストラクター。元々理学療法士として病院に勤務し、リハビリを提供する中で、病院にかかる前の予防や身体のセルフケアの重要性を痛感しピラティスインストラクターを目指す。要領の良さよりまっとうに、派手さより基礎を大事にするのが信条。座右の銘は継続は力なり。

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  • からだ深掘り

    ”wellnessは自分で作る”をコンセプトに、ヘルスリテラシーを上げるため、からだの仕組みを解説。 からだの中でも運動器のマニアックな仕組みについて深く掘り下げます。 知ることは変わるための第一歩。 身体の動きに関心方、セルフケアを実践したい方向けのマガジンです。

記事一覧

変化と適応

過去の記事でも述べているように、一人一人の骨や筋肉の形状は”元々少しずつ違う=ヴァリエーションがある”と書きました。 このような生まれつきの形態的なヴァリエーシ…

June
4か月前
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【コラム】ピラティスは人気がない?!その2

前回のコラム”ピラティスは人気がない?!その1”では、 ピラティスは良いイメージがあっても 「きつい、辛い、苦しい、ハード」な体験によって 実は人気がないんじゃな…

June
6か月前
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頑張っているのに、結果が出ないとき。。

前回の記事までにおいて 『自分の体に合う動きは、自分だけのもの』 ということと、それはなぜなのかということを 書いてきました。 自分の骨の形や筋肉のつき方は一人一…

June
1年前
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自分に合う動きは自分だけのもの

運動が一人一人違うという意識 前の記事では”骨や関節、筋肉には一人一人違うヴァリエーションがある” と述べました。 そこで最後に ”一人一人が作り出す動き、動きや…

June
1年前
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運動器の意外なヴァリエーションとは

前回までの記事では、一つの動作「肘を曲げる」 という動きについて ・固定する場所が変わると、動作が変わる ・一つの関節の周りで、筋肉は縮んだり緩んだり適宜動きを変…

June
1年前

【コラム】「正しく」の難しさと誤解

ふかぼりブログをお読みいただきありがとうございます! 私は”からだふかぼり”の投稿中で、何度か「正しく」という言葉を使っています。 (動きを正しく、正しい動き、な…

June
1年前
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目的を持った動作ーコップで水を飲むーを、ふかぼりする

前の投稿”肘の動作を深掘り”で、隣の関節との固定によって、 動作が変わる、という話をしました。 https://note.com/karada_selfcare/n/n6024911e7e7e 今回は、動作その…

June
1年前

肘の動作をふかぼり

動作とは、“目的に応じた関節運動の組み合わせ”です。 つまり2つ以上の関節運動が組み合わさって動作が起こります。 その動きは単関節運動(一つの関節の運動)より、 …

June
1年前

関節・関節運動について

関節は、筋肉に挟まれていて、筋肉の収縮により動きます。 ここでは、視点を変えて筋肉から関節の動きを見てみます。 一つの筋肉だけ見ると、真ん中に向かって収縮します…

June
1年前

関節と筋肉の仕組み

関節は2つ以上の骨がつながる部分です。 その形には ・ドアの蝶番の様な動きや(蝶番関節)、 ・石臼のように回る形(球関節)、 ・ブロックがセメントで埋められているよ…

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1年前

なぜ、動く仕組みを深掘りするのか?

からだの仕組み、動く仕組みを伝える理由 現代社会では以前より生活を助けてくれる道具が増え便利になっていますが、 しかし、その一方で腰痛、肩こりなど運動器の疾患も…

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1年前

【コラム】ピラティスは人気がない?!その1

私がピラティスと出会ったのは、十数年ほど前ジムでのピラティス体験です。 病院でリハビリの仕事をしていた当時、動くことについての知識はあれど、あまり自分では運動す…

June
4年前
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noteを始めました。ピラティスを繋げるプラットフォームを作りたい。

June
4年前
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変化と適応

変化と適応

過去の記事でも述べているように、一人一人の骨や筋肉の形状は”元々少しずつ違う=ヴァリエーションがある”と書きました。

このような生まれつきの形態的なヴァリエーションだけではなく、
身体には、さらに怪我や環境の変化があっても活動を維持できるよう、
骨や筋肉の形や性質を自ら「変化」させて「適応」させる仕組みがあります。

<骨の変化の一例>
・加齢、刺激が減る→弱くなる
・ぶつかる→すり減るor厚く

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【コラム】ピラティスは人気がない?!その2

前回のコラム”ピラティスは人気がない?!その1”では、
ピラティスは良いイメージがあっても
「きつい、辛い、苦しい、ハード」な体験によって
実は人気がないんじゃないか?!
という話でした。

でも、それだけで100年も続いたり、流派が幾つも分かれていって広がったり、
医療現場に取り入れられたり
はしないんです。
それは、誰でもわかりますよね。

では、その本当の魅力とは??
今回はそのギャップを深

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頑張っているのに、結果が出ないとき。。

頑張っているのに、結果が出ないとき。。

前回の記事までにおいて
『自分の体に合う動きは、自分だけのもの』
ということと、それはなぜなのかということを
書いてきました。

自分の骨の形や筋肉のつき方は一人一人違うので、
その状態に合わせた方が、無理なく効率的に動ける、
ということです。

この動きの癖=一人一人の違いというのはとても重要なのですが、
いざ運動や体操をしようとなると、みんな同じ動きを求められる場合があります。

痩せるならこ

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自分に合う動きは自分だけのもの

自分に合う動きは自分だけのもの

運動が一人一人違うという意識

前の記事では”骨や関節、筋肉には一人一人違うヴァリエーションがある”
と述べました。

そこで最後に
”一人一人が作り出す動き、動きやすさ一人一人違う。と書きました。

そう言われると、姿勢や仕草や歩き方などは一人一人違うし、
当たり前と言えば当たり前のような気もしますが、
専門家でも意外とその事実や重要性に気がつかないことも多いです。

そして、本当に細かな違いは

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運動器の意外なヴァリエーションとは

前回までの記事では、一つの動作「肘を曲げる」
という動きについて
・固定する場所が変わると、動作が変わる
・一つの関節の周りで、筋肉は縮んだり緩んだり適宜動きを変化させている
・動作を行うときは、からだのあちらもこちらも
連動したり、協調して動く

など、”動き”を様々な角度でふか堀りしました。

では、ここでは一度骨・関節・筋肉などに立ち戻ってみましょう。

例えば二人の同じ歳、同じ性別の人がい

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【コラム】「正しく」の難しさと誤解

ふかぼりブログをお読みいただきありがとうございます!
私は”からだふかぼり”の投稿中で、何度か「正しく」という言葉を使っています。
(動きを正しく、正しい動き、など)

この「正しく」は強い言葉だと思います。
ですが、あえて私はこの言葉を使っています。
何が正しいか、と言えば

・からだの仕組みに合っている正しさ
=(結果として) 効率良く動けること=負担なく動けること

・自分で無理せず動かせる

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目的を持った動作ーコップで水を飲むーを、ふかぼりする

前の投稿”肘の動作を深掘り”で、隣の関節との固定によって、
動作が変わる、という話をしました。
https://note.com/karada_selfcare/n/n6024911e7e7e

今回は、動作そのものではなく、成すべき目的がある場合、
もう少し複雑になりますので、その例を挙げてみます。

例えば、“コップを使って水を飲む”という動作では

第1フレーズ コップを持ち上げる
肘を曲げ

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肘の動作をふかぼり

肘の動作をふかぼり

動作とは、“目的に応じた関節運動の組み合わせ”です。
つまり2つ以上の関節運動が組み合わさって動作が起こります。

その動きは単関節運動(一つの関節の運動)より、
グッと複雑になります。
肩を持ち上げる動きと、肘が伸びる動きを合わせて
手を前に伸ばす動きになる、など。

また、同じ関節の同じ動き(例えば肘関節の屈曲・曲げると言う動き)
でも、目的により動作が変わります。
動作が変わると言うのは、

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関節・関節運動について

関節・関節運動について

関節は、筋肉に挟まれていて、筋肉の収縮により動きます。

ここでは、視点を変えて筋肉から関節の動きを見てみます。
一つの筋肉だけ見ると、真ん中に向かって収縮します。
筋肉は中央に向かって、両端が近づくように縮むのです。
なので、ある関節で一つの筋肉が収縮した時
その動きは一直線(一方向)です。

ただ、筋肉は一つで動くものではありませんし、
人は一つの関節だけで動く(動作をする)ことはほとんどあり

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関節と筋肉の仕組み

関節と筋肉の仕組み

関節は2つ以上の骨がつながる部分です。

その形には
・ドアの蝶番の様な動きや(蝶番関節)、
・石臼のように回る形(球関節)、
・ブロックがセメントで埋められているように
・ほとんど動かない関節(滑膜性関節)
など様々です。

形は様々ですが、共通する特徴の一つ、
関節の形は必要な動きに合わせた形にできているということ。

必要な動きに合わせた形というのはとてもよくできていてますし、
筋肉動きに合

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なぜ、動く仕組みを深掘りするのか?

なぜ、動く仕組みを深掘りするのか?

からだの仕組み、動く仕組みを伝える理由

現代社会では以前より生活を助けてくれる道具が増え便利になっていますが、
しかし、その一方で腰痛、肩こりなど運動器の疾患も増加して
社会的な問題の一つとなっています。

そのような中、運動不足や体調を管理する目的で
自主的に運動を行うことで人もまた増えています。

一方で、せっかく運動をしたのに

効果が出ない

逆にからだを痛めてしまった

運動することが

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【コラム】ピラティスは人気がない?!その1

【コラム】ピラティスは人気がない?!その1

私がピラティスと出会ったのは、十数年ほど前ジムでのピラティス体験です。
病院でリハビリの仕事をしていた当時、動くことについての知識はあれど、あまり自分では運動するタイプではなく、、、
体力作りのためにと通い始めたジムでピラティスに出会いました。

その前に職場の仲間に「ピラティスっていいですよー」と聞いていたし、その当時はちょうど大手フィットネスジムがピラティス を前面に出しての広告。
有名タレン

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noteを始めました。ピラティスを繋げるプラットフォームを作りたい。