June
”wellnessは自分で作る”をコンセプトに、ヘルスリテラシーを上げるため、からだの仕組みを解説。 からだの中でも運動器のマニアックな仕組みについて深く掘り下げます。 知ることは変わるための第一歩。 身体の動きに関心方、セルフケアを実践したい方向けのマガジンです。
過去の記事でも述べているように、一人一人の骨や筋肉の形状は”元々少しずつ違う=ヴァリエーションがある”と書きました。 このような生まれつきの形態的なヴァリエーションだけではなく、 身体には、さらに怪我や環境の変化があっても活動を維持できるよう、 骨や筋肉の形や性質を自ら「変化」させて「適応」させる仕組みがあります。 <骨の変化の一例> ・加齢、刺激が減る→弱くなる ・ぶつかる→すり減るor厚くなる ・筋肉に引っ張られる→骨が盛り上がるor 割れる ・刺激が続く→強くなる
前回のコラム”ピラティスは人気がない?!その1”では、 ピラティスは良いイメージがあっても 「きつい、辛い、苦しい、ハード」な体験によって 実は人気がないんじゃないか?! という話でした。 でも、それだけで100年も続いたり、流派が幾つも分かれていって広がったり、 医療現場に取り入れられたり はしないんです。 それは、誰でもわかりますよね。 では、その本当の魅力とは?? 今回はそのギャップを深掘りです。 そもそもピラティスの名前の由来はご存知でしょうか? これは、"ピラ
前回の記事までにおいて 『自分の体に合う動きは、自分だけのもの』 ということと、それはなぜなのかということを 書いてきました。 自分の骨の形や筋肉のつき方は一人一人違うので、 その状態に合わせた方が、無理なく効率的に動ける、 ということです。 この動きの癖=一人一人の違いというのはとても重要なのですが、 いざ運動や体操をしようとなると、みんな同じ動きを求められる場合があります。 痩せるならこの運動!とか スポーツ競技などでも「○○で必ず上達!」など、 一般的論として
運動が一人一人違うという意識 前の記事では”骨や関節、筋肉には一人一人違うヴァリエーションがある” と述べました。 そこで最後に ”一人一人が作り出す動き、動きやすさ一人一人違う。と書きました。 そう言われると、姿勢や仕草や歩き方などは一人一人違うし、 当たり前と言えば当たり前のような気もしますが、 専門家でも意外とその事実や重要性に気がつかないことも多いです。 そして、本当に細かな違いは一見しただけでは分からないことも多いです。 さらに、「他の人ができているから自分
前回までの記事では、一つの動作「肘を曲げる」 という動きについて ・固定する場所が変わると、動作が変わる ・一つの関節の周りで、筋肉は縮んだり緩んだり適宜動きを変化させている ・動作を行うときは、からだのあちらもこちらも 連動したり、協調して動く など、”動き”を様々な角度でふか堀りしました。 では、ここでは一度骨・関節・筋肉などに立ち戻ってみましょう。 例えば二人の同じ歳、同じ性別の人がいて、 同じ骨に同じ関節と同じ筋肉が組み合わされていれば みんな同じ動きができるの
ふかぼりブログをお読みいただきありがとうございます! 私は”からだふかぼり”の投稿中で、何度か「正しく」という言葉を使っています。 (動きを正しく、正しい動き、など) この「正しく」は強い言葉だと思います。 ですが、あえて私はこの言葉を使っています。 何が正しいか、と言えば ・からだの仕組みに合っている正しさ =(結果として) 効率良く動けること=負担なく動けること ・自分で無理せず動かせること。 ・自分の体に対して正しいこと。 そして、何か一つのことが正しいとか、
前の投稿”肘の動作を深掘り”で、隣の関節との固定によって、 動作が変わる、という話をしました。 https://note.com/karada_selfcare/n/n6024911e7e7e 今回は、動作そのものではなく、成すべき目的がある場合、 もう少し複雑になりますので、その例を挙げてみます。 例えば、“コップを使って水を飲む”という動作では 第1フレーズ コップを持ち上げる 肘を曲げる一方で、 体は伸ばしたまま、 首は軽く捻って曲げる(コップの方を見る)、 と、
動作とは、“目的に応じた関節運動の組み合わせ”です。 つまり2つ以上の関節運動が組み合わさって動作が起こります。 その動きは単関節運動(一つの関節の運動)より、 グッと複雑になります。 肩を持ち上げる動きと、肘が伸びる動きを合わせて 手を前に伸ばす動きになる、など。 また、同じ関節の同じ動き(例えば肘関節の屈曲・曲げると言う動き) でも、目的により動作が変わります。 動作が変わると言うのは、 動く目的により固定される場所が変わる結果、動作が変わるのです。 例えば 買い物
関節は、筋肉に挟まれていて、筋肉の収縮により動きます。 ここでは、視点を変えて筋肉から関節の動きを見てみます。 一つの筋肉だけ見ると、真ん中に向かって収縮します。 筋肉は中央に向かって、両端が近づくように縮むのです。 なので、ある関節で一つの筋肉が収縮した時 その動きは一直線(一方向)です。 ただ、筋肉は一つで動くものではありませんし、 人は一つの関節だけで動く(動作をする)ことはほとんどありません。 一つの関節の周りでも、複数の筋肉が 組みあわさって動きをを作ります。
関節は2つ以上の骨がつながる部分です。 その形には ・ドアの蝶番の様な動きや(蝶番関節)、 ・石臼のように回る形(球関節)、 ・ブロックがセメントで埋められているように ・ほとんど動かない関節(滑膜性関節) など様々です。 形は様々ですが、共通する特徴の一つ、 関節の形は必要な動きに合わせた形にできているということ。 必要な動きに合わせた形というのはとてもよくできていてますし、 筋肉動きに合わせて関節は微妙に形を変えることさえできます。 博物館では動物の標本=骨を見る
からだの仕組み、動く仕組みを伝える理由 現代社会では以前より生活を助けてくれる道具が増え便利になっていますが、 しかし、その一方で腰痛、肩こりなど運動器の疾患も増加して 社会的な問題の一つとなっています。 そのような中、運動不足や体調を管理する目的で 自主的に運動を行うことで人もまた増えています。 一方で、せっかく運動をしたのに 効果が出ない 逆にからだを痛めてしまった 運動することが苦痛だ 自分に合う運動が見つからない 将来に不安、自分の身体に自信がない
私がピラティスと出会ったのは、十数年ほど前ジムでのピラティス体験です。 病院でリハビリの仕事をしていた当時、動くことについての知識はあれど、あまり自分では運動するタイプではなく、、、 体力作りのためにと通い始めたジムでピラティスに出会いました。 その前に職場の仲間に「ピラティスっていいですよー」と聞いていたし、その当時はちょうど大手フィットネスジムがピラティス を前面に出しての広告。 有名タレントが本を出すなど、ピラティス がちょうどブレイクし始めた頃だったかと思います。
noteを始めました。ピラティスを繋げるプラットフォームを作りたい。