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関節・関節運動について

関節は、筋肉に挟まれていて、筋肉の収縮により動きます。

ここでは、視点を変えて筋肉から関節の動きを見てみます。
一つの筋肉だけ見ると、真ん中に向かって収縮します。
筋肉は中央に向かって、両端が近づくように縮むのです。
なので、ある関節で一つの筋肉が収縮した時
その動きは一直線(一方向)です。

ただ、筋肉は一つで動くものではありませんし、
人は一つの関節だけで動く(動作をする)ことはほとんどありません。

一つの関節の周りでも、複数の筋肉
組みあわさって動きをを作ります。
関節の周りで作り出される運動を「関節運動」と呼びます。
一つの筋肉が作り出す運動は一直線ですが、
複数の筋肉が様々な方向へ引っ張ることで
関節の動きは、曲がる動きや、円を描くような動きもできるのです。
この仕組みが、関節運動を複雑にしています。

また、人が動く中で一つの関節だけで動くことはほとんどなく
複数の関節の動きが組み合わさって「動作」を作ります。

動作も一直線(一方向)な動きはほとんどなく、
大抵の動作は、二方向、三方向の動きを伴います。
手を伸ばすような動作は一見まっすぐ伸ばすように見えますが、
これも肩や肘、一つ一つの関節運動を見ると、
ねじれる(螺旋)伴う複雑な動きが含まれているし、
それらが組み合わさって真っ直ぐの動きを作り出します。
そのような仕組みがあるからこそ、単純にまっすぐな動きだけでなく、
斜め前、斜め上、など自由に腕を伸ばし便利に使うことができるのです。

次の投稿は、「動作」の複雑さをもう少し具体的にふかぼりします!


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