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肘の動作をふかぼり

動作とは、“目的に応じた関節運動の組み合わせ”です。
つまり2つ以上の関節運動が組み合わさって動作が起こります。

その動きは単関節運動(一つの関節の運動)より、
グッと複雑になります。
肩を持ち上げる動きと、肘が伸びる動きを合わせて
手を前に伸ばす動きになる、など。

また、同じ関節の同じ動き(例えば肘関節の屈曲・曲げると言う動き)
でも、目的により動作が変わります。
動作が変わると言うのは、
動く目的により固定される場所が変わる結果、動作が変わるのです。

例えば
買い物袋を持つように肘の関節を曲げる(←動く関節)時、
隣の関節である肩は固定されていなければなりません。

逆に、
手首が固定されて、肘が曲がると、、、
懸垂のように体を持ち上げる動作になります。

これらは、同じ肘が曲がるという動きでも固定する場所によって
動作が変わると言う例です。

なんだか
謎かけのような感じもするかもしれませんが、、、
一つの関節の動きは、隣の関節の動きに影響される、と言うことです。

一方、筋肉の動きにフォーカスしてみます。
ある関節を曲げようとした時は
反対側の筋肉は程よくゆるまなければなりませんし、
曲げた関節を伸ばすときには、
縮んだ筋肉が適度に緊張を保ったまま
ゆっくりと伸びていきスピードをコントロールします。

肘を曲げる動作であれば、
力こぶのできる上腕二頭筋が収縮して、
腕の裏の上腕三頭筋は緩みます。
曲がった肘を伸ばす際は、
上腕二頭筋がゆっくり緩みながら、
コントロールしています。
(その際上腕三頭筋はあまり活動しません)

ところが、うつ伏せでベットに寝ている状態で、
ベットから腕を出し、肘を伸ばそうとしたら、
腕の裏の上腕三頭筋が縮んで、
力こぶのできる上腕二頭筋は緩む必要があります。

同じ肘を伸ばすという運動でも、
姿勢によって、
と言うのは重力がかかったり、力がかかる目的により
同じ筋肉でも使われ方が変わってくるのです。

関節一つ、筋肉一つでも、なかなか複雑ですよね!

次の投稿は、もっと複雑になる
「目的を持った動作ーコップで水を飲む〜」を深掘りします!


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