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#願望と献花
【小説】カラマーゾフの姪:晩夏の探鳥会(1)
見出し画像:ふみっちさん
(https://note.com/happy_echium96)
その夏の暮れに彩田青年は曲丘珠玖と二人で高原を抱く山間地を訪れた。
二人は曲丘が誘った探鳥会の会場へ、彼女が用意した軽自動車で湖水地方を離れて西へ数時間を走り、古くに敷かれたアスファルト、原材料の採掘地も分からない車道を通って小市街と小山の望める田園地帯を次々と通過し、一度は山が見えない平野部も走っ
【文学フリマ東京38】人間が人間に触れるのには、全く以て道徳の限界があるのよ。
5月19日の文学フリマに出店します。浅間香織です。
【ブース:D-24】です!
そこで読める小説のセリフを紹介します。
「 …… 彼の手が、……秋山君の手が触れたのは、手だった。……この手が触れたのは、意思だった」
「…………まだ、……まだ、……現在の国際秩序に辿り着いて、人類は一世紀も経ていない。一国の豊かさも平衡しないまま、他国を含めた平衡に至れなくても仕方がない。それでも世界は
「触れる」という比喩
なんだか物々しいけれどよく分からない台詞です。予想外なほど伸びていたこちらの記事のタイトルでした。記事の内容は物語作品の台詞集です。
記事タイトルの台詞は、記事内で最初に挙げている台詞と同じ文脈のものです。
台詞の抜き書きなので文脈が分からない台詞ですが、実は抜き書きでなく、文章が完備されていても文脈は分かりません。
『願望と献花』という物語の最終版の下書きの中の台詞ですが、主人公(彩