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日々の思いを書き留める

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日常生活からの気づきをエッセイとして記します。週2回更新。
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#育児

タブー

タブー

『やってはいけないと思っていたことを
自分に許したら、
お母さんが愛しく思えた。

わたしにはこの人の血が流れている。
それが誇らしく思えた。

70歳を越えたお母さんは、
ハンバーガーショップでアルバイトはじめた。

わたしなんか足手まといと言いながら、
お母さんは確実に美しくなった。

何故かわたしまで仕事を増やして、
はじめることの大変さを密かに共感していた。

あえてお母さんには言わないけ

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生存確認こそ、愛。

生存確認こそ、愛。

残業のため帰りが遅くなっているわたしに、
小学4年生の息子から電話があった。

「もしもし?元気?」

何言ってるの?と一瞬思ったけれど、
お母さんが元気かどうかは、子どもにとって重要なのだ。
どこかで倒れてたら大変!
死んじゃったら大変!

息子は特に心配している感じでも切羽詰まった様子でもなかったけれど、
ただ「元気?」と聞かれたのが、
わたしにとっては嬉しかった。

もし、逆の立場だったら

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異物との向き合い方

異物との向き合い方

昨年、息子の顔にウイルス性のイボができた。
皮膚科での液体窒素での治療は痛みや回数もかかるので、まめに連れていくことが苦手なわたしは美容皮膚科のドアを叩いた。

そこでは、イボクリームなるものを子供には推奨しており、皮膚を溶かしながら治していくというものだった。

イボというのは、免疫力が上がると突然に治ったりするものなので、それのおかげかは確信していないけれど、息子のイボはキレイに治った。

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子どもが私を自由にする

子どもが私を自由にする

幼い頃の私は、友人関係で毎日憂鬱になっていた。しかも、親に相談するという発想を持てない子供だった。

どうしてあんなに悩んでいたのか分からないけれど、ひとつだけ言えるのは「世界が狭かった」ということ。
狭いという自覚もなかったし、そんな視点さえ持っていなかった。

もしかしたら、親はそんな様なことを伝えてくれていたのかもしれないけれど、
「世界は広い」なんて体感しないと分からない。

その後も、抜

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公園で食べるチョコレート

公園で食べるチョコレート

7歳の娘は、あまりお出掛けが好きではありません。

今日のように、普段は土日も仕事の私がたまに休みだと、可愛いカフェで一緒にお茶でもしたいなぁと思うのだけれど、たいてい「家にいる」と言います。

今日の午後も、息子がサッカーで数時間いないので、出かけようかな…と考えていたけれど、娘はやはり家で過ごしたい様子。

私も割り切って、普段できない家の片付けをしたり、仕事のメールの返信をしたり、それぞれ自

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