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YESというべきか否か【パレスチナ現地滞在記 #15】

中東パレスチナのフェアトレードブランド「架け箸」です。
コロナ禍で創業して初めて現地に行けることになり、
只今滞在記を毎日更新しています。

現地入りして2週間強。この間、初対面の出会いが数えきれないほどありました。

しかし初対面の場合、当然ながら相手の性格や生活環境等は推し量れない訳で、相手の言葉をどこまで正として受け取って良いかが難しいですよね。

パレスチナでは、超知り合いからただの通りすがりまで、あらゆるレベル感の他人に対しての距離がまあまあ近く、門をくぐったからには「コーヒー飲みます?」と勧められます。さてそんな時はどうしたらいいのでしょうか?

※距離の近さには、中東全域にまたがる文化的な側面とパレスチナ特有の社会経済的な側面の両方が影響していると私は考えています。

①初対面だけど知っている同士のケース

商品を作っている生産団体の担当者アミラさんやアイシャさんの場合、コミュニケーションは取ってきた間柄なので、とりあえずコーヒーやちょっとしたオファーであればYESで対応。ビジネスシーンでもあるので、そんなに文化的差異も感じません。

②知り合いの家族、というケース

これはしかも、よすがとなる知り合い氏が不在で、家族とだけ会うケース。非常に難しいです。コーヒーはYESかしら、しかしそれ以上のおもてなしはどうするべきか・・・悩ましいものの、「こうするのが当然!」と言わんが如く車で迎えに来てくださったり、ご飯を目の前に並べてくださったり、部屋には必要なリネンが整えられていたり(泊まる場合)、一緒にいる間は「feel home」できるように自然なマナーで接してくださいます。

個人差はあると思いますが、文化的にゲストを立ててホスピタリティを示すことがものすごく重要視されているので(人徳や道徳に深く関わっている気がします)、ホスピタリティを無下にする方が却って迷惑というか、マナー違反になりかねないなと感じます。

なので、基本はYES、よほどの場合(too muchと感じるとき)はNoで良いかな、と思います。

数日間お世話になった知り合いの家族の家で。テーブルいっぱいに料理が並びます。

③ビジネスパートナーの工房のケース

最後に、ビジネスパートナー(①)と一緒に色々な工房を回っているときにも、半々の確率で「コーヒー飲んでいきますか?」と尋ねられたのですが、そこの工房で商品を作ってもらっているならともかく、ただ見学させてもらっている、あるいは注文数が少ない場合、さすがにと思いお断りしました。

多分義務で言ってくださっているな?と推察してのNOです。

出発前にパレスチナ人の友人に確認したところ、本音と建前は確かに存在するから、見極め注意!と言われていて、常にそれがちらついています(笑)

そんなわけで、日々選択を迫られながら過ごしています。

なんたる量の朝ごはん。
地元民おすすめの店に入るかどうかも「YES」一択。


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