- 運営しているクリエイター
2022年5月の記事一覧
公園マナーは暴走する
2歳の息子が滑り台で遊ぶのを見守っていると、必ずと言っていいほど見かける現象がある。
例えば、他の子どもが滑り台のスタート地点でいつまでも立ち止まっていて、後ろで僕の息子が待たされる状況だ。すると、たちまちその子の親が現れて「コラ! おともだちが待ってるから、早く滑りなさい!」と子どもを注意する。そんな現象だ。
この行為は、自分の子どもを教育するために行うのでもないし、周りの子どもに迷惑をかけ
『ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密』を観たんだが‥
いやぁ、酷い映画だった。
何が酷いってシナリオが酷い。中学生の二次創作小説を継ぎはぎにしたパッチワークのようなシナリオだった。小説家になろうに初めて投稿する中学生でも、もう少しマシなシナリオを書くよ。
2作目で散々引っ張り倒したクリーデンスの出生の秘密はあっさりと明かされなんの説得力もないペラペラの感動の再会を見せつけられたかと思えば、クイニーの裏切りは無かったことになった。存在感皆無のヒロイ
運転そのものが危険なのだから、安全運転など存在しない
きのう、車を運転させられた。死にたくなかった。
僕は右折タイミングを逃したり、駐車場であてもなく右往左往したり、制限速度を守り続けたり、「煽られ運転」の名手だが、きのうは煽られなかった。
飛び出してくる子どもにも、賠償金狙いの当たられ屋にも、居眠り運転の老人にも、自殺志願者のイカれたドライバーにも遭遇しなかった。
結果、無事に済んだ。
しかし、僕はこれは運良く得た僥倖に過ぎないことを知って
年金免除制度って、免除じゃないよね?【ぶちギレ案件】
大学生活の半分は、成人として過ごした。つまり、その間は年金を納める義務がある。しかし、普通の大学生に、年金を払えるほどの収入はない。だから免除してやる‥ということで免除制度がある。
僕は、嫌々ながら複雑な官僚制の呪文を唱え、儀式に参加し、無事に免除資格を手に入れた。
僕は喜んだ。「よし、これで学生の間の年金は免除されるぞ」とばかりに。
社会人になり、そんなことをすっかり忘れた頃、「追納」を催
「経済のため」に使ってやるから、僕に金配れよ大阪府よ。
「大阪の経済の発展のため」に舞洲にカジノができるらしい。近所のおばちゃんたちは、せっせと拡声器で声を上げて署名運動をしながら、若者に白い目で見られている。
実際のところ、大阪府民の多額の税金がどこに流れるのかは知らないが、ゼネコンやら、海外のよくわからないカジノ業者やら、そういったところだろう。トリクルダウンの恵が僕の番が来る頃には出涸らしになっているどころか、むしろ逆効果で、僕から税金を搾り上
『アバター』は環境保護のメッセージになり得ない
今更ながらアバターの続編が公開されるらしいね。僕はエンタメとしてあの映画が好きなんだけれども、道徳的には擁護しづらい映画だなぁとひしひし感じている。
なぜなら現実の僕たちの暮らしは侵略者側の立場に依存するものでありながら、映画では侵略される側に感情移入させられるからだ。
この映画を観た人は「金儲けのために原住民の暮らす森を破壊するなんてかわいそう」という感想を抱かざるを得ない。そして同時に「こ
僕はきっと、僕のお母さんより馬鹿なのだ
味噌を作ろうとして、ググる。へぇ、こんな風に作るんだ、と知る。まだまだ、知らないことがいっぱいある。
知っているつもりで、知らないことがたくさんあることは今さら指摘するまでもないけれど、ついつい僕たちは知っているつもりになっている。
だって、学校で科学教育を受けたもの。
僕は天動説を信じない愚かなキリスト教徒たちとも違うし、自然現象から神様を想像したご先祖様たちとも違う。唯一、科学のみを信じ
意識低い系ヴィーガン
「ヴィーガン」という言葉からは、意識高い系の匂いがぷんぷんする。毎朝ランニングをして、スターバックスで豆乳ラテを飲み、週末にはホットヨガと英会話を嗜むような人がハリウッドセレブに憧れて、ヴィーガン暮らしを始める…僕が「ヴィーガンをやっている」と話すと、そういう印象を持たれてしまう。
残念ながら僕の意識は低い。かつては二郎系ラーメンを毎日のように嗜み、パジャマのまま買い物に行き、日がな一日モンスタ
noteとは、ションベンみたいなもの
かつてユーミンが「作曲は生理みたいなもの」と言っていた。天下のユーミンと自分を重ね合わせるのは気がひけるし、僕は男なので生理は来ないけれども、すごく同意できる。
作曲に限らずあらゆる表現活動は、自分の中にたまった老廃物を吐き出す行為に似ている。noteに雑文を書き殴ることだって同じだ。僕は生理という比喩が使えないので、ションベンみたいなもの‥とでも言っておこうか。
日常の中で気づいたこと。なん
レアメタル採掘場の労働者を鞭打つように、子どもの歯を磨く
僕は、2歳になる息子の歯を磨きたい。一方で、息子は磨かれたくない。自分で磨くのも嫌らしい。
息子は、夕食後にアイスクリームをたっぷり食べた。炭水化物もたくさん摂取した。虫歯菌たちにとっては酒池肉林のユートピアだ。虫歯の脅威を知る僕は、その脅威から息子を守りたいという義務感を持っている。
しかし、そのことをどれだけ懇切丁寧に説明しようが、息子は聞く耳を持たない。理解できないのか、理解しても尚、歯
やりたいことが多すぎて、何もできない日
既婚者男性が待ち侘びている言葉、堂々の第一位であるこの言葉。幸いなことに僕は今日、この言葉を聞くことができた。
というわけで今は家で1人。『クレヨンしんちゃん』の、しんのすけが1人でお留守番をする話で、みさえが出かけた瞬間しんのすけは奇声を上げながらダイニングテーブルの上を転げ回った。あれと同じ気持ちだ。
やりたいことは無限にある。「やりたいことリスト」を作るだけで、1日が終わるんじゃないかと
指示待ちはダメ→勝手なことするな!のジレンマを乗り越える方法
指示を待てば怒られる。だからと言って、勝手に動いても怒られる。そんなジレンマは確かに存在する。
しかし、このジレンマに悩む必要はない。1つの思い込みを捨てれば、このジレンマを解決することができる。
それは「特定のやり方で対処すれば、怒られることがない」という思い込みだ。もちろん、そんなわけがない。
「何をしても怒られる」ということは、文字通り何をしても怒られるのだ。つまり、その上司はあなたの
自然派SFはなぜ存在しないのか?
たいたいのSFは、メガシティ・管理社会系か、核戦争やらなにかで文明が滅んだ後のポストアポカリプス系だ。順当に文明が進歩しながら自然と共生し、人々が音楽と日曜大工と家庭菜園に満ち溢れた余暇を楽しむタイプのSFは見たことがない。もしかしたら存在するのかもしれないけれど、でも僕は知らない。
きっと僕たちの想像力の限界なのだろう。そのような牧歌的な社会でテクノロジーが発展するだなんて、僕たちは考えられな