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【第2弾】ライターでありながら、オンライン個人塾で先生をしている私がやっている授業(国語編)【タイ移住日記2024/2/28】

前回の英語についての授業案がなかなか評判だったので続けて第2弾、今回は国語編。(といいつつ、もともと全部書きたかった)

前回の記事で私がどんな心持ちでオンライン個人塾で働いているかを書いているので今回はいきなり国語の授業案について書いていく。


【国語】学校で随筆を書かなければならないのですが・・・


中学生の授業の単元で随筆をやっていて、添削してほしいとのことで1時間の授業でやった内容。

随筆とは何か

これはなかなか難しい議論である、ということは多くの随筆家、エッセイスト、作家、批評家たちが述べているので一概にいうのは避けた。
私が生徒に話したのはこれ。

「日常ってぼーっとしてたらただ単に過ぎていって、毎日おんなじことしてるなあ、つまらねえなあって思うでしょ?随筆っていうのはそういう人にとってとても刺激になるものだからぜひそう思う人ほど書いてほしいし、そういう人が書いてるものだと思う。いつもと同じだなあと思ったら、その日あった一つ一つの出来事に視線を投げかけてみて。その情景の様子を思い出しながら書くとともに、その時に思ったこととか、情景とは関係なくても思っていたことを書いてみる。そしたらそれが随筆になってるよ」

中学生の生徒はぽかんとしつつも、最後まで話を聞いて、「なるほど」とだけ言っていました。でもそのあと書いてもらった文章見たら「○○に家族と一緒に旅行に行きました」という文章を書き直して、その時見た自然とかそこに旅行にいったこととその時の感情を含んだ一文に書き換えられていたので、一応伝わったかなと。


教科書に掲載されている随筆の特徴をつかむ

やはり教科書に掲載されている随筆は特徴的かつ良いところが分かりやすい。その点でやはり教科書をつくっている人たちってすげえ、と改めて思う。

さっきの話を確認するように、教科書に掲載されている2つの随筆を読み比べてみる。そしてその特徴を言ってもらう

私が伝えたのは2点。書き出しの重要性と、文章全体の構造。

「見て考えたものを書くことで随筆にはなるけど、人に読んでもらえるか、そして最後まで読み切ってもらえるかは別問題。そのためには、書き出しでこれからどんなことについて書いていくかを面白く(趣豊かに)伝える必要がある。なので、家族と○○旅行に行きました。の書き出しでは○○に興味のある人しか読んでくれない。でも、なんでそんな遠いところに行ったのかとかを物語の書き出しのように書くと読む人はおっ!って思うでしょ?」

そして、文章構造については、
「オチって聞いたことある?」という話から始め、「お笑い?」と答えたので、
「そう!漫才って何をしてるかの話しから始まって、何か事件が起こるでしょ?それも面白いけど、最後の結末で聞いている人をずっこけさせる。小説では起承転結っていうね。」

「知ってます、授業でやりました」
「それを随筆でも書くと話がまとまっているから読む人もずんずん読み進められる。そして読み終わった後に何かしらの感情を抱く。(必ずしも面白い話だけじゃないからね)」

という話をして、ちょっと書き直ししてもらっていたら授業の時間が来てしまったので終了。でもだいぶこれで随筆の書き方を心得てくれたらしい。


参考になるもの:note、随筆集、エッセイ集

あまり随筆とかエッセイというジャンルは読んだことなかった(ほとんどの中学生はそれまでになかなか随筆とかエッセイのようなものは読んだことないだろう。あったらなかなかレアな環境で育っている。多分親は熱心な読書家かモノを書く人だろう)ようなので、インターネットで簡単にいろんな人のエッセイが読めるnoteをオススメした。

生徒は私がモノを書く仕事をしていて、元旅行会社社員ということまでは知っているが、noteでいろいろ書いていることは話していない。でもなかなかチェンマイについて発している人はいないので身バレしているかもしれない。が、まあいい。

いい随筆かけたら懸賞に応募してみよう!という話にも乗り気になってくれたので、国語の授業としては大成功だ。

次回は社会編。

長々と書きすぎたので次回は社会の授業編。なかなか個人塾では珍しい授業をしている(社会を受講している小中学生も珍しい)のでまたぜひこのnoteに覗きに来てください。

普段はただの日記書きですが、今回は一応仕事としてノウハウ公開をしているので、めちゃめちゃいい!と思ってくださったら、シェアやコメントしてくださると私の勉強にもなり、ありがたいです!


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